映画から学んでみよう”日日是好日”
セルフコーチングの、映画の課題です。
出演者の中で一番身近に感じる人を自分の人生に置き換える。
そして、感じた思いを書いていきます。
3作品目は『日々是好日』
まだ見られていない方は、今Amazonプライムで見れます。
樹木希林さんの邦画での遺作となります。
見る価値が大いにある素晴らしい作品です!!!
出演者が好きで、以前に見たことがありました。
黒木華ちゃん、多部ちゃん、樹木希林さん、豪華すぎます。
”お父さん、ありがとうございます!”
いきなりラストのところですが、あまりにも感動したので、ラストから書きます。
泣きます。大泣きしてしまいました。
主人公、典子(黒木華)の父親が亡くなり、空想シーンの1コマ。
父(鶴見辰吾)が海の中で浜辺にいる典子に微笑んでいます。
そこで、典子が「お父さん、ありがとうございます」と叫ぶ。
雨が降ってくる。
典子が父親に対して感じている、“わだかまり”が流されているようでした。
この場面で、特に私は典子に投影し、私の父親に対する感情があふれてきました。
私の父は施設に入っています。
まだ、父が元気だったころ、私の結婚に反対でした。正直にいったら、きっと応援してくれていたと思いますが、私と夫は結婚まで10年かかったので、結婚に至らない私たちの関係にヤキモキしていたんだと思います。
九州の実家の座敷に彼と私2人、父親の前に座らされ、説教されたこと、今でも忘れません。当時、父親の心配が身に染みて、大泣きしました。
結婚後も、やっと妊娠したけど、流産して落ち込んでいた私を励ましてくれたこと、その後も、なかなか妊娠せず、心配していたと思います。
2人の子供に恵まれた事、ちゃんと分かってくれているかな?
そんな思いがこのシーンでぶわーと私の中から込みあがってきました。
禅語 『薫風自南来』(くんぷうじなんらい)
映画では、掛軸が頻繁に出てきます。
禅語が主だと思いますが、その意味の気づきを視聴者に促してくれています。
「薫風自南来」は、主人公たちがお茶を習い始めた時に登場します。
現代語訳は、”爽やかな風が南から吹いてくる”という意味で、禅語では”風が吹いて無駄なものがすっかりなくなったような、何事もそのまま受け入れることが出来るような悟りの境地”を意味するようです。
”何事もそのまま受け入れる”とは、難しいです。
なんでも、頭で理解しようと、努めてしまう。
私は、そういうタイプです。
読んで下さっている皆さんは、どうですか?
映画でもお茶の作法について、”どうしてですか?”と典子や美智子(多部ちゃん)は、武田先生(樹木希林)に質問しています。
”お茶とはそういうもの”
というありのままを受け入れることが難しいようでした。
後に、典子は、「滝」の掛軸で、あることに気づきます。
文字を理解しようとするのではなく、絵として描写する。
左脳を使って、頭で考える過ぎるのではなく、
右脳を使い、その瞬間瞬間を心で、その感情を受けとめる。
そのままをうけとめる。
”あるがまま なすがまま”
私も以前は、頭でいろいろ考えて、白黒つけたり、流れに反抗したりしていました。今は、少し柔軟になってきていると感じています。
20代からお世話になっている私の大切な人(いわゆるメンターというのでしょうか?)が、言ってくれた言葉があります。
『あるがまま なすがまま さらりさらりと生きよう』
人生で起きることは、意味があります。
映画でよく登場した、小川のシーンのように。
水がさらりさらりと流れている。
その流れに乗って、人生も反抗せず、ゆだねて、流れにまかせてみる。
身をまかせると、人生はもっと心穏やかに、先にぐんぐんと、進んでいくかもしれません。
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