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文フリ岩手、ありがとうございました

イベントとしては2回目、岩手は初参加の文学フリマ、無事に終了しました。トップ画像のような感じで設営しておりました。お立ち寄り頂いた皆さま、お隣さま、運営のスタッフさま、本当にありがとうございました。

東京に引き続きいろいろな方とお話しできて、とても楽しかったです。最終的にはすべて完売したのですが、11時の開場当初はあまり人も来ず、物も動かず、今日は結構売れ残ってしまうかも……とひやひやしていました。

今回は横着して見本誌もすぐに出していなかったので、慌てて新刊と既刊の見本を出すと、後から見本を見て来ましたという方がいらしたので、やはり見本は出すべきですね。横着するべからず。

東京は開場してすぐに人が流れてくる感じだったのですが、今回はお昼を過ぎた13時あたりからたくさんの方にお立ち寄り頂いたように思います。岩手は午後からのほうが賑わうようでした。(私のブースだけかな?)以下、当サークルの販売カタログ的なものも兼ねまして、売れ行きなどをご説明。

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新刊『ポランの広場で待ち合わせ』は強気の500円で案の定最初はあまり動かず、強気過ぎたかと思ったのですが、午後になってからたくさんの方に手に取って頂き、すべて旅立ってゆきました。

表紙を青と茶の2種類用意し、青のほうが早く無くなるかと予想していましたが、意外にもバランスよく売れ、どちらにするか迷いに迷ってお買い上げ頂いた方も何人かいらして、選ぶ楽しさを味わって頂きたくて作った身としては大変うれしかったです。

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ちょっといいお店のお菓子のパッケージを意識して作りまして……と説明すると面白がってくださる方も多く、レースペーパーと筋入りハトロン紙の効果絶大でした。今回も本文の紙をわら半紙と白色再生紙の2種類用意し、東京ではわら半紙のほうが好評だったので今回もそうかな? と思いきや、岩手では再生紙のほうが人気でした。お買上げ後、すぐに感想を頂いたりしたのもすごくありがたいことでした。

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既刊『窓辺の魔女』は今回も人目を引いたようで、足を止めてもらうのに一役買ってくれました。ボトルに詰めたいろいろを見て「ハーバリウムみたいですね」と言ってくださった方がいらして、ほんとにもう、そうなんです。

オイルは入っていませんが、物語が入ったハーバリウム的なものを意識して作りました。これは東京でも岩手でも白色上質紙のほうがサクサク売れて、よりガーリーなほうが乙女に受けたようです。

有難いことに岩手でも盛岡の友人が助っ人に来てくれまして、店番してもらっている間に駆け足で会場を回ったのですが、帰ってきてから気になっていたたくさんのサークルさんのところに行けてなかったと気付きました……東京のときもそうだった。

また、私が席を外していた間もTwitterを見て来てくださった方が何人かいらしたようで、それも大変ありがたく……。あと初めて差し入れなるものを頂きまして、それもとてもとてもうれしく、美味しく頂戴しました。ここまでに何回うれしいと書いただろう。とても幸福な一日でした。

そして『お題みくじ』もラスト1枚を残してすべて配布しました。全30種あったにも関わらず、何と最後に残った1枚が元ネタとなった牛丼で、これはもう自分で何か書きなさいということだろうか……。

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というわけでお題みくじ全種配布記念として、全30種のうち10種をスキのお礼メッセージで表示するよう設定しました。ポチポチ押して遊んで頂けたらさいわいです。→ 2018/11/18 設定は終了しました。

盛岡には一泊して件の友人に光原社可否館や岩手大学といった憧れの場所を案内してもらったり、旧岩手銀行や喫茶店を回ったりなどしました。

パッヘルベルのカノンが流れる素敵な喫茶店で、ひとりカレードリアを食べながら、つくづく岩手にとって宮沢賢治がいたことは大きかったし、今なお町の文化に影響を与え続けているよな、と考えていたときに、彼が晩年、自分の書いた原稿を「これらは迷いの跡ですから適当に処分してください」と言っていた話を思い出し、この方と同じ気持ちになって泣きそうになりつつも、ほんとに適当に処分されることがなくてよかった……と思いました。

賢治の人となりを調べていくと、彼は作品に反して(というか、逆にその通り?)かなり個性的で強烈な人で、周りの人は結構振り回されたのじゃないだろうか、というのが私の印象なのですが、家族はちゃんと彼のことを理解していたのですよね。

盛岡はとても素敵な町ですので、機会があればぜひ行ってみてください。と、最後は文学フリマ関係ない感じになりましたが、とても楽しかったです。ありがとうございました。

追記

文学フリマ東京お礼の記事にも書きましたが、『紅茶のある風景』は何らかの形にしてnoteで販売できればと思います。『ポランの広場で待ち合わせ』も併せて検討中です。販売した際は、どうぞよろしくお願いいたします。

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