見出し画像

今シーズンもこの場所に来れた喜びを噛み締め、スキー汁定食を食べます。

登山からスキーに変わる季節がやってきました。毎年恒例の新潟杉之原スキー場、今年は雪が多くて最高のコンディションです。このスキー場がお気に入りの最大の理由、それはご飯が美味しいこと。

画像1

中でも毎回(滞在中は毎日)訪れる”サンアントン”。オーストリア最大のスキー場St.Antonにちなんでいるのでしょうか。

ボリューム満点ごはんで、どれも手作り。中でも、丁寧に仕込まれた燻製の鱒を使った、カルパッチョ、丼は絶品です。鱒のカルパッチョはお酒のつまみにもなりますが、厚切りでちょうど良い酸味。ほのかな燻製の香りにコクがあります。そしてその燻製鱒を贅沢に使った炊き鱒丼は幻で、週末限定1日10食という狭き門。売り切れしまっても、焼鱒をほぐしていくらと頂く親子丼も贅沢な丼。肝心のお食事画像はありませんが、毎回、食べることを優先したくなる心境ということ。

サンアントンは何十年来訪れている常連さんが多く、厨房のスタッフさんに挨拶を交わし、今年も来られた喜びを共有し、近況報告をし合っています。おじいちゃんが孫を連れて来る三世代の図も多く見られます(我が家も)。40年来続けている人も少なくないほど。様々な地域で暮らし、仕事をして、スキーのシーズンだけここで出会う人たち。スタッフさんもお客さんも皆んな、とっても良い顔をしています。

ちゃんと真面目に美味しいごはんを作り続けているお店は、ちゃんと長く愛されている。ここでしか食べられない懐かしい名物があれば、お店の名前は忘れちゃってもメニューの名前は覚えています。息子はサンアントンを炊き鱒丼の店と呼んでいました。

今シーズンもこの場所に来れた喜びを噛み締め、私はスキー汁定食を頼みました。(スキー汁とは豚汁のことです。)

画像2

photo:小島邦康(Artical Inc.)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?