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Radio Chidorian #16

始まりましたRadio Chidorian。
ただの音楽好きが、気に入った新譜を中心に紹介していこうという、押しつけ型マンスプレイニング風 “読む” ラジオ番組です。

SpotifyのMusic + Talk機能が使えなくなりましたので、当番組はポッドキャストから文字で音楽を紹介する形に変わりました。

この番組も16回目になりました。特に区切りでも何でもないんですが、だいたい月2回のペースで更新していて、回を重ねるとこのアーティストは前にも紹介した、っていうパターンが多くなってきますね。
過去に紹介したアーティストは、登場した回のページにリンクを張るようにしていますので、参考にしてください。
直感で良いと思った曲を紹介しているので、好きなアーティストが何度も登場するのは当然ですね。今回はそんな傾向の強い回です。それでは、いってみましょう。


M-1 『Trouble』 Christopher & Lee Young Ji

最初の曲は、デンマークのポップスターChristpherと韓国の新世代ディーバLee Young Jiのコラボ曲『Trouble』です。

どうですか、この流行りの感じ。おっさんにはキツいかなと思いましたが全然行けますね。曲も歌もアレンジもカッコいいです。
私のアンテナに引っかかったのは、Radio Chidorian #10🔗で紹介したイ・ヨンジがボーカルで参加しているからですね。
やっぱり彼女のボーカルは最高です。この曲では、ふたりで歌うところもヨンジさんが低音パートなのがいいですよね。
Christpherはデンマークで最も有名なポップ・アーティストだそうです(Warner Music Japan調べ)。1992年生まれ。過去に、韓国の歌手Chung Ha(チョンハ)とコラボしたこともあって、K-POP界隈ではお馴染みのようですね。すみません。また、知らないのはお前だけだよっていう案件かもしれません。

M-2 『BELIEVE feat. RAMENGVRL, sokodomo & YNG Martyr』 Leon Fanourakis & Taka Perry

次も、以前この番組で紹介したアーティストが参加しているので知りました。聴いてみましょう。
Leon Fanourakis & Taka Perry 『BELIEVE feat. RAMENGVRL, sokodomo & YNG Martyr』

はい。まずはタイトルとアーティスト名から説明しましょう。
Leon Fanourakis & Taka Perryがアーティスト名。
Leon Fanourakis(レオン・ファノラキス)は1998年生まれ、横浜市出身のラッパーです。最初の日本語のラップは彼ですね。
Taka Perry(タカ・ペリー)も1998年生まれ。彼は日系オーストラリア人の音楽プロデューサーでソングライターです。いろんな国のアーティストと創作活動をしていますが、レオン君とは2021年から曲をリリースしていて、これが3作目になるようです。
曲のタイトルが『BELIEVE』で、フィーチャリング・アーティストが3人います。
RAMENGVRL(ラーメンガール)は、インドネシアのラッパー。インドネシア語のラップが聴けます。
sokodomo(ソコドモ)は、Radio Chidorian #13🔗で紹介しましたね。韓国のラッパーです。South KoreaのKodomoでsokodomoですよ。
YNG Martyr(ヤング・マーター)はオーストラリアのラッパー。プロフィールはわからず!

1曲で4カ国語のラップが聴ける!おトク!というか、今はこうやって軽々と国境を越えてミュージシャンが交流していて、なんか嬉しくなりますよね。最後にレオン君のSNSのポストを貼っておきます。

今日出た曲は2年前くらいから出来てた
@takaperry と俺で色々試行錯誤して この形になったけど、
一曲でこんな色んな国の人が入ってる曲は 珍しいと思う
そして色んな国でも イケてるアーティストが居て
イケてる音楽が有るってことを 実感してほしい
世界に行って知り合えた人達に 感謝してます
信じる気持ちを忘れないで!そんな曲

https://x.com/LeonFanourakis/status/1839197829266604342

特選アルバムリリース情報!

最近のリリース形態として、アルバムリリースの数ヶ月前から先行シングルを出していく、というのが多いんですが、「お!いい曲!」と思って先行シングルを紹介してしまうと、当然ずいぶん経ってからアルバム本体がリリースされる事になります。
その時、番組内で再度採り上げるのも冗長な気がするんですよね。他に紹介したいアーティストも多いし。かといってスルーもしづらい。
というわけで、過去に番組で紹介した曲が含まれるアルバムがリリースされたら、リリースされました!という情報だけでも流そうと思います。そういうコーナーです。アルバム名をクリックするとSpotifyに飛ぶようにリンクが張ってあります。

YILE LIN 林以樂『素顏的樣子』🔗
2024/09/10 リリース
Radio Chidorian #10🔗 で紹介した『居禮夫人說』が収録されています。

Ezra Collective 『Dance, No Ones Watching』🔗
2024/09/27 リリース
Radio Chidorian #06🔗で紹介した『Ajala』が収録されています。

Wellsaid 『REGRETOPIA』🔗
2024/09/27 リリース
Radio Chidorian #13🔗 で紹介した『Imaginary Road Trip』が収録されています。

M-3 『わかばのかんむり』 macaroomと知久寿焼

次の曲は、前半と随分雰囲気が違いますが、こういうのも大好きなんですよねえ。
macaroomと知久寿焼で『わかばのかんむり』です。

エレクトロニカ集団macaroomと音楽家の知久寿焼が5曲入りのアルバム『hyougaki』をリリース!
彼らは2020年からmacaroomと知久寿焼 (=まかちく) 名義でコラボレーションを続けており、ドラマのサントラも合わせるとこれが3枚目のアルバムになる。と、ネット情報を要約するとこんな感じです。

そもそもは、macaroomが知久さんの曲をカバーしたのが始まりで、その後一緒にライブをやり、懇意になっていったという経緯のようです。

今回紹介した『わかばのかんむり』は、知久さん作詞作曲の2020年頃から演奏されている曲で、今回が初音源化なんだそうです。

実は私、知久さんがいたバンド「たま」を追いかけていた時代がありました。1980年代半ばだと思うんですが、私の大学在学中にたまが学祭で演奏したことがあったんです。後輩が私の所に来て、「金魚の歌を歌う変なバンドがいる。きっと気に入ると思う」と言うので観に行ったら見事に嵌まったんです。金魚の歌っていうのは『らんちう』ですね。
それからしばらく吉祥寺のライブハウスに通いました。評論家の竹中労が「たまはビートルズだ」と言い、私もその通りだと思っていました。
テレビ出演の後、ライブハウスに入れないほどの人気になり、観る機会が激減してしまいましたが、知久さんは昔も今も唯一無二の天才ですね。

M-4 『Running Up That Hill』 Rosie Frater-Taylor

最後は、Radio Chidorian #06🔗 で紹介したシンガーソングライターでギタリストのRosie Frater-Taylorの新曲です。2月にリリースしたフルアルバム以来のスタジオ録音音源は、なんとKate Bushが1985年にリリースした『Running Up That Hill』のカバーです。
何でまた、今Kate Bushなの?と思ったら、これには前振りがあったんですね。

2022年にNetflixで配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4で、この曲が劇中歌として使用され、全英とオーストラリアのチャートで1位、米ビルボード“Hot 100”で4位を記録。なんとKate Bushにとって、全米チャートでは初のTOP10シングルになったんだそうです。

そんな感じで、2年ほど前にKate Bush旋風が巻き起こったことにより、若い世代にも彼女の曲が浸透したんでしょうね。

それでは、Rosie Frater-TaylorによるKate Bushのカバーで『Running Up That Hill』を聴きながら、今回はお別れです。また次回をお楽しみに。ごきげんよう。

※今回紹介した曲も含めて、これまで紹介した曲をまとめて聴けるRadio Chidorianのプレイリストを作っています。Spotifyのみになりますが、よかったらお聴きください。


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