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サルトルの笛

今日になった。憲福は今日も春成と一緒に朝ごはんを作っていた。もうすぐ9月の1日が近づき、また秋草を畑に植えなければならないという(ちょっとした)家族企画会議と共に我等も何かをしなければならないと私達一同想っていた頃のことだった。8月21日、日曜日。日本時間午後6時30分。イギリス国曜日8月20日午前8時35分、3秒。我等と共に魔法使いになれというお達しであった。イギリス国フィッシャー地域、ナニワナ地区、魔法魔術学校ホグワーツ学校の入学許可証であった。
憲福は頭を欠いた。春成は日本語がよく出来るが英語が余り出来たものではない。まさか、詐欺かと想われた。昨日の”馬歯“が居なくなった所でのこの手紙だ。憲福は瞳を輝かせている春成から手紙を奪い、代わりにがしょがしょと頭を撫でてやる。
「なぁに?なぁに?それ、なぁに?憲福お兄ちゃん、それなぁに?ホグミズードってなぁに?なぁに?」
「ん?何にもないから!卵焼き焼こうか。甘いのがええか、辛いのがええかは、判断任せるから!だから、後で弁当作って、畠仕事やろうか。今日は南瓜がなって、いるから!それを、取って今日の晩ごはんにしよな。」
たった、12ヘクタールの畑だが、何も困らない。結構な土の性質とまたは二人だけの学校である。田畑がなれば、また食べるものは困らない。肉や魚だって、肉は杉の花粉で杉の身の中で成るし、魚はすぐに南に行けば、漁師の憩い場があって、そこで新鮮な魚が買える。食べ物には困らず、また、パソコンと言われる未知の進化角が二人の知恵で出来たからお金には困らないのだ。

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