(音楽)ニュース:ロシアのウクライナ侵攻に対するクラシック音楽界の反応④、ウラディミール・ユロフスキ指揮ベルリン放送響のコンサート(2月26、27日)

ベルリン放送響は2月26日と27日のコンサートのプログラムを変更しました。

指揮は同響首席指揮者ウラディミール・ユロフスキ、ユロフスキはバイエルン州立オペラ(ミュンヘン)の音楽総監督でもあります。

ユロフスキはモスクワ生まれ。
英国グラインドボーン・フェスティヴァルの音楽監督(2001〜13)、ロンドン・フィル首席指揮者(2007〜21)、ロシア国立交響楽団(モスクワ)芸術監督(2011〜21)を務めました。なお、ロシア国立交響楽団芸術監督辞任の理由として、「ジェット機による環境破壊に反対し、飛行機での移動を削減する」としています。

ユロフスキは、「ロシアのウクライナ侵攻に憤りを覚える。またロシアとウクライナ両国と深く関わる私にとって、とても悲しいことだ。ウクライナ国民に連帯のしるしを送りたい。早急に平和を取り戻すことを望む」としています。

予定されていたチャイコフスキー《スラブ行進曲》の代わりに、ウクライナ出身でウクライナ国家を作曲したミハイル・ヴェルビツキのウクライナ国歌《ウクライナは滅びず》と《交響曲第1番》を演奏しました。

ちなみに《スラブ行進曲》はセルビアのスラブ人たちがオスマン・トルコに多数殺された事件をきっかけに、犠牲者に捧げた作品です。

そして・・・チャイコフスキーはプーチンが大嫌いな同性愛者です。


今後、ロシア・プログラムを変更する動きが続く雰囲気になっています。

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