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スクショ脳

私はおそらくスクショ脳なのだと思う。
視覚情報に長けていて、一度見たらその場面をスクリーンショットのように写真を撮って記憶していて、たいてい一度歩いた道は覚えている。

絵描きをしていて優位ではあるのだけど、文字や音に弱い。
美術の世界にいて、特に気にしたことは無かったし、周りもそういう人が多かったので気にしたことが無かった。
なんなら会社の社長(アーティスト)がもろそれで、仕事にすら支障がなかった。

気づいたのは、演劇を始めてから。
最初の段階では、言葉と人以外のものがない、見えるものが少なすぎた。
大抵、稽古段階では戯曲から場面を想定して、文字の中にある人と人との関係を読み解き、体現していく。
何故それが出来るのか、、、想像力、創造力、想定力、観察力、理解力、相手へのリスペクト、力のものさし、没頭力、集中力。
なんとなく、絵が描けてそれを伸ばして、それに見合った能力だけつけていたのでは全く通用しなかった。

ただ、たまに自分の感覚と触れあえる瞬間があった。
双方の感覚が合致したとき、ろくろを回しているような、粘土の形を整えることができて要るような、そういうしっくりくる触覚の感覚のようなものがあった。

そして、音。時間の感覚。
時間が横に流れるものなのに対して、絵はレイヤーの重なりである。
リズム、いいタイミング、聴きやすさや、自分の発してる音(声)に対してどこまで自覚的であるか。
感覚でやろうとすると読みとけず失敗する。楽譜があればいいけど、喋り方や、気持ち良い間に楽譜は無い。
音を理解することもまた目に見えず困難だった。

今それらが出来ているとは全く思わないけれど、
自覚し、こう文章にまとめて、発信し続けることもまた勉強かと思い
ここに記してみる。

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