【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#148)。
昨日は、たった1日で3歳の女の子、10歳未満と10代の男の子がお亡くなりになっており、今回の「BA.5」は年齢の低い子どもたちにも死者が出る深刻な事態です。「経済を止めたくない」とおっしゃる気持ちはわかりますけど、このまま世界一の感染者数を許容すると、その先に待っているのは社会崩壊なのですが、なにしろ、国会で実績のある議員より、海外逃亡中の詐欺師の方がたくさんの票を取る我が国ですから、「崩壊してから初めて気づく」という日本の標準的な知性を見せつけるのでしょう。
しかし、忌々しき事態に陥っていることがわかる人が、自分の身を守るためにも、最新情報の更新は必要です。昨日も「#コロナを5類以下にしたら日本は破滅です」というハッシュタグでツイートをしたところ、抗原検査と抗体検査の違いも知らないレベルのアホから大量にカラまれました。こうして真面目に発信している人たちが疲弊をして口を塞がれてしまうのだということを痛感させられましたので、これにも抗ってまいります。
■ BA.2よりBA.5の方が入院リスクが高い
まず大前提として、一言に「オミクロン株」と言っても、第6波で流行した「BA.1」や「BA.2」と、今回の「BA.5」は「別の株」です。異なる株であるため、当然、感染率も違えば、重症化率、致死率も違います。
数字の並びとして、「BA.2」と「BA.500」だったら全然違う気がするけど、「BA.2」と「BA.5」だと3つしか数字が違わないので、けっこう似たようなものに違いないと思ってしまう人もいるかもしれませんが、数字は機械的につけられているだけなので、その名称にほとんど意味はありません。ですから、「第6波と第7波では違う特徴の変異株が流行っている」と思っていただいた方が良いのです。
しかし、忘れてはいけませんが、我が国は国会で活躍してきた実績のある議員よりも、海外逃亡中の詐欺師の方がたくさんの票を獲得してしまう「イカレーの国」です。「BA.2とBA.5は違う株」という、めっちゃ基本的なことを忘れ、「オミクロン株」と括ってしまいます。それはもう、チー牛顔日本代表の僕と、King&princeの平野紫耀クンを「日本男子」で括ってしまうくらいに、ものすごく雑です!
ということで、こちらはデンマークの国立セレム研究所の研究結果なんですが、「BA.5は入院リスクが調整オッズで1.65倍」であることが示されています。つまり、「BA.2」より病原性は高くなっていることが疑われ、どうやら第6波より大きな犠牲を生み出しそうであるということです。
こちらはプレプリントだと言いますが、やっぱりポルトガルのデータを見ても、「BA.2」より「BA.5」の方が入院リスクが高くなっていることが読み取れます。
つまり、日本を代表する無能であるイソジン吉村洋文知事のように、今のうちから「中等症以上にならないと入院させない」などと、入院のハードルを勝手に引き上げない限り、入院を必要とする人は第6波より第7波の方が多いはずであり、これからますます病床使用率が高くなり、溢れた人たちが入院できずに苦しんでしまう可能性があります。
これを避けるためには「2類を5類に」とかいう脳味噌の代わりに糞のペーストが詰まっているんじゃないかという話ではなく、感染対策の徹底(特に空気感染)を広く呼び掛けるべきではないかと思います。
■ 救急搬送困難事案が「+591%」という地獄
第6波を作った「BA.2」より、感染力が高くなり、入院リスクが高くなったら、救急車を呼ぶ人はどうなりますか。答えは「増える」です。これはもう「メシをモリモリいっぱい食べたらどうなりますか」「モリモリいっぱいウンコが出ます」ぐらいに、ストレートな答えです。
しかし、苦しみながら救急車で運ばれない人が話題になり、何度もテレビに取り上げられていたデルタ株の第5波より、なにげに最も多くの死者数を出した「BA.1」や「BA.2」の第6波より、もっと酷い救急搬送困難事案の多さになっているのが、今回の第7波です。これはイコール、病院に運んでもらえずに苦しんでいる人たちが爆増していることに加え、どうにか一命を取り留めたとしても、深刻な後遺症を残す人たちが爆増していることを意味しています。
しかも、例年の「+591%」となっており、これがどんな数字なのかと言うと、800円のラーメンを一般的な原価率である30%で作っていたとするなら、原価は240円ということになり、残りの560円で家賃やバイトの人件費などを払うことになりますが、突然、原価が1418円になってしまったようなものです。このまま800円で売ると、618円ずつ損をしてしまう計算です。2倍ぐらいなら頑張れるかもしれませんが、6倍になってしまうと成り立ちません。6倍というのは、そういう数字です。
■ 居酒屋は、既に死に始めている
今回の第7波は、東京都の実数ベースで60人に1人が現在進行形で療養中だというので、なにもこんなに大流行している最中に飲み会を開くこともあるまいってことになり、この夏、多くの居酒屋がで大赤字になることは避けられない状況です。
なにしろ、60人に1人が「物理的に行けない状態」にあり、もはや気分の問題ですらありません。こうなるってくると、少なくとも7月下旬から8月いっぱいまでは、ほとんど売上が期待できません。しかし、今回はマンボウもなければ、緊急事態宣言もありませんので、「経済を回す」と言いながら、実際には「止まった経済を放置する」ことになりかねません。「緊急事態宣言なんか出して、経済を止める気か!」と言うアホがたくさん湧きそうな予感がしますが、むしろ、補償金を入れて2ヶ月ぐらい支えてあげないと潰れる居酒屋が続出してしまうことでしょう。
ただ、政府にしろ、都道府県にしろ、「もうお金を出したくない」という気持ちは強そうなので、このまま「なんにもせんと君」を決め込み、日本経済を余計にガタガタにしてしまうのではないかと思わずにいられません。
■ 全国の感染状況まとめ(7月29日版)
さて、全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。
本日の日本全国の新規感染者数は22万1443人になり、死者数は121人になりました。都道府県別の死者数の最高は大阪府で18人となっております。およそ1割は大阪でお亡くなりです。
相変わらず、ほとんどの都道府県で100人に1人以上の感染者が出ていると思いますので、選挙の取材は非常に危険な状態になっています。もし今がピークだとしても、皆さんが帰省するお盆のシーズンは、非常に高い水準で突入すると思いますので、かなり高齢者がお亡くなりになるのではないかと思います。
こうなってしまった以上、お盆の帰省はPCR検査をするか、控えるようにアナウンスするべきだと思いますが、「コロナはただの風邪」だと主張するバカがネット上で大きな声を出し続けているので、こうしたネット上の世論に影響されて、余計に地獄を広げてしまうことでしょう。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
連日、新規感染者数が20万人を超えており、のっぴきならない状態になっていますので、3日連続で新型コロナウイルス最新情報を無料でお届けしました。なお、次回の「新型コロナウイルス最新情報」は、8月3日にお届けいたしますので、お楽しみに。
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