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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#86)。

先日、僕がお届けしているレポートについて振り返ってみたのですが、最近、いろいろなカタログが届く事件については、「NHKから国民を守る党」の劣悪さではなく、完全に「NHKから国民を守る党を支持している人たちの劣悪さ」になっています。元を正せば、NHKから国民を守る党が劣悪だから、支持している人たちも劣悪な人たちばかりになるわけですが、しかし、どれだけ悪質なファンがいたとしても、それをもって政党が悪いということにはなりません。つまり、僕が戦うべき相手は「政党」にもかかわらず、そこに辿り着くために「周辺のテロリストたち」と戦わなければならなくなっているということです。この「周辺のテロリストたち」というのが、本当に犯罪をしてもおかしくない人たちなのですが、政党に指示されてやっているわけではなく、政党を支持するレベルの「B層」だからこうなっているだけ。だんだんとターゲットが別のところに持って行かれようとしているのです。これは僕のやりたいことではない。そろそろ次のステージに行かなければならないのではないかという結論に至り、この「チダイズム」でお届けしていくのは、なるべく選挙の分析レポートにさせていただきたいと思います。


■ 東京弁護士会に乗り込む動画を公開

立花孝志が東京弁護士会の事務所に殴り込みをかけ、勝手に動画を回し、またしても社会に迷惑をかけていました。事の発端は、立花孝志と交際中の加陽麻里布が経営している「あさなぎコンサルティング」の退職代行サービスが「非弁行為」に該当する可能性があるため、東京弁護士会から「ご照会」という質問状が送られてきたそうなのです。公開されていますので、ここにも残しておこうと思います。

一言に会社を辞めると言っても、残りの給与の支払いや退職金、失業保険などの交渉が残るため、これらをすべて取りまとめて「代行」するには「弁護士」の資格が必要であり、司法書士がやるのはグレーです。「今の時代、退職で悩んでいる人はたくさんいるんだから、司法書士でもできるようにすればいいじゃん」という意見はあるかもしれませんが、それには法律や制度を変えなければなりません。やがて司法書士だけでなく、認可をもらえば一般の人でもできるようになるかもしれませんが、だからと言って、現時点で僕が退職代行サービスを始めて、誰かのために交渉するわけにはいかないのです。その理屈が通るなら、コワモテの兄ちゃんが「おうおうおう、こちとら20年も勤めてきたのに、それっぽっちの退職金で納得するわけがないだろう。もっと出せや!」と迫ることも認められることになってしまいます。そんなことにならないように、法律や制度を変えるまでは、それ以外の人が手を出すことは許されないわけです。ところが、加陽麻里布の会社では「退職代行サービス」をやっているというので、「それは非弁行為じゃありませんか?」と質問されるのは当然のことです。もし「非弁行為ではない」と言うなら、そもそも司法書士なんだから「書」で粛々と返答すればいいわけで、事務所に乗り込んでカメラをぶん回し、「YouTubeで回答するから聞いておけ!」と言ってしまうのは、明らかに頭おかC! しかも、当事者ではなく、立花孝志が「彼女がイジメられているので、彼氏として守るのは当然だ!」のテンションで、東京弁護士会に乗り込んでカメラをぶん回すのは、明らかに常軌を逸しています。これはマツコ・デラックスさんに「権力者の犬としてワンと鳴かせてやる!」と言ってMXテレビに乗り込む以上に、本来、新聞やニュースで報じなければならない迷惑行為です。画としては派手ではないかもしれないけど、コンビニのアイスを売ってるケースの中に入って「涼しい」とか言っているTikTokのバカと何も変わりません。デタラメにも程があります。

立花孝志は冒頭から頭のおかしさ全開です。東京弁護士会の職員に「撮影はやめてください」と注意されるのですが、日頃から社会に迷惑をかける行為をやり過ぎて、まったく会話が噛み合いません。

加陽:「あ、すみません、これ今あの、ちょっと直接回答したいんですけど」

立花:「いわゆるこの7番になるのかな。ちょっとあの呼んでもらっていいですか?」

職員:「撮影やめていただきたいんですけど」

立花:「こちらも、うん、あの、逆に責任者呼んでください。撮影どうするかも含めて」

職員:「申し訳ないんですけど、撮影はちょっとお断り」

立花:「じゃあ警察呼びます?」

職員:「はい」

立花:「じゃあ、警察、110番してください。あの、こういうの呼ばれて撮影禁止だって言われて、はいそうですかっちゅうわけにはいかないんで、警察呼ぶんだったら呼んでください」

職員:「ちょっとお待ちください」

この世には撮影禁止を強制できる法律はないので、これを取り締まるのは難しいのですが、立花孝志はそれをわかってやっているので極めて悪質です。先程の文書を読んでもらえば分かるように「回答してくれ」と言われているわけで、事務所に来いとは言われていませんし、勝手に押しかけて撮影して「撮影禁止には応じられない、警察を呼べ」と言っているのです。政治家がこのような迷惑行為をしていることをメディアが報じないのは、これが立花孝志の宣伝になってしまう恐れがあり、スルーするのが一番だと思っているからなのかもしれませんが、ダメなものにはダメだと言わないから、今日の政治が腐敗しているのです。立花孝志に「社会の常識」なんていうものを求めるのは無駄かもしれませんが、ここまで常識に欠けた人間が「政治家」として道路の真ん中を歩き、ここでも「国会議員の立花と申しますが」と、いちいち国会議員であることをアピールしながら、大人の力でねじ曲げていくことを、僕は「文化的な暮らしの破壊」と呼んでいます。ここでのやり取りを見ても、なかなかのものがあります。

立花:「私、国会議員の立花で、加陽麻里布ですね、この、これですね。だから、これについて、あの口頭で回答に来たんですけど」

職員:「口頭? 口頭で回答求めてる?」
職員:「文書で・・・」

立花:「いや、べつに文書で回答求めるのはそちらの自由だけど、わざわざ文章にすることもないと思ったんで口頭で来たんです」

職員:「はい、一応、こちらでは文書でお願いは」

立花:「いや、お願いされるのはそりゃ自由なんでしょうけど、これって法的根拠みたいなのあるんですか。そもそも回答する義務とか、何らかの義務、根拠はあるんですかね。そういう司法調査課ってあるんですけど。あの、要は非弁だって言うんだったら警察に行ったらいいんじゃないんですか」

職員:「えっと、まだ弁護士法という法律」

立花:「ですよね、弁護士法72条に違反してると思うんだったら、警察に被害届なり、告訴状をまあ、告発状? 出すべきものじゃないんですか。もちろん、これがダメとは言ってませんよ」

職員:「そこまでの」

立花:「だからダメとは言ってないので、こちらもいちいちね、書面で回答するの邪魔臭いから、来て、今、口頭で説明しようとしてるんですよ。で、説明する以上は、記録取っておけばね、だから、お顔撮ったりするつもりはないので、それで今、カメラを回させてもらってるだけでね」

職員:「はい、えーっと」

立花:「こうやって、やっぱり書面を送られている以上は、ちゃんとした対応を取られるべきだと思いますよ」

職員:「実際にお越しいただける日付をもしご連絡いただければ、まあ、調査の」

立花:「ということは、ここで今、約束すればいいんじゃないですか」

職員:「調査の担当なり」

立花:「いや、だから、あの今、ちょうど裁判があったんで、これが来てるから、こっちも忙しいから、じゃあついでに弁護士会寄っていくかぐらいの。うん、だから、今もしね、お時間いただけるんだったらそれをちょっと決めて、いかがでしょうか」

職員:「調査を担当する、あのこちらの非弁取締委員会の調査を担当する委員がおりまして、その方との日程調整の指示も含めてお願いしたいので」

立花孝志がどれだけ自分勝手な理論で、いろんな人を振り回しているのかが分かると思います。何の連絡もなく、アポ無しで訪れ、担当者がいるいないに関わらず、一方的に「口頭で回答したい」と言っているのです。しかも、どうしても口頭で回答したい理由について、立花孝志はこう言っています。

「やっぱりね、こういうのって、書面でやると何の得もないんですよ。はっきり言うと。だから、我々とすると、こういうのってYouTubeでやると、すごく、ある意味、その業務の対価として儲かるんですよ。やっぱり国民が知りたいことでしょ? べつにあの司法書士が弁護士違反しているのかどうか、について、こういうのは弁護士法違反に当たるのかどうかって国民が知るべき情報だと思うんですよ。だから、それを公開の場でやりたいというか、その、ネット上にね、公開したい」

テメエの彼女が弁護士法に違反しているかどうかなんて、まったくどうでもいいテメエらのプライベートな話です。国益には何も結びつかないので、司法書士であるとおっしゃる以上、書面で粛々と回答すれば良いものを立花孝志の収益のために、こうやってアポ無しで事務所を突撃し、一方的に「口頭で回答したい」と言っているわけです。こういう社会の迷惑ばかりかけるような国会議員が許されていていいのでしょうか。これを有権者の皆さんに知っていただき、次の選挙では判断していただきたいのです。


■ 8月27日までに届いた郵便物

あれからパンフレットの量はまったく減っていません。減っていないということは、まだまだ選挙の取材には行けないということです。犯人は間違いなく、この記事を読んでいて、今度はマンションのパンフレットまで送ってくるようになりました。つまり、犯人はこの嫌がらせを止めるつもりはないということのようです。では、この2日間で届いたパンフレットを公開してまいります。

AZC
ツヴァイという結婚相談所のパンフレット。

東京肝臓友の会
障害者団体として認定されているために11円で送られる郵便物になっているが、こういう団体の方々にまで迷惑をかけている。

コナン販売株式会社
携帯電話などを販売する会社だが、結婚相談所のパンフレット。

日米英語学院
池袋や新宿、梅田などにある英会話スクール。

AERA
机や椅子、ソファ、バルコニー用品などを販売する会社。

LEAFIA
小田急不動産や三菱地所レジデンスなどが手がけるマンション。

シルバーメイトYUN
手作りで作るオーダーメイドの結婚指輪。

ラストリゾート
海外の留学情報などのパンフレット。

トヨタホーム住宅販売
柏たなかの「ココロコート」の資料請求をしたことになっている。

関西学院大学院ロースクール
司法試験に合格したい人たちの法科大学院。

千代田家石材店
「いいお墓」のサイトから申し込みが行っていることになっている。

八洲学園高等学校
大阪府堺市に本校がある通信制の高校。

崇城大学
工学部や情報学部など、ほとんどの学部で偏差値35から。

服部栄養専門学校
以前も資料が届いているが、9月から11月のオープンキャンパス情報。

日本菓子専門学校
パティシエやパン職人として働きたい人たちの専門学校。

留学タイムズ
どうやら定期的に発行されているらしい留学に関する情報。

崇城大学
2017年度から2019年度までの3年分の過去問題集。

桐蔭横浜大学
法学部の偏差値は37、医用工学部の偏差値は35から。

リビオ柏の葉キャンパス
柏の葉キャンパス駅の近くの新築分譲マンション。

千葉工業大学
2019年のオープンキャンパスの案内。

キャロットクラブ。
JRAの一口馬主の案内で、有名馬を多数輩出の大手。

この2日間で21本のパンフレット類が届きました。とにかく1日に何度もインターホンが鳴ってしまう状態にあり、ポストがパンクしているため、この状態では取材に行くことができません。けっしてサボっているわけではないことはご理解いただけるかと思います。28日も大量のパンフレットが届いていますので、引き続き、被害状況を共有いたします。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

B層のN国信者の皆さんには「NHKから国民を守る党」に粘着していると言われるのですが、僕は「NHKから国民を守る党」がどれだけ日本に悪影響を及ぼしているのかを伝えることが仕事になっています。普通にNHKの改革を訴えている政党で、この国を良くするために純粋に取り組んでいるのであれば、素直に応援したかもしれません。しかし、東京弁護士会にもアポ無しで突撃して、儲かるからYouTubeで回答させろと迫ったり、あるいは、住所や名前を公表した結果、このような迷惑な郵便物がたくさん届くという状況を見る限り、こいつらはただの反知性派カルト集団であり、およそ国政政党とは言えません。なので、一人でも多くの有権者の皆さんに真実を知っていただき、今度こそしっかりとした判断をしていただきたいと思います。彼らのやっていることは、NHKの迷惑な集金人と何一つ変わらない。NHKの迷惑な集金人を非難したいのであれば、自分たちが同じような迷惑行為をやっていてはいけないのです。それを広く皆さんに知っていただきたいと思います。

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