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オペラ:ワーグナー《パルジファル》 Staatstheater Nürnberg ニュルンベルク・オペラ(4月14日)
4月14日、ニュルンベルク・オペラでワーグナー《パルジファル》新制作を観ました。新制作初日は3月31日でした。
今年の復活祭は3月29日が聖金曜日で、4月1日で終わりました。
ちなみに聖金曜日はイエス・キリストが十字架にかけられた日で、歌舞音曲の類いを慎みます。
この前後には上演する作品も限られており、その筆頭は《パルジファル》です。
ニュルンベルクの劇場。住所は「Richard-Wagner-Platz」です。
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劇場建物の向かい側にはワーグナーの頭像があります。
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ニュルンベルクはドイツ史の光と影を集めた街です。
アルブレヒト・デューラーやハンス・ザックスが活躍した街の中心部は今でも中世の面影を残し、カイザーブルクからは街を一望できます。
世界最大のクリスマス市も有名です。
しかし(だからこそ)、ナチスはニュルンベルクを重要都市として党大会を開きました。ユダヤ人の公民権剥奪を決めた党大会もニュルンベルクでした。
戦後の「ニュルンベルク裁判」が行われたのもここです。
さて、ニュルンベルクのオペラ劇場もヒットラーの犠牲になりました。
1905年に建ったユーゲントスティールのオペラ劇場は当時、ヨーロッパで最も絢爛豪華な劇場のひとつとして知られていました。しかしユーゲントスティールを嫌ったヒトラーはユーゲントスティールの豪華な劇場内部を破壊しました。現在、外観がユーゲントスティールの名残をとどめています。
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今回の《パルジファル》の演出にはこの歴史が引用されていますが、その中身については『音楽の友』誌6月号(5月18日発売)の海外レポート・ドイツに書きましたので、そちらをご覧ください。
入口。
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フォワイエ。
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客席。
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ステージとオーケストラ・ピット。
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ハープはロージェに据えられています。
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プログラムと配役表。
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さて、《パルジファル》の拍手問題については以前、バイロイトに関する投稿で触れました。→
もともと《パルジファル》はバイロイト以外では上演されなかったのですが、現在は他でも上演します。
普通の劇場ならいざ知らず、バイロイトで拍手が起きるようになったことにびっくりしたのですが・・・。
今回のニュルンベルクではプレミエでもなく通常公演なのに、一幕終了後の拍手はパラパラと数人だったでしょうか。ほとんどの観客が拍手せずに席を後にしました。
隣に座った80歳くらいの男性とちょっと話しました(オペラやコンサートで、なぜか、よく話しかけられます!)。バイロイトの拍手のことを話したら、「ここはニュルンベルク。ちゃんとしたオペラ・ファン、ワーグナー・ファンが観に来るんですよ」と言っていました。
さて、上記にあげたように、公演の中身は『音楽の友』誌に掲載されるので、ここでは写真だけを挙げます。
上記のフォトは(c)Kishi
以下は劇場提供の写真です。(c) Ludwig Olah
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