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愛情は、鬱陶しくて身に沁みる〜母と私の話

本日もご覧いただきありがとうございます!
工藤千尋(くどう ちひろ)です。

最近、お母さんになっていく友人が増えてきた。
本当に尊敬する。
万国共通、どんな時代にも共通すると思うが、
母は偉大である。

家族に対して、いろんな在り方があるし、
いろんな感情がある人がいるし、
大事で大きな存在であるからこそ、
なんだか触れてはいけないことだってあるし、
大好きすぎてずっと家族の話をする人もいる。

いろんな状況はあれど、家族との思い出、特にお母さんとの話を聞くと、その人のルーツが知れるのは間違いない。

母はこんな人


私の母は、とても堅実な人です。多くを望まず、計画的で、用意周到で、着実な人です。
家族で旅行に行くとなったら、何ヶ月も前からガイドブックを買ったりして、予定を決めたりして、たくさん調べていきます。
持ち物の準備も何日も前からして、何パターンもいろんな想定をして、前の日にも何回も確認して、予備も持ったり予備の予備も持ったりします、笑。

一人っ子の私は、良くも悪くも、やってもらっていたことがたくさんありました。

先回りして、いつも準備してもらっていたので、自分でやるようになってから抜け漏れや忘れ物がたくさんあって、それも当たり前みたいに、たくさん尻拭いしてきてもらいました。

早く親離れしたかった思春期

専業主婦の母は、帰るといつも家にいてくれて、たくさん愛情を注いでくれました。
今日1日のあったことを私が全部話して、宿題のわからないところも聞けば一緒に考えてくれ、参観日や何かの発表会など全て欠かさず見に来てくれました。

それは今思えば本当に恵まれていて、幸せなことです。私も自分の子どもにそうやって接することができる時間を持ちたいと今は強く思います。
ですが、当時はそれがなんだか恥ずかしくて、共働き家庭がほとんどの田舎では、より余裕のあるお母さんは珍しくて、友達にいいなぁと言われるのもなんだかむず痒いような感覚でした。

反対に、家族のために尽くす母を見て、社会との接点が少ないことに目を向けて、
お母さんみたいなはなりたくない
なんて言って、悲しませてしまったこともあります。

従兄弟もいないのでずっと家族の関心の対象でいるのはありがたいことだし、高校の時は特に、ほぼ360日ある部活の練習に合わせて、送り迎えやお弁当づくり、受験のサポートなど、母の支えなしではやっていけないことばかりでした。
感謝は頭でわかっているものの、態度や行為にはできなくて、
うるさいなぁ、わかってるよ、いちいち言わないで!
と跳ね除けたりして、それなのに困った時には頼ることしかできないくて。そんな自分に嫌気が刺して、早く実家を出て自立したい気持ちも大きかったです。

母が期待するレールを外れての挑戦


大学進学までは、たぶん、母の思い描いている道を歩んで来たと思います。

母と同じ高校に進学し、地元の国立大学に進学、そのまま公務員で定年まで働ける道が見えていて、親の近くで結婚して子どもを産んで、、、

そんな生活が見えていたと思います。

ですが、大学在学中、就職後も
たくさんの場所へ行き、いろいろな人と出会って、価値観や考え方が変わる機会に恵まれました。
それによって、母の思い描いていた私の人生とは今、全く別の方向に進んでいます。
これも、両親の経済力と最後には背中を押して見守ってくれた器の大きさの賜物なのですが、、。

今でも心配をかけているのは事実だなと思います。

親孝行には期限がある

両親は歳の差結婚、かつ、結婚して8年越しに私が生まれているので、決して若い両親ではないです。
私に全てを言うわけではないのですが、大きな不調も出てきています。

親孝行も、自分の子育ても、仕事も趣味も、全部管理下におけるような生き方がしたくて今の選択をしました。こうしてみて初めて、またさらに両親の偉大さ、母が犠牲にしてきたことや緻密な努力もみえてきます。

時間は有限。
いつ来るかわからないけど、人の命にも期限があります。ずっと人に尽くしているから、ちょっとくらいは自分だけのために何かしてみてもいいんじゃないかなって思うので、そういうプレゼントもしたいです。

まずは、自分を見たらもうこの人は何があっても大丈夫って思えるくらいに成長して、早く安心させられるようになります。

長文お読みいただきありがとうございます。

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