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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#103)。

新型コロナウイルスについても警鐘を鳴らしていかなければならないのですが、「NHKと裁判してる党(主に被告で)」という反知性派カルト集団が地方選に立候補してくることについても警鐘を鳴らす必要があります。1月30日告示、2月6日投開票の川口市長選に、昨年10月の衆院選で「NHKと裁判してる党」から立候補していた宮川直輝が立候補してくることが明らかになりました。立花孝志に刺激を受けて「パチンコ党」なるものを結成し、このたび、市民団体の公募に乗っかって立候補することになった熱烈なN国信者です。いくら現職に対抗馬を出したかったからって、こんな奴を擁立している時点で、どうかしているのです。

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正直、当選する確率は0%ですが、こんな奴が恥ずかしげもなく立候補してきて、「選挙はふざけてもいい」とか「コロナはただの風邪」という論を撒き散らしていくことは「害悪」でしかありません。目立つために立候補してくるだけのバカは、しっかり可視化して、黒歴史として残しましょう。


■ やはりワクチンは重症化を防いでいる

オミクロン株が登場したばかりの頃は、ワクチンを打った方が感染しやすいのではないかという懸念がありましたが、それでもワクチンの重症予防効果は維持されていることがわかり、3回目を打った方が入院しなくて済む確率が飛躍的に高まるけれど、2回接種でも一定程度の重症化予防効果は残っていることがわかりました。

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詳しくは、イギリスの報告を見ていただきたいのですが、2回接種してから半年経過している人でも44%の入院防止効果があり、ブースター接種をすると、それから2~4週間後には92%になることがわかっています。ブースター接種の効果は、2ヶ月半後には83%に減少してしまうものの、高齢者施設などに入居している人たちは、今すぐに3本目を打つことができるのなら、死亡率を減らすことができるかもしれません。今すぐに打てるのであれば第6波に間に合うかもしれないし、それより遅くなってしまうのであれば、第7波にタイミングを合わせるのが良いのではないでしょうか。


■ 「5類感染症」にすると、何が起こるのか

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最近、新型コロナウイルスを「5類感染症にするべきだ」という論調が、安倍晋三、小池百合子、吉村洋文、玉木雄一郎、つばさの党の黒川敦彦といった面々から上がるようになりました。新型コロナウイルスを5類感染症にすることには、どんなメリットがあるのか。あるとするなら「税金の支出が少なくなる」ということです。現在は「2類感染症」なので、新型コロナウイルスに感染した際の治療や入院は「無料」になっていますが、インフルエンザと同等の「5類感染症」にした場合、国民健康保険に加入している人でも3割負担となります。例えば、新型コロナウイルスに感染してレムデシビルを投与された場合、1瓶100mgの値段は6万3342円で、成人は5日で6瓶使うため、38万0052円となります。これの3割を負担することになれば、11万4015円。おうちで寝ているだけで治る人もいますけれども、20代や30代でも1割くらいは入院していますので、これらのお金は患者が負担することになります。これから出てくるファイザーやメルクの経口薬も、1処方あたりの費用は5万7000円~8万円です。

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こちらは、三井住友DSアセットマネジメントが出している表の引用です。抗体カクテル療法に比べると、経口薬はだいぶ安いことになりますが、それでも5万7000円の3割負担は1万7100円です。「近くのクリニックで処方してもらえるんだから便利じゃん!」と言うかもしれませんが、その代わりに最低でも1万7100円+診察料を払わなければならないとなった時に、「病院に行かない」という選択をする人が現れるのは自然です。そうすると、PCR検査を受けることもなく、喉が痛いくらいなら普通に仕事をするという人が出て、より一層の感染を広げることになりかねません。もう一つ、「保健師さんが大変じゃないか!」という問題があるかもしれませんが、これまで保健師さんの活躍により、どれだけの命が救われてきたと思っているのでしょうか。入院を必要とする患者を見極め、どうにか入院できるように捻じ込んだり、病状を把握してオペレーションを回してきたのは保健師さんたちです。そりゃ保健師さんがハードワークになってしまうのは心苦しいですが、「5類感染症」にするということは、保健師さんを完全になくしてしまうということです。誰にも相談できずに、すべてを自己判断に委ねられてしまうのですが、そんなことで大丈夫でしょうか。今でも感染が広がり過ぎると、保健師さんの手が回らなくなって放置されるようなことが生まれてしまうので、結局、自己判断でも同じような感じになってしまうかもしれませんが、それでも「保健師は必要ない」なんていう無防備なことで命を守れるのでしょうか。保健師さんたちのおかげで、どれだけの命が助かってきたと思っているのでしょうか。さらに、今は新型コロナウイルスの疑いのある人と疑いのない人が完全に分かれていますが、「5類感染症」に指定されると、近所のクリニックで、ただ膝が痛いだけのジジィと目をパキパキにしたコロナかもしれない奴が待合室で隣に座るようになるのです。そうすると、今度は膝が痛いだけのジジィが死ぬことになりかねません。もっと言うと、今回の第6波では処方できる薬がないので、近所のクリニックで診てもらったところで、せいぜい解熱剤をもらって帰って来る程度になってしまうので、何ができるわけでもありません。感染したかもしれない時に遠くの病院まで行かなければいけないのは面倒臭いかもしれないけれど、その代わりにすべて無料で、万が一の時のサポーター(保健師)がついていて、自治体によっては隔離施設に入れてくれたり、メシを食わせてもらえたりするのですから、ほんの少しの面倒を解消するために、あらゆるものを捨てようというのは、頭が悪すぎるのです。将来的には5類感染症にするべきだという話もあろうかと思いますが、その時は僕たちが自由に行動できる時です。ほとんど武器を持たない中で、今、このタイミングで「5類感染症」なんかにしてしまうのは、脳味噌が沸いている以外のナニモノでもありません。バカが仕組みも理解せずに騒いでいるだけなので、一般人なら「バカ」で済みますが、それを政治家でやっている奴は肝心な時に判断を間違える「無能」なので、どいつもこいつも落選させた方がいいです。

皆さんがどれくらいバカで無能な人間たちを議員にしているのかは、この本を読んでいただければ分かります。新型コロナウイルスを「たいしたことはないんだ」と思いたい気持ちは分かりますが、どうせ第6波も終わらないわけではないのだから、頑張ってやり過ごせば、再び第5波と第6波の間のような平和が訪れるはずです。どうにかこれから1ヶ月間、頑張って乗り切りましょう!


■ 全国の感染状況まとめ(1月18日版)

全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で完結に状況をまとめております。

北海道:698人。さっぽろ雪まつりは雪像の設置も中止を決定。
青森県:111人。米軍三沢基地の感染は累計319人。2人増える。
岩手県:13人。奥州市管内で6人、盛岡市で2人など。
宮城県:131人。仙台77人。仙台市の2つの保育施設で集団感染。
秋田県:31人。秋田市で15人。能代管内8人、大舘管内4人。
山形県:32人。県外からボランティアが来ないので雪害事故が増える。
福島県:42人。小名浜海星高校で生徒8人、南相馬の鹿島厚生病院6人。
茨城県:256人。県の対策指針をステージ2に引き上げ。ワクチン急ぐ。
栃木県:291人。過去最多更新。冬季国体が1月24日から開催される。
群馬県:375人。過去最多更新。マンボウの要請を決定。
埼玉県:1672人。マンボウで時短要請だが、ワクチンで飲酒可能に。
千葉県:1478人。柏市は126人。6割はワクチン2回接種済。
東京都:5185人。病床使用率20%超えたのでマンボウを要請。
神奈川:1990人。新規感染者10万人あたり105.06人。
新潟県:281人。このままでは医療が逼迫するためマンボウ要請。
富山県:30人。約75%がワクチン2回接種済のブレイクスルー感染。
石川県:114人。金沢市では小学校や児童・保育施設で感染増える。
福井県:78人。県全域で数人ずつ。北陸高校と仁愛女子高校で集団感染。
山梨県:153人。過去最多更新。明後日から自宅療養も開始することに。
長野県:304人。過去最多更新。野澤温泉村や南牧村で警戒レベル5。
岐阜県:382人。白川郷のライトアップは感染拡大で中止に。
静岡県:616人。浜松市149人、静岡市108人、磐田市46人。
愛知県:2186人。感染者ゼロの町村を除き、県内全域にマンボウ要請。
三重県:222人。マンボウでも認証店は午後9時まで営業が可能に。
滋賀県:403人。過去最多更新。これまでの最多を100人以上更新。
京都府:1024人。過去最多更新。このうち京都市が624人。
大阪府:5396人。USJで2回も成人式をやれば、当たり前の数字。
兵庫県:1645人。過去最多更新。片山安孝副知事が感染。
奈良県:261人。共産党がワクチン3回目接種や検査キットを申し入れ。
和歌山:196人。全員入院を断念し、宿泊療養用のホテルを拡大する。
鳥取県:71人。過去最多更新。米子南高校と米子工業高校が臨時休校。
島根県:157人。過去最多更新。県内の小中学校で臨時休校が多数出る。
岡山県:253人。岡山市で160人感染は過去最多。倉敷市51人。
広島県:900人。マンボウが発令されて実効再生産数は1.80に鈍化。
山口県:260人。マンボウが発令されて実効再生産数は1.30に鈍化。
徳島県:40人。10歳未満から100歳代まで幅広い年齢層で感染。
香川県:120人。昨年8月19日に記録した111人を上回る過去最多。
愛媛県:237人。飲食だけ抑えても感染防止にならないとマンボウ難色。
高知県:53人。なぜか東京の次に「梅毒」が流行っていて注意が必要。
福岡県:1338人。過去最多更新。福岡市738人、北九州市220人。
佐賀県:222人。過去最多更新。唐津市は10万人あたり254.30。
長崎県:290人。過去最多更新。マンボウを政府に要請。
熊本県:608人。病床使用率25%を超え、マンボウを要請。
大分県:152人。60代の別府市議2人、自衛隊8人などが感染。
宮崎県:160人。過去最多。医療従事者に「たまたま」きんかん贈呈。
鹿児島:237人。200人超えは昨年8月25日以来。
沖縄県:1443人。PCR検査難民が続出。初の重症者も確認。

本日の日本全国の感染者数は、3万0941人でした。3万人を超えるのは初めてで、全国18府県で過去最多を更新しています。沖縄県は感染者が減っているような印象を受けますが、PCR難民が続出しており、検査が飽和状態になっていることが減少しているように見える原因と考えられ、予断を許しません。香川県もマンボウを申請しました。柏の木下グループのPCR検査センターは、もう当日の予約ができなくなってしまいました。今のところ、翌日なら検査できます。


■ 有名人の感染報告まとめ(1月18日版)

新型コロナウイルスの流行が、どれほど深刻なのかを知る指標として、有名人の感染状況をまとめております。オミクロン株は空気感染なので、外に出て仕事をする機会の多い有名人ほど感染のリスクは高いです。身近な有名人の感染状況を見て、自分たちも気を付けましょう。

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青色は入院、灰色は死亡を示します。お笑い芸人の「東京ホテイソン」も感染していたことが分かりました。感染は広がっていますが、第5波よりも芸能界の感染は少ない気がします。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

選挙の取材はかなり厳しいと思うので、ただ選挙ポスターの写真を撮ってくるだけになると思いますが、2月6日の川口市長選だけは取材するかもしれません。いよいよ明日1月20日は、尊師・立花孝志の不正競争防止法違反や威力業務妨害、脅迫罪の3つの刑事裁判の判決が下されますが、有罪として全国ニュースに流れると、これまで届かなかった高齢者層にもニュースが届いて、さらに支持率が下がり、参院選ではまったく数字が取れなくなると思います。

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