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常連になりたいロッジ家庭料理。

この冬、私は一生通いたいと思えるロッジを見つけました。山に近い、清潔、宿泊料金などなど良いところはたくさんあるのですが、決め手はやはりお料理です。

このロッジ、スキーシーズンになると1ヶ月以上連泊するお客様もいるほど。毎朝、毎晩食べても飽きないお食事とは、結構ハードル高めだと思います。手のかかった会席料理は、連泊のお客様には少々重たい恐れもあり、家庭料理すぎても旅の満足感がありません。

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こちら、とある12月のロッジ晩御飯。一卓に所狭しと並んだお食事が至福です。お刺身、野菜そぼろあんかけの煮物、蕎麦巻、川魚の尾頭付焼き物、豚ヒレ肉のハニーマスタードソース、お漬物です。お味噌汁、ご飯を置くスペースがないほど。私はいつも、メインで置かれるお魚やお肉以外のお料理に注目しています。素材自体は素朴なものが多いのですが、おもてなしの一手間が感じられます。優しい味付けの餡かけや、お出汁、大根おろしの絞り具合が、無駄なく、程よく、優しいです。家庭ではここまで手をかけることはできないけど、料亭ほど尖っていない感じです。

そして野沢菜やたくあんのお漬物が、スーパーに売っている物とはまるで違います。ツンと鼻に来ない、でもしっかり塩分で旨味が閉じ込められている感じです。北国で作られる、保存食の意味を噛み締められる一切れ。食べ物が本当に大切に思える一切れでもあります。

ということで、常連になりたいと思える宿ができて人生が豊かに感じられます。宿主のご夫婦がいつまでも元気で迎えてくれることを本気で願います。




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