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【読書のきろく#3】地球星人

地球星人。

本屋に並ぶ平積み本の中で、一際目を引いたタイトルと表紙にワクワクしながらこの本を手に取った。

この本は、主人公・奈月の目線のみで語られる、人間としての務めを疑問を持たずに果たす人「地球星人」と、その務めに違和感を感じている人「ポハピピンポボピア星人」の闘いのお話。

著者はコンビニ人間などを書いている、村田沙耶香さん。私はまだ彼女の作品を読んだ事が無かったので、彼女の作風を全く知らずにこの本を最初の一冊に選んでしまった。

この本を最初に読み始めたのは、朝の通勤電車。しかし朝から読むのにはキツくて、重苦しい雰囲気に耐えられず家で読むことに。

読むぞ…!と意気込んで続きを読み進めたのは、ある日の深夜3時頃。ページをめくる手が止まらず、本を読み終えたのは朝の5時前だった。この後、考えの怖さに目が冴えてしまって中々寝付けなかった。

でもこれを最初に読んでしまった私は、もう怖いもの無し!かも知れない。

当たり前のように思っていた人間としての価値観を、違った視点で考えてみる。怖面白い小説でした。

夏にいかがでしょう?



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