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牧場から、はじめまして

はじめまして!
牧場で生まれ育ったちえこです🐄
生産から販売までお肉のことを熟知している私が
正しいお肉情報をお伝えしています✨

肉牛を育て、出荷する牧場に生まれ育った私。

27歳の時に就農して牛の世話と経理を手伝うようになりました。
「自分たちの仕事は、牛を育てて、問屋さんに出荷するまで、よね!」
「牛肉苦手!タンパク質は豆腐や納豆で摂取。食べられる肉は鶏ささみくらい」。
小さい頃に父が買ってきた「ごちそう」の和牛肉が、
私にとっては脂が多すぎ、強い香りが苦手だったというトラウマから、
十数年、牛肉を口にしていませんでした。


そんな気持ちのまま、
当時取引していた生協の店頭に月1回「生産者」として立ち、
PRをするという仕事もしていました。
そして、そのとき生協のパートさんが言った一言が、
私の考えを変えるきっかけとなったのです。


「自分が育てた牛肉食べたことないの!?
そんなんじゃ、ここに立っている意味ないよね!?」

そう叱られて、パートさんに
「自分のお財布のお金で買いなさい」とレジに連れていかれ、
前田牧場のリブロースのステーキを買って食べたのです。
一番苦手な脂がしっかりと感じられるお肉・・・。


でも一口食べた瞬間に!
そのときの衝撃と言ったら!
「あれ!?臭くない!脂までおいしい!」
「ホルスタインってあっさりして、鶏肉みたい!」


世間では和牛に比べて価値が低いとされていた、
スーパーの特売にしか並ばないホルスタインの赤身肉でも、
私のような人にとっては世界一美味しい肉になりうるのだ…。
市場の価値観に振り回されず、自分の「好き」を見つけ、
そのままを大切にすればよいのだと、
私の中の価値観ががらっと変わった瞬間でした。


その後、2001年に起きたBSE(牛海綿状脳症)の影響で
肉牛の取引価格ががくんと落ちたことをきっかけに、
この状況で畜産農家に先はない、と感じた私は
直接販売をしてみることにしました。


直売をやってみると


一般市場だと価値が低いとされる赤身肉も、
私と同じように、牛肉の脂が苦手な人に
「おいしい!これだったら食べられる!」と思った以上の反響があり
直売に手ごたえを感じました。
お客様の笑顔を直接見ることができるし、
商品の背景を伝えたとき、お客様が驚く表情も見られる…


牛の様子や牧場での作業を伝えると、さらに喜んでいただけて
そうなると先にでてくるのは「想い」であり「価格」ではなくなるのです。


本当のお客様は市場ではなく、最終的にお金を出して食べてくださる人だ、ということに気づきました。


市場の価値は流通のためのものであり、美味しさの基準ではありません。
だって牛肉の格付けをするときに、味見はしませんし、
それに美味しさというのは個人の好みです。


私がこのnoteでお伝えしていきたいのは
自分の価値観を大切にして欲しいということです(*^-^*)


私がそうであったように、
たとえ、世の中で価値が低いと言われているものでも、
自分にとって価値があると思えば、それを信じて欲しいのです。


牛肉を通して伝えていきたいと思っています🐄

どうぞよろしくお願いいたします!




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