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映画『哀れなるものたち』(1/26鑑賞)

凄まじい体験だったな。
スクリーンに釘付けになるばかりか、その世界に強い力で引き込まれ、感覚と思考がとめどなく自分の中に湧いて湧いて仕方なかったんです。
夢中のあまり空っぽになるようでいて、刺激が引き出す諸々に満たされるような、自分が組み替えられていく感覚だった。

ただしR18+で、手術や人体の内外が隠されず映るシーン、異なる種の頭部と肉体が繋げられた生物、性行為やそれに類する話題がかなり登場します。
主役のベラが蘇生された方法や、それを行った外科医自身が父から受けていた行為もぞっとする、おぞましいものではある……

けども。

己の肉体を他人に好きにされた者が、自分を作り上げていく物語でもあるんです。
最初は言葉も発せず、文字通りよちよち歩きだったベラが、外の世界に触れて成長し変化していく姿が惹きつけてやまない。

原作小説が早川書房から発売されているらしいので、ぜひ手に入れようと思います。


『哀れなるものたち』予告編
https://youtu.be/HLHUXpx05uE?si=KkLLNePBEiqVgN6Q


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