おすすめの化粧品はありません

多分これまでの人生でいちばん訊かれた質問は

おすすめの化粧品ありますか？

なので、その答えをタイトルにしておきました。
すごくわかりやすいですよね！

化粧品、何でもいいですよ。使い方次第なので。
それに、悪い化粧品なんて市場に出回っていません。何故なら、ここ日本において化粧品にまつわるルールは厳しいので、基本的に品質のおかしな化粧品は売る事が出来ないからです。
興味のある方は
・医薬品医療機器等法
・化粧品の表示に関する公正競争規約
・医薬品等適正広告基準
・景品表示法
と云ったワードを調べてみて下さい。
でも、これらを調べて戴くとすごくよくわかるんですけど、実際、何だかあやしげな化粧品は出回ってしまっているのですよね～。
え？売っちゃいけないはずなのに？法律違反なのでは？
そうなのです、法律違反ですよ。
現在はネットで誰もが何かを発信出来てしまうため専門家不在の組織などはかなりやらかしてますね。Twitterで医師や法律のガチの専門家に発見＆通報されて逃げ回ってる悪人の存在も確認しました。知らない人の悪口を言うのはどうかと思いますがYouTubeやInstagramも無法地帯っぷりが酷そうです。大体、こういったあやしげな化粧品に共通しているのが
・製造元や販売元の情報があやふや
・新成分や特許成分などを謳っているが結局何を言ってるのか判らない
・全成分を開示している所に辿り着くのが困難
・購入手段が限られている
・価格設定が何だかおかしい
・インフルエンサーを目指してるっぽい人が商品と一緒に写った写真で宣伝をしている
という事なので、わたくしは化粧品にこれらの要素を感じ取ったら見なかった事にしております。要するに、絶対買わないと云うか購入候補にすら入れないと云う事です。

****************************************

それから、もしこれをものすごく若い方が読んでいらしたら。
化粧品に限らず、特定の商品の名前や実物を出して「いいですよ！」と紹介している人はそういうお仕事の人なので信じちゃ駄目ですよ！
その物が良さそうに見えるのは良く見えるように映しているから当然の事ですし、「いい！」と云うのはその人の主観でしかありません。
自分が「良い！」と思えるものを探す習慣をつけて下さいね。

近年は化粧品の成分を気にする方がすごく増えていると思いますが、特定の成分を指して「××という成分が入ってない化粧品ありますか？」と云う質問を美容部員時代によくされて辟易したものです。何故なら、即「アレルギーをお持ちですか？」と質問返しをすると「いや、そういうわけじゃなくて、○○さんが良くないって言ってたから使いたくないんですよね」と言われる事ばっかりだったからです。お陰でわたくしはいわゆる美容系ユーチューバーと云う人たちに詳しくなってしまいました。
そうなのです、お客様の仰る「○○さん」ってユーチューバーか成分解析を得意とする美容家のような人たちの事だったのです。
あのう・・・・・・化粧品の防腐剤や界面活性剤は必要があって添加されているのですよ！
つまり、たとえば「パラベン不使用」と表記のある化粧品にはパラベンに替わる何らかの防腐剤が入っています。そうじゃないと日本では販売出来ないからです。日本の法律では本当に無添加の化粧品なら「商品の目立つ所に消費期限を記載」しないと販売許可は下りません。だからアレルギーをお持ちの方はそういった消費期限つきの化粧品を選ぶと良いと思います。
アレルギーに関して言えば、どんな成分にでもアレルギーを起こす可能性はゼロではないので、それを変に拡大解釈しないで下さい。
そして、「○○さんが言ってたから」系の人たちはむやみに特定の成分を嫌ったり、もしくは逆に絶賛しないで戴きたいです。だって、その○○さんが発信していた情報の根拠を知っていますか？旧表示指定成分ですか？だとしたら古すぎてあてにならないですよ。大体その人、普段メイクしてますか？実際に商品をある程度の期間、自分の肌に使ったんでしょうか？まさか、ただ成分だけをクローズアップして机上の空論を語っているんじゃないですよね？そしていつの間にか内容が自作の化粧品などの宣伝になっていませんよね～？
青汁のCMを嗤うのに、こういう事に全然気付かない人って大勢います。

****************************************

あと心配なのは、ナチュラル方面ですかね～。
ケミカルは悪！天然成分こそ至高！と言う人って、植物のトリカブトでヒトが死ぬ件とかどう捉えているんでしょうか？
何でもアロマ！精油！と言う人は殺傷能力が高いですけど、両者を闘わせたらどちらが勝つでしょうね？
と、ふざけた書き方をしてしまいましたが、前述のトリカブトに限らず、花粉症など考えてみて下さい。天然の植物のパワーって恐ろしいんですよ。
植物成分が体質（肌質）に合わなかった場合のダメージはかなり大きいので高濃度・大量に配合する事はメーカーにとってリスクが高いため、ものすごく精製した上でごくわずかに配合するのが一般的です。安全性と安定性のため、天然の植物成分であっても、化粧品に配合するための精製過程ではケミカルに頼らざるを得ません。
合成（ケミカル）成分より天然（ナチュラル）成分の方がお肌に優しい・良いと云う事実はありません。
むしろ敏感肌の方にはナチュラルを全面に押し出した製品は避けて戴きたいぐらいです。

また、オーガニックと云う言葉がありますが、これは単に「有機の」と云う意味です。なので日本だと有機栽培で作られた植物を１つでも使った製品の商品名やキャッチコピーに「オーガニック」と云う言葉が使用可能なんですよね。これも興味のある方は調べて戴くと、「は？」となる事うけあい案件なのですが、オーガニックの認定基準って国と団体によって全然異なるんです。しかも日本の認定は食品に対するものであって、化粧品についてではないのですよ。でもですね、品質という観点からするとオーガニックとそうでない農法で作られた農作物とに科学的な差異はないそうなので、まあそういうのが好きならいいんじゃない？という程度の代物ですね。
ただですね～、これ系の化粧品って「口に入れても安全」などと食べ物が引き合いに出されがちなんですが、よく考えたらわかりますよね？食べ物の消化吸収システムと肌の経皮吸収システムとは全く違うものなので全く関係ないです。
ですから、アロマオイル（＝精油）は絶対に口に入れてはいけません！
「飲用出来る」と云う謳い文句は嘘ですよ！
ちょっとでも囓った事がある方ならご存知でしょうが、アロマオイルは乳幼児・妊娠している人・犬猫などペットには禁忌のものがあり、前述の通り本当に殺傷能力があります。洒落にならないです。これに関してはそのうち事件に発展しそうなので、取り急ぎ注意喚起させて戴きました。

それから、好転反応と云う言葉がありますが、わたくしからするとこれもオカルトワードですね。何故なら、科学的根拠がないため日本の医学用語ではないですし、消費者庁から注意喚起が出るほどのオカルト具合だからです。
大体、何らかの症状が悪化している人に対して「これを乗り越えればキレイになれるからいまは我慢してこの化粧品を使い続けて」なんて言えちゃう人は悪人以外の何者でもないと思います。化粧品を使って肌に異常を感じたら、行くべき場所は皮膚科です。

****************************************

以上、避けた方が良いものについては盛大に書いたつもりです。
消去法になってしまうのは、デパコスだろうとプチプラだろうと市販品で「お肌に悪いもの」はないからです。ただ、体質や肌質は千差万別です。
当たり前ですが、あなたとわたくしは違う人間です。肌の悩みが似ているからといって、あなたとその情報の発信者とは違う人間なのです。
あなたという人間はこの世に一人しかいません。たとえ血が繋がっていても、あなたと何もかも全く同じ人間はいません。
あなた自身を優先的に大切に扱いましょう。
あなたがあなた自身の肌に合うと感じたものが良い化粧品です。

わたくしは良い化粧品というのは、安全性の高い設備で作られ、安定した価格でオープンな場所で販売され、全成分表示がしてあり、なおかつ自分の肌に合うものだと思います。
また、わたくしは人間の顔を重要なものだと思っています。
メイク研究家としてわたくしがやっているのは、それに手を加える事なので責任重大です。いいかげんな言動は絶対に許されません。
ですからわたくしはここでおすすめと称してスキンケア製品（基礎化粧品）の商品名を挙げる事はしません。いまこれを読んで下さっているあなたがどんな人か知らないからこそ、あなたの大切なお肌に何かあったら困るからです。

美容においてスキンケアは「おまえのオールをまかせるな」案件である事をどうか忘れないで下さい。信用して良いのは皮膚科医など根拠に基づいた情報を提供出来る専門家だけです。

自分の顔面が美しくすこやかであれば平和な気持ちになるので世の中も平和になるとわたくしは信じています。
お肌をすこやかにするのには時間を要しますが、お顔を美しく見せるのはすぐ出来ますよ、メイクで！
メイクアップ製品（=コスメ）に関してはお肌のトラブルに直結しにくいと考えておりますので、その情報を発信していきますね、メイク研究家ですので！

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この下にある「スキ♡」と云うやつを押すと当たりが出るかも知れません。当たりにはわたくしが気に入っている化粧品の商品名が書いてあるのです。それでわたくしは「当たり出た人いるかな～♪」と楽しい気持ちになれるので、押してみる事をおすすめしておきます。