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仕事は毒か、栄養か

こんにちは。(株)八重コンサルティング代表の鈴木智恵です。

日本では、サラリーマンの労働時間は法律によって制限されています。この法律の前提にある観念にお気付きでしょうか。

「仕事は心身に毒」だから摂り過ぎはダメよ、みたいな考え方です。

多くの働く日本人にとって「仕事はストレスの元」だとか、「働くのは身体に毒」というのが常識のように扱われています。もしも「仕事が心身の栄養」という人がいたら、この法律は栄養制限として作用します。

今日はこの考え方の違いについて話してみたいと思います。

■ 仕事=有毒? or 栄養?

あなたの周りに、心底楽しそうに仕事をしている人、いませんか?無理矢理モチベーションを絞り出しているわけでもなく、ワクワクしながら働いている人です。その一方で、

☑ 長時間働くと気持ちが疲れる
☑ 月曜や朝が憂鬱、週末が楽しみ
☑ 辛い・嫌な仕事をするから、その代価としてお金がもらえる
☑ 職場の外では仕事のことを考えたくない
☑ 仕事に対して創造性や主体性を発揮していない

という人もいます。もしかしたら、あなたも当てはまる項目があったかもしれません。当てはまる項目が多いほど「仕事=有毒」派です。

個人的な感覚ですが、現時点では日本のサラリーマンの8割以上の人は「仕事=有毒」、残りの少数派が「仕事=栄養」という割合だと思います。

■ 互いに理解するのは難しい

「有毒」派と「栄養」派。これはもう考え方の違いなので、互いに分かり合うのは不可能に近いです。

「有害」派の人は「仕事のしすぎは良くない」とか「そんなに働いて仕事中毒なんじゃないの?」とか言っちゃうし、「栄養」派の人は「仕事が嫌ならやめれば?」とか「仕事を楽しむ工夫をしよう」とか伝わらない言葉を言っちゃうし。

「栄養」派の人に対して「仕事のしすぎは良くない」と言うのは、フルマラソンや登山に挑戦している人に「苦しいならやめれば?」って言っているのと似ています。その人はやりたくてやっていて、一時的に身体に負荷がかかっているかもしれない。だけど楽しいからやりたいんです。

このニュアンス、伝わるかしら。

■ 成果に圧倒的な差

「自分にとって仕事が何か」は人それぞれです。例えば、仕事は毎月ある程度のお金がもらえればそれでいいのか、自己実現の場なのか、社会へ貢献する場なのか、などなど。

「有毒」派と「栄養」派。仕事をどちらにするのも自分の人生の選択ですし、どちらかが必ず正解ということではないです。

ただ一つだけ確実に言えるのは「仕事=栄養」と思っている人は、成果(生産性・品質・創造性・継続性など)に圧倒的な差を出します。

これはもう仕方ないです。だって、やってて楽しいんですから。クリエイティブな発想が勝手に働いたり、もっと生産性や品質を上げるには??ってワクワクしながら考えるわけですから。同じ体力・知識・経験なら、「あー、辛い」って思ってる人より絶対成果が上がります。

もっと言えば、種々の業界や会社で圧倒的な成果を上げている人の多くは「仕事=栄養」派の方でしょうね。

■ 「仕事=栄養」になるには

ではどうすれば「仕事=栄養」になるのか。

結論から言うと、仕事に楽しみを見つけることであり、好き・得意・楽しいを仕事にすることです。でもこれが長年「有毒」派だった人には難しく感じるところだと思います。

「有毒」派→「栄養」派へのシフトについて、具体的な方法を書きかけたのですが、かなり長文になってしまい、次回の記事に譲ることにしました。ゴメンナサイ。

とりあえず今日は、仕事=有害、栄養のどちら派かで見える世界が違うよね。というお話でした。

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今日の札幌は雨。北海道はまだ肌寒い日もあって、やっと新緑・若葉の季節です。雨に濡れたモミジが美しかったので写真を掲載しました。

( 自己紹介 )
(株)八重コンサルティング代表 鈴木智恵
ITコンサルタントとして10年以上、大企業から一人会社まで数々の問題解決をしてきました。顧客との折衝やプロジェクトマネジメントの中で、コーチングなどの心理技術を活用してきました。このnoteでは、その経験から日々降りてくるアイデアや誰かの役に立つ情報を発信しています。

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