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我は行く さらば昴よ

♪目を閉じて 何も見えず 哀しくて目を開ければ
荒野に向かう道より 他に見えるものはなし
嗚ゝ 砕け散る宿命の星たちよ
せめて密やかに この身を照せよ

我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ

引用元:昴〈すばる〉
歌作詞作曲:谷村新司

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先日お客様と「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」の話になりました。

え?知らない?名作中の名作ですけど?
いや本当に。

そういえば先日参加した東海の会の総長さんからのっけのご挨拶メッセージで、

「僕も、藤子不二雄両先生がめちゃくちゃ好きです」

と、いただいた時には、
「もうこの方は信頼できる!」と確信しました。

いや、その私の心を鷲掴みにした1行に、マーケティング的な学びも大きくて本当にご縁に感謝しております。

あれ?

そうそう、「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」ね。

話を戻します。

実はこの映画の話をした、と言っても、お客様はこの映画を見たことがなくて、

その時の会話はこれです。

私『ドラえもん映画って、途中までは藤子・F先生が原作なんです。でも、途中から藤子先生イズムドラえもんっぽい映画になってるんですね。』

お客さま『え?分かるんですか?』

私『分かりますね。リズムが違います。たぶん台本の言葉の量が全然違うんじゃないですかね?ちゃんと数えてないですけど。F先生の方が同じコマに入ってくる言葉が少ないんですよ。余白で伝えるっていうか…』

お客様『はぁ〜笑』

・・・ね?お客様がドン引きしてるの分かりますか?苦笑

でも、これって結構大事なこと言っているように思うんです。

リズムが違うと、別物。

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♪呼吸をすれば胸の中 こがらしは吠き続ける
されど我が胸は熱く 夢を追い続けるなり
嗚ゝ さんざめく 名も無き星たちよ
せめて鮮やかに その身を終われよ

我も行く 心の命ずるままに
我も行く さらば昴よ

引用元:昴〈すばる〉
歌作詞作曲:谷村新司

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独立して8年強。
ベルギーを本部とする国際ライセンスのゴールドマスターを取得して7年半。

それでも技術に関しては、本当にまだまだだなって思います。

先日(結構前かも)、インスタLIVEか何かを見ていたら、当時スタッフが何人かいる院で働いていた時にあった話をされていました。

『人が3回押すところを5回押したり、リズムを少しゆっくりしたりすると、手技は同じでも患者さんから「(技術が)上手」って言ってもらって、指名が増えた』

めっちゃかっこいいーーーー!!!!!

この話を聞いた瞬間、思わずそう叫んだのをよく覚えています。

だって、それこそが”プロの技術”ですよね?
しかも一流の。

っていうか、技術って本来そういう

”知恵”や”工夫”から生まれるものであって、

”こっちからこっちに流して、押して、どうのこうのっていうソレ”ではないって、改めて思いました。

そう、一流の映画や音楽と同じ。

私が思うエステティックの素晴らしい技術とは、

思考を重ね、知恵と工夫を凝らして、改善や変化を繰り返し、

自ら生み出したリズム。

もっと言えば、本当にすごい人たちって、

お客様だろうが、なんだろうが、

相手のペース(リズム)に合わせない。

いや、たぶんね、お客様から見ると、心地いいし、”自分のペースに合っている”って思うんですよ。
でも、それは合っているのではなくて、合っていると思えるほどペースに引き込んでいる。

うっげーーーーーーーーーーーかっこいい。

でしょ?

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♪嗚ゝ いつの日か誰かがこの道を
嗚ゝ いつの日か誰かがこの道を
我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
我は行く さらば昴よ

引用元:昴〈すばる〉
歌作詞作曲:谷村新司

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昨日のマラソンを見ていても、同じようなことを感じました。

そう、自らのリズム(ペース)をちゃんと持っていて、かつ、そのリズムを軽やかに発揮できた人こそが、その勝負をモノにするんじゃないかなって。

以前陸上の試合をテレビで見ていた時に、スタートに立つ選手を見て解説の方が元ランナーの方にこんな質問を投げていました。

解説者「スタートラインに立っている時って、どんな気持ちなんですか?」

元ランナー「あそこに立った時点で、もう誰が勝つか、全員が分かっているんじゃないですか?あとは、それ(その走り)をやるだけだと。」

なんだかめっちゃシビレたのをよく覚えています。

先日、”まつもtoなかい”に出演されていたプロバスケットプレーヤーの渡邊雄太選手に、松ちゃんがこんな質問をしていました。

松「フリースローを投げる瞬間って、何考えてるんですか?」
渡邊選手「何も考えていませんね。でも、ルーティンは必ずやります。それはみんなやりますよ。」

これを聞いた時に思いましたね。

自らのリズムに入るんだなって。

渡邊選手のフリースローが入る確率は、練習や通常の公式戦なら100回中90回以上。
世界戦のようなプレッシャーのかかる試合でも80回以上を誇るのだとか。

すごすぎでしょ。

”リズム”

映画、音楽、エステ・治療技術、スポーツ…

自らのリズムを持つことが、何か成功の秘訣なのかもしれないし、そうでないかもしれません。

あなたは自分のリズムを、持っていますか?

本日は、「”昴-すばる-”・・・美しい曲ですよね。美空ひばりさん、五木ひろしさん始め、たくさんの方がカバーされています。この曲は、歌い手の方が変わる都度違うリズムを持ち、美しさを増してきたのかもしれません。こんな美しいものをこの世に遺してくださった功績の大きさは計り知れません。もちろん、作品は遺ります。でも、やっぱり人が逝ってしまわれるのは、寂しですね。谷村新司さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。」ってお話でした。

学び:昔の曲ほど歌詞が少ない。明日はサライで描く。

おしまいー

chihiro



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