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SOSや吐露する感情をブラッシュアップしてゆく。#私なりの生きづらさ論

ここ最近、若者の自殺対策であったり、ヒカリテラスのワークショップ(もやもやシェアリング)であったりを考えると、やっぱり思うんです。

アウトプットをする大切さを。

若者の自殺対策において、しょっちゅう見かけるのは「電話相談」や「チャット相談」の類です。(アウトリーチとか、フィルタリングとかも見かけるけど。)

ただ、いち当事者として伝えたいのは「様々な相談窓口があることすら知らなかった」という無知、「相談するところを見られるのが怖い」「また嫌な気持ちになるかもしれない」という不安や恐怖心を抱えて踏み出せない現状があること。

だからこそ、SOSの出し方等の教育、ひいてはSOSを出したり、感情を吐露することが重要だと伝え続けていく必要があると思っています。

「死にたい」の裏側にある「わかってほしい」

私は、高校生の頃からライターという「伝える仕事」をしてきました。

たくさんの先輩からたくさんの知識、スキルを学び、私は「伝えるためには、伝えたい相手の立場になって考えることが重要なんだ」と考えるようになりました。

この考えは、ライターとしてだけではなく、人生においても大きな学びでした。何故なら私は過去に「わかってほしいのにわかってくれない」という経験をしてきたからです。

「伝えたいからこそ、丁寧に言葉を紡いだり、熱を込めたり、相手のことを考えなきゃ。」

この考えに至れたのは、ある意味「伝える現場」に長くいたからかもしれません。

ふと思うのです。
あの頃、たくさん言い殴った「消えたい」は、伝えたい相手のための言葉であったのかと。自分本位の言葉だったのではないかと。

…伝えたいにしても、そんな悠長なこと考えられません。だってあの頃は極限状態でしたから。
また何より、どうすれば伝わるのかなんてわからないし、そもそも自分の想いを表現することも大変難しいことだったから。

前提として、「死にたい」「消えたい」と考えている人の頭の中は本当に極限状態なので、ちゃんと考えて伝えられる余裕なんてありません。(これは本当にわかってほしい。)
だから、ゲートキーパーという役割、SOSを受け取る役割が非常に重要なのです…。

でも、ふと昔の自分が発した「消えたい」という言葉を振り返ると、「わかってほしい」と思って出した言葉だったけど、自分本位で伝わるものも伝わらないよなぁと思うのです。

あの頃の私が、SOSや感情の出し方をスキルとして持っていれば、また違ったのかなぁ…なんて、今でも思います。

SOSを日常から出していく。

大学1年の秋、私は衝撃的な言葉に出逢いました。

「病、市に出せ。」

恐らくヒカリテラスで風見しーちゃんと一緒にやっていたラジオで何度かお話していますが…、今でも印象的な言葉です。

自殺希少地域である徳島県旧海部町を調査した岡檀氏の著書『生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある』の中に出てくる言葉で、海部町の中で浸透している言葉だそう。

単なる病気のみならず、家庭内のトラブルや事業の不振など、生きていくうえでのあらゆる問題を早めに開示しなさい、そうすれば周囲が何らかの対処法を教えてくれるという意味があるそうです。

小さな生きづらさやモヤモヤのうちから、周りに話しておくこと、感情を吐露したり、小さなSOSを出していくことの重要性を学びました。

何故その方が良いかというと、小さな生きづらさを解決する方が傷口が小さく済んだり、早く解決できるからということも挙げられますが。

小さなSOSを小まめに出していくことで、感情やSOSの出し方のトレーニングになるし、「伝わった!」という成功体験も積みやすいし、何より自分の感情のアウトプットを繰り返すので、SOSの出し方がブラッシュアップされると思います。

私自身、小さな「困った」を話せるようになってから、より周りの人に「助けて」を話せるようになりました。

赤ちゃんの頃、何度も言葉にならない音を発し続けて「ママ」と言えるみたいに、SOSや感情の出し方もトライ&エラーが重要なんだと思います。

「SOSと感情の出し方」というスキルを手渡したい

2000年に生まれて、色んな社会の様子を見てきて思うことは「誰が大きな苦しみや生きづらさを抱えて、最悪の選択をするかなんてわからない」ということです。

「自殺」という言葉は、本当に近い存在になってきてしまいました。

だからこそ、大きな苦しみを抱える前に「SOSと感情の出し方」というスキル、「困った」を口にしたら手を差し伸べてくれるという成功体験を持っていてほしい…と願い、ヒカリテラスとしても活動しています。

「自殺」「死にたい」という言葉は生まれてしまった以上、なくなることはありません。でも、それを考えてしまう人が少なくできると思っています。

だから、小さな生きづらさやモヤモヤを表現したり、小さなSOSから発信していくことの大切さと、SOSや感情の出し方というスキルを伝えていきたいんです。

以前、不登校の親の会・居場所づくりをされている方とお話した時に
「お子さんもご両親も、自分の感情を受け止めてくれる場所で、感情を吐き出すところから始めてほしいと思います。」
という意見を述べました。

何にしても、順序があります。
SOSを出すことにしても、自分の想いや「困った」を吐き出して、理解してもらうことから始まるのだと思います。

それに、生きづらさや困難を抱えていても、相談に向かえないのは「また受け取ってもらえないのではないか」「信用できないかも」「相談に行くことは恥ずべきことだ」というような不安感や恐怖心があるからです。

それらを「受け取ってもらえた」成功体験によって、1つずつ取り払っていくことで、大きなSOSを発しにいけるのだと思います。

SOSを出すこと、感情を吐露することは、一見簡単にできることかもしれません。でも、本当に難しい。だから少しずつ、小さなSOS、感情を吐き出すところから始めていただきたいんです。

いずれは、これから社会で生きていく子ども達に「SOSと感情の出し方」というスキルを手渡していきたいです。

ただ今の社会を作っているのは大人だからこそ、大人にこそ「SOSと感情の出し方」というスキルを届けたいという気持ちもあります。

もやもやシェアリングの取り組みを知ってほしい!

なので…ヒカリテラスの取り組みを体験いただけませんか?

ヒカリテラスでは、8月11日18:00からオンラインワークショップ「もやもやシェアリング」を開催します。

ヒカリテラスの「もやもやシェアリング」は、心の中のもやもやを知るところから始まります。そして、伝えて、共感するという順序で、「SOSと感情の出し方」を一緒に知っていく機会になっています!

是非、取り組みを実際に体験していただけると嬉しいです。


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日時:2022年8月11日(木祝)18:00〜20:00

内容:はじめの挨拶、アイスブレイク(約20分)
書き出しワーク(約10分)
ワークシートの共有(みんなで約60分)
終わりの挨拶(約10分)

参加費:500円
(支払方法:STORESにてチケット購入)

定員:5名

参加お申込みはこちらから👇


P.S.と終わりに

宣伝ぶち込みました、すみません💦
でも今のヒカリテラスが意志を持って取り組んでいることですし、SOSと感情の出し方というスキルは、自殺予防の土台となる重要なものだと信じています。

だからこそ、生きづらさに対して活動をされている方や支援者の方にも知ってほしいと思い、書いてみました!

あ、本当のP.S.なんですが、サムネイル写真は、ウッキウキで塗ったキラキラネイルを施した私の爪です。笑

ネイルポリッシュは、100均で購入しましたが、中々侮れませんね…!100均愛してる…!

おやすみなさい!

最後まで読んでくださって、本当にうれしいです……♡もしよろしければサポートして頂けると、もっとうれしいです💕