(ほぼ)500字映画レビュー④
【(ほぼ)500字映画レビュー】
6月の一ヶ月間は"雨の日"(※)に映画レビューをupします☔️🎦✍️
ジャンルは問わず「雨の日が愛しくなる」作品を紹介していきます。
第三回目は...
しあわせはどこにある
幸せを見つける旅は、
ノートの白紙を埋めながらつづく
精神科医のヘクターは、ロンドンで恋人のクララと満ち足りた生活を送っていた。自分を不幸だと思いたがる患者達の話に、日々辛抱強く耳を傾けるヘクターは、ふと「幸せってあるのだろうか?」と自分の人生にも疑問を持ち始める。状況を変えたいと、中国からはじまりチベット、アフリカ、ロス・・・変化のない毎日から飛び出して、ヘクターは"幸せとは何か"を探す旅に出る。
靴下入れにしまわれた一枚の写真が、ヘクターとクララの心をすれ違わせたまま、ヘクターの幸せ探しの旅ははじまる。
出会う人に教わる、その人それぞれの「幸せとは何か?」や目に止まったものを、クララがプレゼントしてくれたノートに文字とイラストで書きつけていくヘクター。いつも大事な時に「ペンがない!」となるのがヘクターのお茶目な所、かつ映画としてもドラマチックな展開を生みます。
アフリカ行きの今にも落っこちそうな飛行機内で、ヘクターの隣に座った赤ちゃん連れのお母さんが「(この飛行機)すごい古いでしょ! 落ちたことがない証拠よ」と笑い飛ばす明るさが素敵です。彼女が話してくれる幸せとは・・・「"本物のさつまいものシチュー"を食べにいらっしゃい」そう彼女からお誘いを受けて出かけた先で、ヘクターが出会う光と闇の体験は、強烈です。
中国の露店街のネオン、広大なチベットの山奥深い寺院、アフリカでライオンが間近に二頭もいる驚きなどなど世界を旅することが難しい今だからこそ、ヘクターの旅は、私達の視野をよりぐっと広げてくれるはず。旅には必ず終わりがあって、だからこそのラストの爽やかさが心地いいです。
ちなみに、アフリカでヘクターが出会う、諸悪の根源とも言われる男ディエゴを、ジャン・レノがヴァイオレンスにでもどこか温かく演じているのにときめきます!
しあわせはどこにある(原題: HECTOR AND THE SEARCH FOR HAPPINESS)
2015年6月13日公開
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画像出典:yahoo映画(https://movies.yahoo.co.jp/movie/352239/)
※ 雨の日、は東京都のわが家から見た朝8時の空模様を基準とします。
劇中、雨のシーンは出てきません。観終わった後に雨上がりの空を見上げているような気持ちになったので「雨の日が愛しくなる」作品として選びました。
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