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高校のトップ授業

高校で一番楽しかった授業といえば、迷わずM先生の国語の授業を挙げる。高校2年生時のクラスだ。

どんな授業かというと、
生徒一人ひとりが面白い話をするというシンプルな授業だ。

先生は、生徒を見て、聞いている。
そして、教科書の内容もしっかりやる。
ただ、それだけの授業だ。 

そのシンプルさが抜群に面白かった。
何より、先生のコメントが絶妙で悶絶モノだった。

その企画をみんなでやろう!となる前に、
先生が面白い話を何個もしてくれた。

面白いが、
私の文章力では伝えきれないので、ここでは割愛する。


この面白い企画の時にハプニングが起きた。

ある女の子の番になった。
その女の子は大人しめな子だ。

その子が、壇上で泣き出したのだ。

「私は全く面白い話ができません。ごめんなさい。」と。

それで、みんなの反応はどうだったかというと…

みんなで温かい笑いが起きたのだ。
ただの笑いではない。
本当に、あったかいんだからぁ〜の笑いである。

このクラスが面白かった。
愛おしかった。
控えめにいって、最高だった。

このクラスで修学旅行へ行けたことを誇りに思う。
I'm proud of you.

先生は、動じない人だと思う。

そんな素敵な先生にも、ハプニングが起きた。

授業評価の日だった。
先生の授業を評価するために、偉い先生が見に来た。

クラス全員が、
先生の評価を高めたいと考えていたように、私は感じた。


だが、事件は起こる。


授業の中盤で、誰かの携帯が鳴ったのだ。

〜♪♬

しまった! なんてことだ!
みんなで冷や汗をかいた。

みんな、大好きな先生を貶めてしまったと考えたに違いない。

先生は見事に一連の出来事をスルーした。
本物の先生だと私は思った。


先生の評価がどうなったかは、謎である。
だが、生徒の評価は爆上がりした事を、私が保証する。

先生、
いつも面白い授業をしてくれて、ありがとうございました。

先生の話はいつも素晴らしかったです。
名言集を販売できたら、なんて、面白がっています。

ありがとうございます。

追伸、先生の名言で好きなのは、
「愛の伝道師」
「かていほうかいの2個目のかの字」
「ルルは風邪薬じゃない」

でした。

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