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コラム「おもちゃコーナーでぎゃん泣きする子供の心理が分かった」

 わたしは、普段ファミリーレストランで生計をたてているんですけど、ファミレスとかってレジ前にオモチャコーナーがあったりするじゃないですか。うちにもそーいった物が置いてありまして、先日の事、食事を終えたご家族が会計にレジへいらっしゃった時に、小学生に上がるか上がらないかくらいの女の子が一言、
 「さぁ、何を買おうかな? 〇〇ちゃんはどれにする?」
 と、ぬいぐるみ等を選び始めたんです。
 そんなことを他所に淡々と会計を済ませたお父さんが、
 「買わないよ、ぬいぐるみなんてもういくらでもあるんだから!」
 「えーッ⁉ なんで⁉ 欲しい!!」
 娘達ギャン泣き(^_^;)
 それを見てやっと分かったんですよね。
 子供達はおもちゃコーナーに来たら「買ってもらえるかな?」「買ってくれたらいいな」ではなく「何を買おうかな」と思っているわけです。そもそも買ってもらえる事を前提にしているのですから、それを急に買わない、と言われたら、子供にとっては理解できずに混乱して泣き出してしまうんですよね。
 でもこれはもとを辿れば全部親の自業自得なのだと思います。
 小さい頃は可愛いからなんでも欲しがるままに買ってあげて、少し大きくなったら面倒だから黙らせるために買ってあげて。
 最初の頃はアメ一個とかチョコ一箱と安い物だったのが、大きくなってくれば欲しがるものもオモチャやぬいぐるみに変わってゆく。でも子供にとっては別に飴一個とぬいぐるみは同列で、贅沢をしているつもりはないんです。
 それが、今まで普通に買ってくれていたのに突然、ダメ! って言われてしまう。
 子供にしてみたら、急に意地悪されている気になってしまうかもしれません。
 当然、どの家庭、どの子供さんにも当てはまるとは言いませんが、ある意味、どの家庭、どの子供さんもおもちゃコーナーでギャン泣きするわけではないので、お父さんお母さんには、泣き出す子供を叱りつける前に、自分の行動を一度振り返ってもらいたいと思ったGWの一幕でございました。

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