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【選挙ウォッチャー】 鎌倉市長選2021・分析レポート。

10月10日告示、10月17日投開票で、鎌倉市長選が行われました。今回は現職の松尾崇さんのほか、2人の新人が立候補しました。今年4月には鎌倉市議選が行われ、こちらは市役所の移転問題などで大盛り上がりだったので、市長選もさぞかし盛り上がるのかと思いきや、市役所移転を止めると息巻いていた人たちは立候補せず、現職を含む3人が立候補するだけの静かな選挙になってしまいました。

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松尾 崇  48 現 4期目を目指す
中沢 克之 55 新 財団理事、元市議
兵頭 沙羅 46 新 会社員(コロナはただの風邪)

こうなってしまうと、中沢克之さんがどこまで強いのかということになりますが、ゴミ袋の値段の問題、市庁舎移転問題など、さまざまな問題がありながらも、やっぱり現職の松尾崇市長は強いのではないかと思わずにはいられません。「鳩サブレー」の会社が落札してくれたので事なきを得た、海岸のネーミングライツ問題を引き起こしたのも松尾崇市長だし、財政を重視し過ぎるあまり、鎌倉での暮らしは、そこそこお金を持っている人でなければ難しくなってきています。


■ 「コロナはただの風邪」が政治に参入している

非常に忌々しき問題なのですが、実は今、「コロナはただの風邪」だと主張する人たちが続々と政治の世界に参入しようとしています。あからさまに主張してくれれば投票しないで済むのですが、思想を隠して立候補してくる人がいると、どうしても当選してしまう可能性が出てきます。実際、八潮市議選では「コロナはただの風邪」だという候補がステルスで立候補し、上位当選を果たしているほどなのです。

実は、今回の鎌倉市長選も、表立って「コロナはただの風邪」だとは主張していなくても、その思想はしっかり「コロナはただの風邪」だという候補が立候補していました。この思想の問題点は「科学の否定」であり、本当はあらゆる情報が公開されているのに、一部の情報をシャットダウンしているから起こることであり、一言で言うなら「情弱」なのです。そして、情弱が市長や議員になってしまうと「判断を間違える」という問題が生じてしまいます。少しでも勉強熱心な人を選ぶ必要があり、僕たちもしっかりと候補者の情報を調べ、どのような思想なのかをチェックしなければなりません。


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