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就活を通して感じた自分について

知らなかった。
本当に、気付かなかった。

私は、面白いな〜と思って、ペラペラ話していたが、
私の話は、とっても面倒くさいらしい。

たしかに、思い当たるフシがある。

就活のグループディスカッションを終えた後、
同級生から言われたのが、

「ぶっちゃけ、ちーやんと同じグループになりたくない。」
だった。

論点があらゆるところに飛び回り、収拾つけるのが難しくなるからだろう。

私は自分の事を、アイデアマンだと思っている。
だから、次々に新しい話題が出てきては、アッチコッチへ。

話がまとまりかけた時に、ひっくり返して、
どう思いますか?なんて、質問する。

悪気はない。単純に、心から楽しんでいる。
グループディスカッションは、本当に楽しい。
試験である事を忘れるくらい、楽しい。
だから、就活時には、グループディスカッションの模擬ばかりしていたように思う。

エントリーシートを書くのが、大の苦手なのだ。
そんなに偉い人間ではないのになぁあぁ、と悲しくなってくる。

グループディスカッションは、必ず、気付きがある。
グループの方の頭を覗いている気分になるし、人柄がよくわかるのだ。

私はいつも、司会進行にはなりたくなかった。
なぜなら、自分の意見を言いにくいからだ。
私の特技はアイデアを出す事なので、司会進行していたら、アイデアを出しにくい。

でも、一度だけ、リーダーに立候補した事がある。
それが、新卒で入った会社の最終試験だ。

最終試験は、1泊2日の合宿だった。
まず、そこが面白いと思った。
数時間くらいなら、相手を騙せるが、1泊2日騙すのは至極困難な事だろうと思う。

案の定、苦戦し、
自分の無力さをこれでもかと言うほど嘆いた。
そして、メンターであった方に、
自分は何もできないと悲しい感情を吐露した。
みんなと働いてみたい。
だけれど、私にはその能力がないと悟った。

本当に素晴らしいチームだと思った。
結論が出るまで、一番時間のかかったグループだった。
一方で、それぞれの個性を活かし、みんなが納得するまで粘ったグループとも言える。

発表が終わり、
残念な気持ちで家路についた。

でも、楽しかった。
良い人たちに巡り会えたと思った。
こんな経験ができて、幸せだったと感じた。


結果は、意外にも、受かっていたのだ。

心の奥底から嬉しいと思った。
何もできなかったし、私の発表は意味不明になってしまったので、自分に喝を入れていたからだ。

そして、
なんと、
私のグループ全員が受かっていたのだ!
素晴らしい事だと今でも思う。

先輩方は、「誰一人落とせなかった。選べなかった。」と、飲み会の席で語ってくれた。
また、別々のグループから、2人採用された。
私のグループは4人。


尊敬している上司は、こんな事を語ってくれた。
「同期は一生同期だ。」と。

今はそれぞれが別の道を歩み、連絡することはほとんどない。
しかし、彼らの存在が、私を前に進ませてくれたと思っている。

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