コンサートとオペラの記録:10月3日、ケルン・オペラ、モーツァルト《魔笛》新制作プレミエ

10月3日、ケルン・オペラのシーズン最初の新制作、モーツァルト《魔笛》の新制作初日(プレミエ)に出かけました。

ケルン・オペラの劇場は現在改修中のため、代替の多目的ホールであるシュターテンハウス(Staatenhaus)で公演が行われています。これは旧市街とライン河を挟んで対岸にあります。

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入口です。

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フォワイエの様子。建物の中、公演中もマスク着用義務です。

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プログラム。

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美術と衣裳を手掛けたヘルマン・ドロゲッティは今年6月16日、コロナ感染によりサンティアゴ・デ・チリで急逝しました。62歳でした。
この公演はドロゲッティに捧げられました。
コンセプトは完成していたので、それを受けてダルコ・ペトロヴィッチが実現させました。

カーテンコール。

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左から、モノスタトス、3人の侍女、その後ろに話者、夜の女王、前面に3人の童子、後ろにパミーナ、タミーノ、ザラストロ、パパゲーノ、パパゲーナ、僧侶の一人。

カーテンコールの写真でも誰が誰かわかりやすいと思いますが・・・
演出は日本でも知られたミヒャエル・ハンぺ。
彼の演出は50年前ならいざ知らず・・・いわゆる『ト書きに忠実』、今日のムジークテアターとは遠くかけ離れたものでした。

『音楽の友』10月号でドイツ劇場協会の統計を紹介しましたが(136頁)、《魔笛》は200年にわたる音楽界のトップランナーです。
この統計(2018/19シーズン)でも演出数(30)、上演数(287)、観客数(259,921人)で《魔笛》はダントツです。

FOTO:©Kishi


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