恋愛ラプソディ💋12
22歳の誕生日。
チカは店の休みに有休を繋げ連休を取ってくれた。加藤さんに嫌味言われる〜って気にしてたけど俺にはどうする事も出来ない。
約束の時間はお昼。夜勤明けだったのでシャワーだけ浴びてチカが来るまで寝る事にした。寝不足で運転して事故る訳にはいかない。チカに運転させて寝るなんて事も絶対に出来ない。つまり俺が寝るしかないと思い仮眠した。
ふと目が覚めるとチカが来ていた。テーブルの上に小さな瓶を並べて暇そうにマニキュアを塗っている。てか部屋がキレイに片付いてるし一体どうなってんだ。起きた俺に気がついたチカがニコっとしておめでとって言ってくれた。時間はお昼をだいぶ過ぎていて時計の針は15時を指していた。
「…びっくりした。いつ来たの?」
「お昼って言ったじぁん。ピンポンしても出ないし電話しても無視されてるから勝手に入った〜」
携帯を見ると着信がいっぱいある。取り敢えず鍵をかけないで寝て良かった。
まずはぎゅーっと抱きしめる。
「よし、チカの匂い思い出した」
「なにそれ(笑)」
シャンプーの匂いなのか香水の甘い香りなのか分からないけど本当にいい匂いがする。
急いで身支度を整え言った。
「チカ、あれ見て!」
窓から駐車場を指差す。
「えっ何?あれ流星の車?」
「俺のY30」
「・・・ワイサンマル?かっこいいね(笑)」
チカの匂いを忘れたのでもう一度抱きしめた。
そしてドライブに出かける。何処に行くのと聞かれテキトーって答え途中コンビニに寄ってお菓子や飲み物を買ってとにかく走る。音楽を流しくだらない事を話し北に向かって走り続けた。
「えっホントにどこ行くの〜」
「海、、、行っちゃう?」
チカを乗せ流れる景色を見ながら走った。
海岸線を走るY30
もちろん安全運転で。
たどり着いたら雨が降ってきた。
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