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詩   探しもの

雲の隙間から見える太陽に

照らし出された笑顔が

翳りだした午後

肌にささる熱い思いに

何も言えなかった

好きだとか

愛してるだとか

ありきたりの言葉じゃ

駄目だから

もっと特別な言葉を探したけれど

何も見つけられない

暗闇の中で繋いだ手と手

はぐれないように

あんなにしっかり握っていたのに

解かれた指が

虚しく冷たい

冷えた指を温める暖を

暗闇の中

貴方の背中を探して

探し続けて

夜が明ける












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