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とにかく辛い!辛いのが苦手な私がインドネシア料理を攻略した方法

インドネシア料理と聞いて、どんな料理をイメージしますか?ナシゴレンは有名ですが、食べたことがありますか?
実は、インドネシア料理は他の東南アジアの料理と同様、香辛料を使った料理が多いんです。

私の辛さ耐性

日本では、私は「辛さ耐性は普通」だと思っていて、市販のキムチも食べられるし、カレーも「中辛だとちょっと物足りない」ぐらいでした。外食で激辛料理は食べないけど、ピリ辛ぐらいだったら喜んで食べる方でした。
しかし、インドネシア料理は辛くて辛くて…最初にちょっと食べたときにびっくりしてしまって、それからしばらくの間は怖くて食べられませんでした。

インドネシア料理が辛い理由?

なぜ唐辛子を使うようになったとか、香辛料を使うかとかは色々理由があると思うんですが、私が辛いと思う理由は、生の唐辛子を使うということ。乾燥した唐辛子を使う韓国料理はまだ食べられなくないんですが、インドネシア料理のピリピリとした辛さは、生の唐辛子を使うからなのではないかと…
私はこの辛さに耐性がなく、食べているうちに味がわからなくなってしまう上に、お腹を壊すというおまけがついてきます。
しかし、インドネシア人は「これじゃ足りない」と言って、サンバルという唐辛子のソースをダバダバかけるのです。信じられない…

攻略法1:辛くない食べ物を食べる

まずはこれに尽きますよね。周囲の人に「インドネシア料理を食べたいけど辛いのはダメ」と伝えて、辛くない料理を教えてもらうことから始めました。
お店によってはメニューに写真がなく、写真を見ても色では辛いかどうかはインドネシア人でも判断がつかないのが常。お店の人に聞くしかありません。お店などで友人や同僚のインドネシア人が「これ辛い?」と聞いている様子を見て、聞き方を勉強。インドネシア語で辛いかどうか聞けるようになりました。
私が辛さに弱いと知ったインドネシア人たちは、一緒に食事すると「ちょっとだけ食べてみる?」とよくご飯を分けてくれました。それで、「これは辛くない」「これはおいしい」「食べられる」とわかってきました。辛くない食べ物があるレストランを探してくれたり、レストランに行けば「辛くない料理を頼もう」「これを唐辛子抜きにして」と注文してくれ、安心して食べることができました。「サンバルかければ辛いから大丈夫よ〜」と、みんなやさしい(大号泣)。

攻略法2:飲み物を工夫する

しかし、インドネシア人の辛くない=私の辛い!ということも多く、何度もだまされてきました(彼らは辛さに耐性があるので)。そこで見つけ出した対処法が、甘い飲み物を頼むということでした。外食では、必ず甘い砂糖入りの紅茶を頼みます。辛い食べ物を食べても、甘い紅茶を飲むと少し口の中が落ち着きます。
インドネシアは暑いので、エネルギー補給を兼ねているのか甘い飲み物が多いです。紅茶も何も言わないと甘いものが出てきます。私は食事中に甘い飲み物を飲むのが好きじゃなかったんですが、インドネシアでは甘いものを飲むようになりました。
私が好きなのは瓶のボトルに入った甘い紅茶。それ以外にもココナッツジュースを飲んだり、温かいオレンジジュース(案外おいしいんですよ)を飲んだりしていました。ちょっとおしゃれな店に行くとモクテル(ノンアルコールのカクテル)もあるので、そういうものを頼んでいました。

落とし穴:気をつけたほうがいい料理

レストランなどで注文するときには辛さの確認ができますが、デリバリーで頼むときは確認できず、辛い料理が届いたこともありました。
それ以外にも、お店によって辛かったり辛くなかったりする料理もあります。例えば、インドネシア料理で有名なナシゴレン・ミーゴレンも実は辛い…ということが多く、注文するときには気をつけなければなりません。一度、インドネシア人の友達とレストランでナシゴレンを食べたときは辛くないか何度も確認してもらい、辛いものを入れないナシゴレンを作ってもらいました。別の店で「辛くしないで」とナシゴレンを頼んだら、ガッツリ唐辛子が入っていて「これが『辛くしないで』のレベルなのか」と涙を飲んだことも。ミーゴレンも大丈夫かな、と思って頼んだらとっても辛くて全然食べられなかったこともあります。見た目は辛くなかったのになぁ。
そして、「辛い」で定評のある料理もあります。その代表例がパダン料理。パダンはスマトラ島にある地域の名前で、全国にパダン料理のお店があります。私は辛いと聞いていたので一度も行きませんでしたが…それから、バリも観光情報にはそんなに辛くないという記述がありましたが、地元民向けのお店は辛かったです。観光客向けは辛さを抑えているようです。

攻略法3:自分で聞く

辛いかどうかわかる、魔法の言葉があります。

Pedas(ペダス)

はい、辛いという意味です(笑)
本当は「これは辛いですか?」「私は辛い料理が好きじゃありません」とか言えた方がいいんでしょうが、とにかくこの言葉だけ覚えておけばなんとかなります。辛いかどうか聞きたいときはメニューや食べ物を指差して、

「ペダぁース?」(「あ」をちょっと伸ばして、語尾を上げる)

と聞くと、「これは辛いのか」と聞くことができます。

これが役に立つのが、色々なおかずが並んでいる食堂に行った時。「これは辛くない?」「これは?」と聞きながら、辛くないものだけご飯の上に盛ってもらうことができます。辛いものも美味しそうなんですが、そこは我慢。

辛さにひるまず挑戦を!

辛いのが苦手な人は、ちょっと辛いだけでも「食べられない!」となったりするんですよね。でも、インドネシア料理は辛いからおいしいんです。とある町のミーアヤム(鶏肉そば)屋で食べたときに、「これはおいしいけど、サンバルをかけることで完成する味なんだろうな」と思いながら食べていました。サンバルかけたいけど、かけたら辛い…でもかけないときっとこの料理は完成しないのだろうなと…奥が深いなと思いました。
インドネシアは1年中暑いので、たくさん食べて体力をつけるのが大事です。辛い食べ物は食欲も増すので、インドネシアにぴったりなんですよね。ぜひ、辛いものが苦手な方も、インドネシア料理にちょっとずつ挑戦してみてください!


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