雲の隙間から見える太陽に 照らし出された笑顔が 翳りだした午後 肌にささる熱い思いに 何も言えなかった 好きだとか 愛してるだとか ありきたりの言葉じゃ 駄目だから もっと特別な言葉を探したけれど 何も見つけられない 暗闇の中で繋いだ手と手 はぐれないように あんなにしっかり握っていたのに 解かれた指が 虚しく冷たい 冷えた指を温める暖を 暗闇の中 貴方の背中を探して 探し続けて 夜が明ける
それぞれが それぞれを 必要としなくなったら この世界は終わる 独りよがりの愛情は 途切れ途切れになる あなたに届けたい気持ちが 空をきる 色に合わせた生き方に すべてを合わせるのには 無理がある 結局 ひとりになる 誰かが名付けた オンリーワン 響きは良かれど せつない鼓動 明日のことは考えないで どうせせつない オンリーワン 愛し悲しい オンリーワン
あいたいと想えば想うほど あえない 私の想いは 何一つ叶わない 変わる勇気もない 悲しいね もっとわがままに生きて いや わがまま過ぎたのだろうか もう疲れたよ 夢をみるのは もうやめよう
人は いつか死ぬの ワタシも死ぬの アナタも死ぬの それが 早いか、遅いか、あるだけで みんな 死ぬの だから 今を 大切に生きなきゃだめなのよ 生きる意味なんて わからなくてもいいの 疲れたら 息をしてるだけでいいの それだけでいいのよ でも 君は どうせ死ぬなら キレイに死にたいという 馬鹿だな 人の最後は いちばんキレイだよ 何もかも解き放たれて 自由に飛んでいける 好きな所へ だからそのために生きる そのために
いくら泣いても いくら涙を流しても 何も消え去らない なかったことになど なにもできない 雨もおんなじ 何も流してくれない あれから私は 髪を切るのをやめました 人と会話をするのもやめました そんな新しい私になれば また あなたに出逢える気がして いつもテラスで紅茶を飲みながら 新しい日々を 新しい時間を ひたすら待ち続ける 新しい私
ダイニングの照明がキレた 不思議なことに それだけなはずなのに寂しい それだけなはずなのに なんかつらい やるせない どうしてだろう 最近 なにもかもなくなる シャンプーも トリートメントも 化粧品も お線香も まわりの必需品がなくなる 私も無くなるのかな 私が無くなったら 誰か取り替えてくれるかな 誰か買い足してくれるかな
あなたはなぜ そんなに赤く輝いているの 誰かに恋してる? それとも どっかで一杯ひっかけた? それでも 空高く照らしてくれる 迷子にならないように 寂しくないように 道を照らしてくれる つらくても悲しくても 私達が 幸せになるように そっと優しく照らしてくれる いつも見守ってくれて ありがとう あなたの光で 明日の私も大丈夫かしら
さようなら そう言いかけた言葉を ぐっと飲み込んだ 誰にも知られず あなたの前から姿を消す事を 選んだ 間違いであるとかないとか その判断もつかなくなった すべての期待も 嫉妬も愛情も妬みも この体から消し去って 照りつく太陽で焼いてしまいたい ドレスをまとい ヒールをはいて コツコツと歩いた時代は もう煙にまかれて 跡形もない 残されたものは 敗北と 木っ端微塵の夢模様 それが今の私 さようなら
久しぶりに 動物園に行った 平日だったけど 思ったより人がいた そして私は ここの動物になりたいと 思った 人間に守られて愛されて 幸せだと思った 病気になれば手当され ご飯も時間になれば 用意される 争うことも 仕事のことも 何も考えないでいい オリに入れられて 時にお客様に愛想ふって きっと 寂しくなんかない 動物たちよ 君たちの本音はどうだろう そこの暮らしは楽しいかい? そこの暮らしは幸せかい? 君たちの声が聞きたい
これほどまでに 狂おしい想いを知らない貴方 そんな私が消えても 一ミリさえも 変わらない 何も知らない 道化師のように 恋のお芝居をして ひとり 散っていく 大丈夫よ 慣れたもの セリフもちゃんと覚えてるわ そういう時は しくじったりしないの 大丈夫よ チリ際はわかってる 大丈夫よ 愛してるわ
君の瞳から溢れ出る涙を 僕には 止めるだけの愛がなかった 守りきれなかった 君は そんな僕を軽蔑するだろうか 壊れるくらいに 君を抱きしめても どこか すり抜けていく 青い風は どこかせつなくて 涙を連れて来る 終わりのない物語はないけれど 痛いくらいの君の涙が 体にしみて 動けない もう 終わりにしよう これ以上 君の涙は見たくない 僕が見たいのは ただ 君の笑顔 ただ見たいのは 君の笑顔だけなんだよ
小さい頃は まわりが助けてくれる まわりが守ってくれる 大人になれば 誰もしらんぷり 私はもう この世界にはいらない オトナになれない私は どこにいても 置いていかれる 誰といても はじかれる もっと キレイに生まれていたら 少しは かまってもらえたかしら 十人十色とはいうけれど いうばかりで 当たり障りのない言い訳 あなたはどう思いますか こんな私を どう思いますか 当たり障りのない言葉で 誤魔化すのは かえって ひとを傷つけることを 知っていますか
かすかに聞こえる潮騒が 遠い記憶を呼び覚ます まだ幼かった幸せが 昨日のことのように 目の前をすぎていく 波間にゆれる下弦の月が せつなくさせる 未来も過去も そんな事はどうでもよくなった ただ毎日のルーティンをこなし 意識もなく息をして ベットにもぐる いつから 夢をみるのをやめただろう 安らかな眠りだけを期待して なのに睡眠の中の夢が 邪魔をする 安全な場所を探しながら 今宵も 眠りの中で旅をして 私は帰りたくない旅人 現実逃避する旅人
ただ 抱きしめてほしいの 争いのない 穏やかな時間のなかで ただ 抱きしめてほしいの 優しく髪をなでて ただ それだけでいいの 何も言わなくていい ただ あなたの胸のなかで 静かに 夢の国にいきたい だから 抱きしめていて ずっと ずっと 抱きしめていて
人は 見た目や形にとらわれては いけないと言う それだけで 人を判断しては いけないと言う だけど人は 見た目で相手を選ぶ なぜだ 運命の赤い糸なんて どこにありますか ひとりになりたかったのに あの赤い糸を粗末にしたから 罰がくだったのかしら ひとりになる勇気はあったのに ひとりで生きていくのが つらい 人は心で生きていく だけど その心が壊れたら 一人ぼっちのうさぎのように ひとり 寂しく 死んでいく 人って キライだ
今の世の中忙しい 何がそうさせるのか 秒単位で世界が動く 自分一人の世界などない 寂しいなどつらいなど 雑魚がいうこと しかし 雑魚には雑魚の意地がある 雑魚の親は もう人間様のお腹に入ってしまっただろうか 雑魚は ひとりで生きていけるだろうか 寂しくないだろうか 心細くないだろうか はぐれてしまった雑魚を 誰か愛してくれる雑魚は 見つかるだろうか その愛のはて 雑魚は 幸せになれるだろうか 私は そんな雑魚でいい 誰かに寄り添うだけの た