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ノートをとるのが苦手な子


以前、娘が小学校1年生のときの連絡帳です


字が下手なのは置いておいて、
何か気づきませんか?

そう、

何度言ってもノートの左側を空けてしまうのです!

『もったいないでしょー!』
『明日は今日書いたところの隣に書いてきてね』

毎日言っても変わらず 泣

ひとつ上のお姉ちゃんが1年生のときはそのようなことはなかったのです

個性なのか?
忘れっぽいから仕方ないの?

?????・・・・・・・・!!

発達の視点で考えてみると、これがどういうことなのかがわかりました!!

まずは、どのような段階を経て人間は発達するか

①前後 (前と後ろを認識)
 ↓
②上下 (手と足、脳と身体が別々に使える)
 ↓
③左右 (右と左の手足が別々に使える)
 ↓
④クロス(正中線を超えた動作ができる)

クロスして手や足を使えるようになるのが
早い子で4歳から5歳

クロスがどんどん発達することで
右手で左側のものを取ったり、左側に書いたりと
クロスの動作がスムーズにできるようになります

◆食事のときお茶碗を持ってお箸をちゃんと使える
◆黒板の板書がちゃんとできるようになる
◆行進する

などは実はものすごく発達した動きなのです!


それでは、このようにノートの左側を空けてしまうのはなぜでしょう?

クロスの動きが発達していない子にとって

利き手の右手でノートの右側には書けるけど、
身体の正中線を超えて左側は見えていないのと同じ

なので、何度注意しても

左側の世界が見えないその子にとってはこういう風にしか書けないのです

(左利きの子はノートの右側が空いてしまうかも)

気づいてよかったぁ
無駄に怒りつづけるところでした!

年長から小学校の低学年ではクロスができる子とできない子が混在しています

クロスの動きができるかの判断やをクロスの動きの発達には
クロスクロールという動きをするのがいいです

試してみてくださいね♩

ちなみに、4年生になった今ではノートの左側をすっ飛ばしてくることもなくなりました笑


長女は
①前後の発達に抜けがあったのでとても怖がりでした

前後が発達していない子は
自分と相手(物)の距離感が掴みにくく
階段をスタスタ降りれなかったり
初めてのことになかなか挑戦できなかったり

同じ姉妹でも発達の個性が違って面白いです

こんな風に発達にも個性があることが分かると
無駄にイライラせず解決策も見つけやすいですね

前後の発達の抜けや恐怖麻痺反射を発達、統合させるには?
板書の工夫、学校や家庭でできること
など発達の基本について以前のオンライン発達講座で詳しくお話しています
アーカイブ配信していますのでよかったらご購入ください


お読みいただきありがとうございます
茨城県ひたちなか市にて夫婦で統合的な見方による治療院をしています
発達相談、心身の不調の治療、カウンセリングなど
ご縁がありましたらよろしくお願いします

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