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母が亡くなって、初めて家で一人になった日のこと。

母が亡くなってから、「一日を生きるために一生懸命」だったのが、
一生懸命生きなきゃいけない」と感じるようになった。

自分一人だったら、ご飯のことも、睡眠のことも決められる。
自分のことだったら人生の選択、命の選択を間違えることはない。

父と一緒にいるときには、わたしが落ち込んでばかりいられないという気持ちになり、父のために料理を作ったり、家事をやることができた。

ただ、父が祖母の家に戻るために、玄関で見送った直後、
涙がこぼれた。

多分、ちゃんと泣けてなかったんだ。
母の寝ていた介護用のベッドの上で、子供のように大泣きをした。
何時間そこにいただろうか。
気づけば、半日くらいそこに座って泣いていた。

まだ実感がわかず、昨日まではいた場所には、誰もいない。
その事実に、思い出すたびに涙が出た。

信じたくなくて、悪夢だったと信じていたいと感じる日々。
泣きつかれているはずなのに、部屋が暗くなることも、音がなくなるのも嫌で、電気とテレビをつけっぱなしにしながら、眠りについた。

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