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【選挙ウォッチャー】 桜井市長選2019・分析レポート。

11月17日告示、24日投開票の奈良県桜井市長選に、NHKから国民を守る党の立花孝志代表が襲来しました。海老名市の次は桜井市だ」と言われた瞬間、僕はキートスで皆さんからお金を集め、朝6時に起きて日帰りで取材しに来たのですが、肝心の桜井市民の方々は「NHKナンチャラというのは聞いたことあるけれど、誰が立候補してるんですか?」というテンションで、立花孝志代表のこともよく知らないのに、なぜか桜井市には初日に入るだけだということだけは伝わっていて、通りすがりの女子高生たちも半分くらいは立花孝志代表の存在は知らず、知っている友達から説明を受けるぐらいでした。桜井市にもネットはありますが、ここではまったく知名度がないという印象です。

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松井 正剛 66 現 無所属
立花 孝志 52 新 NHKから国民を守る党

この桜井市という街は、自治体にはまったくお金がないそうなのですが、個人はお金を持っている人が多く、行政に何かを期待している人も少なく、昔ながらの政治が変わらず、今回も無投票当選になるところだったそうです。ところが、海老名市で得票率が5.5%しかなく、100万円の供託金が没収された立花孝志代表は「一騎打ちなら供託金が返ってくる」と、無投票当選の予定だった桜井市長選に立候補し、選挙活動と称してNHK会長の自宅前でビラを撒いたりする迷惑行為に計画でした。無投票当選は避けられたとはいえ、桜井市のことをまったく考えておらず、ただ自身の売名のためだけに選挙を利用しているクソ野郎のせいで、選挙にそこそこの税金が投入されることになる。桜井市の皆さんにとっては、ただ迷惑な話だと思います。


■ 「ちだい君、前来たらいいよ、怒らへんから」

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立花孝志代表は、告示日となる11月17日の13時から桜井駅前で唯一の街頭演説を行い、約150人ぐらいの聴衆を集めました。このところの資金不足、立花孝志代表の供託金没収レベルの不人気ぶり、扶桑社を訴えた裁判での完敗など、精神的に追い詰められる出来事が重なったせいなのか、立花孝志代表の頭は頭皮が見えるほどに透け透けでした。

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参院選で300万円の供託金を自腹切ってもらっているので、絶対に負けられない我孫子市議選で痛恨の落選。桜井市長選ではまたまた供託金を没収されるレベルで惨敗しているのですから、これからますますハゲ散らかすことになりそうです。そろそろ選挙ビジネスから足を洗い、ホワイトボードの前でデタラメな解説をするYouTuberおじさんとして再起を果たした方がいいのではないかと思いますが、負けを認めた瞬間に死んでしまうのではないかという立花孝志代表は、演説中に僕を見つけるなり、このようにコメントしています。

「あの、ちだい君、よかったら前来たらいいよ、べつに。そんな隠れて撮らなくても。ちだい君、前来たらいいよ、べつに怒らへんから。あんな所でね、隠れて撮ってる人もいますけど、あのそんな、前来たらいいじゃん、そんなビビることない。あの、いろいろなね、情報が出てます。で、私に対して、ああいうちだい君のようにマイナスのことを書く人もいます。これはべつにいいと思ってます

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べつにいいんだったら、なぜスラップ裁判を仕掛けてきたのか全然わかりませんが、僕が最前列ではなく、最後列から写真を撮っていた理由は、立花孝志代表にビビっているのではなく、集まっている人たちの全体図を撮影する目的があるからです。今さら立花孝志代表の顔面をアップで撮影しても、僕には何のメリットもありません。そんなことより、桜井駅前にはどれくらいの聴衆が集まり、その聴衆の男女比や年齢層、身なりからどれくらいの経済状況なのかを観察することの方がよっぽど有益なデータとなります。

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どうせ立花孝志代表がどんな話をしたのかを知りたければYouTubeを見ればいいわけですし、わざわざ現地に乗り込む必要はありません。僕がわざわざ3万円以上の交通費をかけて調査をしたかったのは、近畿地方における人々の反応です。まだ「NHKから国民を守る党」のことがよく知られていなかった参院選の時とは違い、今はだいぶ知られるようになってきました。奈良県の閑静な歴史の町で、立花孝志代表はどのように受け止められているのかを知ること。これこそが今回のミッションです。N国信者たちは情弱なので立花孝志尊師の言うことをストレートに信じ、「コソコソ隠れるな!」とか言ってくるのですが、僕が行くことは最初から予告していたし、変装しているわけでもなければ、ものすごく遠くから写真を撮影していたわけでもありません。まあ、どうせN国信者からどう思われても関係ない話ではあるのですが、ハゲ散らかしているオジサンはマウントを取るために必死です。


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