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ニーズもスキルもあるのに、ビジネスにできないケアマネ

おはようございます、ちはるです。

前回の記事では、ケアマネが自由に働いて、自由に稼ぐというのは、(業界の人からすると)一見現実的ではないけれど「私はそこに挑戦したい」「自由に働いて稼げるようになりたい」と考えていることをお伝えしました。

今回は、私がどうやって自由に働いて稼いでいこうと思っているのか、ということを書きたいと思います。


自由に働くために

自由に働くために、私は今回転職しました(引越しなど他の事情もあるのですが)。
今までの職場ではリモートワークどころか、時間単位で休みを取ったりすることも難しかったからです。

次の職場でも居宅ケアマネ(施設に入所している方を担当するケアマネとは違って、自宅で生活している方を担当するケアマネ)として働きます。

ただ、今までと違って、一部リモートワークが可能だったり、1日の勤務時間も短くなりますし、年間の休日数も増えて、休みの取り方も変わってきます。
そういう環境でどのくらい自由に働けるか、やってみたいと思います。

(居宅ケアマネとして自由に働くという意味では、独立して自分で事業所を立ち上げるというのが一番自由になれるのですが、私の今後の人生設計と合わない部分があり、あまりリスクも取りたくなかったのでそれは選びませんでした。)

ちょっと話がそれますが、福祉・介護業界の中で唯一、リモートワークなど、融通の効く、柔軟な働き方ができる可能性があるのが居宅ケアマネだと思っていて、そこが居宅ケアマネの魅力の一つでもあると思っています。
(他には管理者クラス、訪問介護のサービス提供責任者などももしかしたら可能かもしれませんが、現場レベルだと居宅ケアマネくらいではないでしょうか。)

他の仕事は、当然ながら相手の利用者と接してサービスを提供する必要があるので、自宅から仕事をするというのは不可能なんですよね。
でも居宅ケアマネの場合、利用者宅を訪問するという義務はありますが、それ以外の電話対応、書類作成、事務処理はどこにいてもできます。

自由に稼ぐために

稼ぐためには、今のところ次の3つを考えています。

①本業の歩合制で稼ぐ

次の職場では一定の件数を超えると歩合制になります。
個人的には、この一部歩合制というのがケアマネにとってはベストではないかと思います。

担当件数が多く持てない(言葉を選ばず言うと仕事ができない)人の分もカバーするために、自分が人より多く件数を持ったとしても、給料に何も反映されないというのは理不尽です。
(自分より少ない仕事しかできない人が、自分より給料が多かったりするとやる気がなくなる…。)

かといって、ケアマネは自分の力で担当件数がコントロールできないので、完全歩合制の場合、思わぬことが続いて(担当している方が亡くなったり、長期入院したり、施設入所が決まったり、など)担当件数が少なくなってしまったときに、最低限の給料も保証されないといのはリスクが高すぎるからです。

これからは一部歩合制で働けるので、その部分で給料を増やせればいいなと思います。
新しい勤務先では「毎月一定の給料を保証するために最低◯◯件は担当してね」という基本の件数が決まっているのですが、これまでの経験上、その件数+10件くらいはあまり苦にならず担当できているので、件数の確保さえできればそこそこの歩合は取れるのではないかと思っています。

②副業で稼ぐ

日頃から発信しているように、副業で収入を得るということも考えています。
福祉業界だとまだ副業禁止のところも多いと思いますが、副業が許されているところもゼロではありません。
どんなかたちの副業をメインにしていくか、今いろいろ試行錯誤しているところです。

③本業の延長線上で稼ぐ

前回の記事で「担当する利用者に対して業務外のことをするのは禁止されていて、仮にそれをしたとしても利用者から金品を受け取ることはできない」と書きました。

でもケアマネの仕事をしていると、利用者からはいろいろなニーズがあるんです。

例えば、入所する施設選びのサポート
ケアマネとして、地域にどういう施設があるか、それぞれの施設にどんな特徴があるか、その人のニーズに合う施設はどれか、という情報は提供するのですが、複数の施設の見学に同行するところまで業務内かというと正直難しいところ(全員にそこまではできないです)。

そういうニーズに応える、施設を探す仲介業者もあるので、そこを紹介したりするのですが、利用者・家族側からすると「対価を払ってでも、日頃から本人の心身の状態を把握していて家族状況も理解している担当ケアマネに頼みたい」「初対面の仲介業者ではなく信頼しているケアマネにお願いしたい」「一緒に施設見学に行って利用者・家族目線からアドバイスをしてほしい」というニーズがあります。

以前、いろいろな事情もあって、上司にも確認の上、やむを得ず家族の施設見学に同行したことがあるのですが、本人や家族目線から施設の方に質問したり、施設の体制を確認して家族に分かるように伝え、とても喜ばれました。
その後、その家族からお礼としてかなりの金額を渡されて(もちろん受け取っていませんが)、対価を払ってでも担当ケアマネにお願いしたいというニーズがあるのだなと感じました。
(この方以外にも「お金は払うから一緒に施設見学に来てほしい」という要望は何度も受けました。)

他には、外出の付き添いですね。
例えば、「コンサートや野球観戦に行きたいから付き添ってほしい」というニーズがあっても、ケアマネの業務外でそれに応じることはできないので、実際は自費のヘルパーに依頼することになります(地域差もあると思いますが、自費でヘルパーを依頼すると1時間当たり3,000〜4,000円くらいです)。

でもこれについても、利用者や家族側からすると「初対面のヘルパーはどんな人が来るか分からないし気を使う」「いつもの馴染みのケアマネと一緒に行きたい」というニーズがあり、自費ヘルパーの相場以上の金額を払ってでも、担当ケアマネにお願いしたいという要望は多く聞きます。

もしこの要望にケアマネが応えるとなると、業務時間外のボランティアになりますし、そもそも業務で知り得た個人情報を使ってそういうことをして良いのかということになります。
仮に無償で応じた場合でも、万が一外出先で怪我をしたりしたら責任の所在はどうなるのか、外出先でかかるチケット代などは誰が負担するのか(無償で付き添った上に、ケアマネ分のチケット代はケアマネの自腹というのは負担が大きすぎますし、かといって利用者から金品を受け取るわけにもいかないのが原則)、等いろいろな問題が出てきます。

例として挙げた施設選びのサポート、外出の付き添いの他にも、こういうニーズはいろいろあって、ケアマネとしてそれに応えられるスキルもあるのに、ボランティアとして無償で応じるしかない(あるいは無償だとしても応じられない)のが現状です。
ここをビジネスとして、ちゃんと体制を整えた上でニーズに応え、対価をいただけるような仕組みを作っていければいいなと思っています。

3つのバランスをとって稼ぐ

ここまで書いてきた、①本業の歩合、②副業、③本業の延長線にあるビジネスのタネ、の3つのバランスを取りながら収入を得ていきたいと思っています。

もし副業が大きくなれば、本業の歩合はそれほど取らないかもしれないですし、逆に副業からの収入がなかなか得られなければ、本業の歩合で稼げばいいだけ(正直なところ、本業の歩合で稼ぐのが一番イメージできて簡単そう)。
あるいは本業の延長線上にあるニーズからビジネスをしていってもいいかもしれません(これもある意味副業ですね)。

まとめ

今回は私が「自由に働き稼ぐケアマネ」になるべく、考えていることを書いてみました。

現在準備中のコミュニティでは、私が試行錯誤している裏側や、新しい働き方がどうなのかという実際のところ、本業の歩合ってどのくらい?などなど、ここには書けないこともお伝えしていくつもりです。

また、コミュニティオープンに向けて、第3弾のお話し会やコミュニティ内で行う予定のZOOMセミナーお試し版を企画中です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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ケアマネ・福祉職のための副業コミュニティ
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参加受付は4月1日からの予定。期間限定での募集です。
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