民藝と生命科学の離乳食の本

子どもが0歳の頃に行った市の離乳食セミナーで紹介されたレシピがとても凝っていて、違和感があった。離乳食の本に書いてあるレシピも凝っていて、品数も多くて、変だなと思った。

たべものがおいしい。あたりまえに思えることの背景には、壮大な自然の、思わず手を合わせたくなる「そういうふうになっている」あれこれがあって、その壮大なあれこれを実感できる場が、料理だったり、子育てだったりする。

あたりまえにみんなやってきたからこそ凄いことで、「そういうふうになっている」しくみに委ねれば、凝らなくてもおいしくて、最低限の手間で親も子もその時期を生き延びられる。

生き延びないといけない、エキサイティングだけど大変なときの杖になり、離乳食後の、子どものいる日々の料理にも繋がっていく、子育てのための知識が人の生活全般に繋がってることがわかる、赤子向けと大人向け料理を一緒につくる、料理の本の目次案。

−おいしくつくろうとしなくても、おいしくなること
 ・工藝のこと、民藝のこと。
 ・現代でつくり手として「民藝」が体感できるのは、料理。
−乳に含まれている旨味と食べ物の旨味のシームレスな関係
 ・母乳に含まれる旨味、ミルクに含まれる旨味
 ・さまざまな食べ物に含まれる旨味あれこれ
−赤ちゃんの通り道にも母乳にも含まれてる菌、菌と免疫のこと
 ・身体のあちこちにいる菌
 ・菌と免疫の大事な関係
 ・発酵と菌がつくりだす旨味
 ・食が細くても「納豆ごはんなら食べる」子が多い理由
−タンパク質と生命の起源
 ・「旨味」はなぜおいしいのか
−たべものを食べるとは
 ・生命活動とは
 ・食べものは身体をつくる情報
 ・食べることは他の命と関わること
−大人の料理と離乳食を一度につくるつくりかた
 ・楽で合理的でおいしいあれこれの具体的な実践案:
  メインの部分。ボリュームゾーン。
 ・幼児食への移行、その後の日々の料理
−その日の余裕に合わせて選ぶ、道具と器
−食べものはおいしい
 ・手づかみ食べの子どもが教えてくれること


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