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映画から学んでみよう ”天使のくれた時間”

セルフコーチンの、映画(第2作品目)の課題です。
出演者の中で一番身近に感じる人を自分の人生に置き換える。
そして、感じた思いを書いていきます。

▽1作品目の感想はこちら▽


”私たちがこの作品に問われていることは?”

今回の映画は、
「天使のくれた時間」です。

主演:ニコラス ケイジ (ジャック)
   ティア レオーニ (ケイト)
公開:2000年

あらすじ:
映画はジャックとケイトが恋人同士だった13年前。
ジャックがキャリアを積むために渡英するところから始まります。

ここで、渡英した現実の世界と、アメリカで生活を続けた2つの世界ができる(パラレルワールド)設定です。

富も地位もすべて手に入れたと自負しているジャックが、
ある日、自分とは対照的な男性と出会い、「何か必要なものは無いか?」と問われる。

自分は成功者で、他に必要ないと考えているジャック。
本当に、彼は完璧なのか?
それを確かめるため、もう一つの世界を体験するストーリー。

人間として、幸せとは何か?成功するとは何か?を
映画をみている人たち、それぞれに問われている物語です。

”ジャックは他に何が必要だったのか?”

クリスマスの日は、キリスト教の人たちにとって、
とても大切で重要な日です。
長い休暇と取られる人が多く、
仕事等はせず、家族や大切な人達と時間を共に過ごされます。

その重要な日でさえも、ジャックは一人で過ごすことの寂しさやわびしさを
映画では、あまり出されていません。

成功者で何も他に必要ないと自負している彼が、
欠けている事は何だったのでしょうか?

仕事で成功するには、相当な努力が必要だと思います。
ジャックも”安定剤が必要”と言われていたので、
私には想像できないほど、過酷な日々を送られてきたのでしょう。

しかし、ジャックは、”金の亡者”とは、
私には感じられませんでした。

なぜなら、自分とは対照的な黒人の男性が、
恐喝をして道を外しそうになっていたところを阻止し、
手を差し伸べようとしたから。

死と直面することは、私は恐怖に感じるので、恐らく声も出せないと思うけど、ジャックはさらりと行動にうつされていました。

私は、彼には人間味あふれるやさしさがあり、
それを彼は忘れているし、周りも知らないと感じました。

彼には、彼の本質を気づかさせてくれる人
お互いに成長しあうことのできる人
ソウルメイトが必要で、それが彼に欠けているものなのです。

”仕事とプライベートのバランス”

この映画では、仕事で成功するに家族は持てない。
とイメージさせられます。

パラレルワールドのケイトも仕事で成功していましたが、未婚でした。

”仕事で成功するには、プライベートは充実しない”という
メッセージが受け取れます。

逆に、プライベートが充実すると、仕事が成功しないとも。

この映画は、2000年に公開されていますが、
2022年の現在でも、
仕事とプライベートのバランスは、日本では特に大きなテーマです。

私の夫も残業が続き、夜遅くまでずっと仕事をしています。
家族との時間を大切にしたいと思いながらも、
現実は仕事をしなければ、家族を養えない現実。

夫はドイツ人です。
彼の国の親戚や友達は、性別限らず、
家族との時間を大切にできる時間を確保できているのに、
それが日本ではできない。
どうしてなのでしょうか?

”幸せと感じるのは、それまでの過程が重要”

ジャックは、パラレルワールドの中では、
タイヤのセールスマンとして働いています。

現実の世界からきたジャックは、とても納得のいく仕事ではなく、
惨めな思いをしながら働いていました。

パラレルワールドで働いていたもう一人のジャックはどうだったのでしょうか?

実際は納得はしてなかったかも知れないけど、
ケイトと2人で乗り越えていた13年間が描かれていました。

”人生とは驚きの連続”
子供の誕生、エドの心臓発作、引っ越し等、
妥協しながらも、2人で考え、導き出した人生がそこにありました。

ジャックがいう”月並みな人生”は、
想像以上に、かけがえのない人生だったのです。

私は、”月並みな人生”は、努力してこそ得られるものだと思っています。

そして、子供を妊娠して、産んで、育てることは、簡単なことではありません。

子供を欲しくても妊娠できない人、
育てる経済力に自信がなく、2人目を産めない人もいます。

私は、2回流産を経験しました。
なかなか妊娠できず、体外受精そして、顕微授精まで経験しています。

当時は、治療費は全額自己負担です。
どれだけのお金がかかったでしょうか?
その多額に、治療をあきらめた人もいるでしょう。

今は、その治療に保険適用されました。
子供を産みたい人で、なかなか妊娠できない人に
チャンスを平等に与えられているのです。
素晴らしいです。

”映画のラストシーンとそれから”

映画では、
ジャックがパラレルワールドで見た子供や築き上げた事柄を、これから2人で作り上げていこうとケイトに告白します。

ケイトは受け入れ、ジャックとやり直すことになります。

映画は終わりますが、そこからが、本当の2人の物語のスタートです。

”人生は驚きの連続”です。
もしかしたら、パラレルワールドでみた子供たちと会えないかもしれない。
もしかしたら、少しの間だけケイトがフランスに行くかもしれない。

2人で最善を見つけ、妥協案をみつけ、2人の人生を築き上げていく。

そこに、例え小さくても、大きく感じる幸せがあると思います。


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