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僕の妻を紹介します

ちょっと恥ずかしいのですが、今回は僕の妻を紹介しようと思います。
前にPixivFANBOXにも書いたのですが、あの頃よりもっと妻には色々と手伝ってもらっているので大幅改稿でお届けします。
満月珈琲店をはじめ、桜田千尋の創作になくてはならない人物です。

そもそも僕の妻は漫画家です。
「ひみつ」というペンネームで活動しています。
「ぺたがーる」「担当編集ボツ子さん」「大学ではじめて恋人ができた話」などなどラブコメやギャグマンガを描いています。

満月珈琲店シリーズでは商業デビュー作の「満月珈琲店の星詠み」から全ての本で作画協力として企画、監修、アイデア出し、キャラクターデザイン、ネーム、グッズデザイン、など多岐に渡って携わってくれています。

最初は絵だけちょっと手伝ってもらうつもりだったのですが、あまりにも頼りになるので今ではほぼ打合せから入ってもらっています。
特に「満月珈琲店のレシピ帖」に関しては僕が料理ができないこともあり、技術面だけではなく知識面でも大変助けてもらいました。
自分の活動もしながら僕の仕事も手伝ってもらっていてとても感謝しています。

そんなわけで、今回は満月珈琲店を支えてくれている妻の仕事ぶりを簡単に紹介したいと思います!


1.アイデアの多さ
これが間違いなく、妻の一番の才能だと思います。
付き合っていたときからそうなのですが、とにかく妻はアイデアの引き出しが多い。
一日一緒にいるだけでも「こういう話を思いついた」「こんなグッズ面白くない?」と次々にアイデアが出てきます。よくそんなの思い付くなというのもたくさんあって、話をしていて飽きないです。
そんな妻のアイデアの力はイベントや商品の企画などに活きています。

・ガチャガチャの企画、監修
おかげさまで毎回大人気のガチャガチャですが、商品の監修は妻が担当しています。特にミニチュアの監修は大変で、器の形や大きさであったり、クリームの量やラメを入れる入れないなど、妻とガチャガチャの担当者さんの間でやりとりが繰り広げられています。
おかげさまで毎回すごくイイ物が出来上がっているので、僕はもう頭があがりません。

最近では妻の企画から商品化したものもあるんですよ。
その一つがドリンクバーキーホルダーです。アクリルの透け感がたまらないんですよねー。
おかげさまで第1弾がすぐ売れ、再販もしていただきました。来年の2月には第2弾も出る予定です。よかったら回してくださいー。

ミニチュアドリンク
妻の持ち込み企画だったドリンクバーキーホルダー。
留め具をボールチェーンではなくキーホルダーにしているのも妻のこだわりです。


・個展の企画
過去2回、新宿のツクルワークで開催した満月珈琲店の個展ですが最初に「こんなことをしてみたい」というベースの企画は妻が考案しています。
昨年の個展でいうところのフォトスポットや製本体験は妻が出したアイデアです。

満月珈琲店の屋台を模したフォトスポット
表紙と中表紙が選べる製本体験コーナー

ちなみに今年も新宿ツクルワークで満月珈琲店のイベントをやらせてもらいますー。可愛いグッズや面白いこと色々企画しておりますのでお楽しみにー!!

12月1日から28日まで。きてね!

2.キャラクターデザイン
望月麻衣先生作の「満月珈琲店の星詠み」シリーズにはマスターをはじめとする満月珈琲店で働くスタッフの星猫たちが登場します。
マスターは僕がデザインしているのですが、それ以外の星猫たちは星詠みのお話を作るにあたり望月先生が考案し、妻がキャラクターデザインをしています。

それまで僕は背景を中心として活動していたこともあり、キャラデザと言っても現代劇の少年少女ぐらいしか描いたことがなく、しかも動物のキャラデザは経験がほとんどなくて難航します。
完全な動物とかならまだしも、この微妙に動物と人間の間みたいなデザインをするのがすっごく難しくかつセンスを要求されるんですよね。。。。

泣く泣く妻に相談したところ、ここは今まで何人ものキャラを生み出してきた妻の得意とするところで、可愛い猫たちを生み出してくれました。
僕はそれぞれの猫の制服の着こなしが違うところが好きで、そこにそれぞれの猫の性格が出てていいなと思っています。僕は左から3番目のサーたん(サートゥルヌス)が好きです。

星詠みのキャラ一覧
スカーフの巻き方がキャラによって違うのがいい
3巻に登場するサラ、4巻に登場するハデスのラフ。
僕はササッとラフ描くのがすごい苦手なのですげえと思っています。

3.グッズのデザイン
グッズのデザインも妻が手掛けている物が数多くあります。
最近だとマスキングテープとフレークシールのデザインを担当してくれました。マスキングテープの箔押しの使い方がカッコイイんですよねー。

おかげさまでマスキングテープは再販が決まりました!
こちらが作成途中の指示書。
箔押しの使い方が素晴らしいです。

そんなわけで簡単にですが、妻の仕事を紹介してみました。

ちなみに「満月珈琲店」という名前を考えたのも妻だったりします。
まだマスターのお店に名前がなかったころ、なんとなく絵を見て「満月珈琲店って名前がいいんじゃない?」と言ったのがすべてのはじまりです。

満月珈琲店の星詠みの一番最初の打合せで、文藝春秋の担当編集さんに「満月珈琲店」という店名がいいですよね。って言われたのを今でも覚えています。「喫茶店」でもなければカタカナの「コーヒー店」でもないのがいいと言っていただけました。僕もそう思います。

ちなみに、当の妻は自分が「満月珈琲店」と言ったことを覚えてないそうです。

妻とは創作活動をしていく中で共通の友人を介して知り合いました。
その友人と音楽作品を作っていたときに「いい絵を描く友達がいるから呼びたい」と言うことで知り合ったのが最初です。それからいくつか一緒に作品作って行くうちに僕が好きになっちゃった感じですね。

付き合って一年ぐらいしたときに僕が東京に異動することになったので、そのタイミングで同棲するようになりました。
僕も妻も当時は同人即売会に出まくっていたので、東京の方が活動するのに都合がよかったんですよね。(当時は関西に住んでいました)

妻と一緒に仕事するようになって、その技術の高さと引き出しの多さ、そして発想のすごさに驚かされることが多いです。
最初は発注された絵をただ描くという仕事が多かったのですが、今では企画から一緒にお願いできないですか?というお仕事も多くいただけるようになり毎日忙しくさせていただいています。

ピンチを何回も救ってもらっていて、満月珈琲店にはなくてはならない存在です。自分の仕事もしながら、満月珈琲店も支えてくれてありがとう。

東京に出てきてから7年(今から2年半前)、僕も会社を辞めたので今は夫婦共々フリーランスです。
仕事も同じ部屋でしているので、ほぼ一日中一緒にいます。
お互い作家としての信念があるのでぶつかり合うこともままあるのですが、それでも飽きることなく創作談義ができる相手と結婚できてよかったと思います。

自宅の作業机。
同棲をしていた頃から同じ部屋で作業しています。

今年で満月珈琲店ができて5年になります。
最初にイラストを描いたのは確かに僕なのですが、ここまで続けてこれたのは間違いなく妻のおかげです。

これからも満月珈琲店をはじめ、たくさん作品を作っていけたらと思います!来年も既に満月珈琲店の予定は盛りだくさんですので楽しみにしてもらえたらと思います!
今後とも応援のほど、よろしくお願いします!

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