【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#370)。
とんでもない事実が発覚しました。
なんと、元NHK会長の海老沢勝二さんが、かつて「右腕」として活躍していたはずの尊師・立花孝志のことをまったく覚えていませんでした。
今年で88歳になる海老沢会長なので、だいぶ記憶が薄れてしまったのかと思うかもしれませんが、そうではありません。立花孝志の上司のことは部署まで覚えていたので、単純に「立花孝志? え? 誰?」だったのです。
尊師・立花孝志が自称するプロフィールによれば、立花孝志はNHK職員時代、あまりに能力が高すぎるために海老沢会長の目に留まり、半ばスカウトされる形で海老沢会長の秘書、「右腕」として活躍したという設定になっています。それから会長直々に命を受け、ある時はプロ野球の各球団との放映権交渉、ある時は「冬のソナタ」の買い付け、そしてまたある時は、数百億とも言われる巨額の裏金工作を任され、まさに二人三脚でNHKの歴史を築き上げてきた盟友中の盟友・・・という『設定』です。
尊師・立花孝志の「ホラッチョ伝説」については、ぜひ「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を読んでいただきたいですが、また新たな「ホラッチョ伝説」が築かれることになりました。
立花孝志のホラッチョがバレてしまったのは、12月9日に行われたNHK党の定例記者会見です。
ここで尊師・立花孝志は、自分が海老沢会長と電話をできる仲であることをアピールするために、わざわざ海老沢会長の肉声を公開。ここでN国信者たちに「やっぱり立花さんは海老沢会長の右腕だったんや!」と思わせたかったのですが、どういうやり取りだったのかを自分でも覚えていなかったらしく、ここで思わぬ会話が公開されます。
これほどマヌケな話はありません。
せっかく海老沢会長の肉声を紹介して、「海老沢会長の右腕だった」というエピソードの信憑性を補強しようと思ったのに、なんとも他人行儀なやり取りを流したあげく、立花孝志のことを全然覚えていなかったことが発覚してしまいました。
かつて裏金工作と金庫番を任されるぐらいの「右腕」だったら、そもそもこんなに初めて電話をかけるようなやり取りにはならないだろうし、覚えていないはずがありません!
この音声を流した後、尊師・立花孝志は明らかにキョドっており、このように釈明しました。
尊師・立花孝志は、海老沢会長が覚えていなかったことを認めました。
あまりに能力が高すぎて、高卒なのに会長が直々にスカウトして、秘書にして、まさに「右腕」として裏金工作や金庫番までやらせていたという立花孝志のことを「全然わからない」と言い切ってしまった海老沢会長。本当に右腕として活躍するぐらいの盟友だったら、絶対に忘れるはずがありませんが、「全然わからない」と言われている時点で、お察しください!
NHKから訴えられた裁判では、NHKを相手に土下座の和解交渉をしていたことが発覚。さらには国会に一度も登院したことがないガーシーこと東谷義和が、315万円のボーナスを満額もらっていたことも発覚。何から何まで、やることなすことすべてがクソであることが露呈しているNHK党や尊師・立花孝志ですが、今後も追及の手を緩めるつもりはありません。
また、新たな公選法違反の疑惑がありますので、徹底追及します。
■ 令和3年度・政治資金収支報告書の検証⑤
本当は全5回で終わるつもりだったのに、あんまりにもツッコミどころが多すぎて、今日終わることができませんので、もう1本作ることになりました。1本追加しますが、既に読んでくださっている方はお値段据え置きになります。
この項目は、選挙のために使ったチラシやスピーカーなどです。
7月30日に「ネット選挙株式会社」に大量の発注をしていますが、不可解なことに、10月の衆院選に向けた選挙関連の支出がありません。立花孝志の説明では、党がまとめて政見放送のVTRなどを作ることになっていたはずですが、発注した形跡がないのです。だとすると、あの政見放送の制作費は誰が払ったのでしょうか。
尊師・立花孝志は、衆院選が始まる前、動画でどのように説明していたのでしょうか。改めて、その発言を検証してみることにしましょう。
まず、尊師・立花孝志は「諸派党構想」として、衆院選の得票に応じて政党交付金の分け前を、自腹で300万円払って立候補した人たちに渡すという約束になっていました。12月にはさっそく政党交付金が支払われていますが、それが各候補者に振り分けられた形跡はありません。令和4年度で計上するのかもしれませんが、その他にもさまざまな経費が書かれていないものと思われます。
尊師・立花孝志の動画によれば、衆院選で供託金を用意して立候補した人には、男性は1票につき4円、女性は1票につき6円が支払われるという約束になっていましたので、今さらですが、それぞれの候補がどれだけの政党交付金の分け前をゲットしたことになっているのかを計算してみました。
もし衆議院の解散がなく4年間を過ごした場合、熊本3区から立候補した本間明子だけが黒字転換し、あとは全員が赤字になる計算です。一方、600万円の供託金を出した黒川敦彦と矢島秀平は、ともに黒字に転換する見込みとなっていますが、特に黒川敦彦は1683万円を手にすることになるため、1000万円以上の黒字になる計算です。
しかし、これらのお金の支払いは記録されていませんので、令和4年以降にどうなっているのかを確かめる必要があります。
また、この選挙で作ったはずの政見放送のVTRの制作費がまったく計上されていません。あとで請求するにしても、一旦は計上しなければならないはずなのですが、これらのお金は誰が払っていることになっているのかが謎でしかありません。特に、自腹で立候補していない人たちが何人かいますので、その人たちのお金については、尊師・立花孝志に直接確かめてみる必要があります。政党として作っているはずのチラシなどのお金も計上しているようには見えません。
前回の衆院選では、NHK党から立候補するために、まずは10万円の手付金を支払い、その後で残りの290万円を納め、合計300万円の供託金が用意できたら立候補できるという仕組みでした。
つばさの党の幹事長をしている根本良輔は、衆院選を諦め、葛飾区議選に立候補することになり、片岡将志らは取りやめ、関秀行は残りの290万円を用意できず、計4人が10万円の手付金を返金されています。
少々興味深いのは、関秀行の返還が1日遅れていることです。一括してまとめて返金しているのかと思いきや、忘れていたのか、一人だけ翌日に支払っています。
エヌリンクスの集金人からNHK党員に転身したことで、特別な優遇をされているのが斉藤忠行です。毎月30万円が調査研究費として支払われており、安定的な収入を実現しています。この項目だけを見ても、斉藤忠行には総額で320万円が支払われています。そりゃ熱心に活動するわいな!
尊師・立花孝志は、NHKの委託業者で働いていた人たちを取り込もうとしており、安定的な給料を約束しています。ストレスの溜まる集金活動に比べれば、NHK党の業務は非常にぬるいので、満足して働くことでしょう。
いっぱいバッテンがあって、超面倒臭いです。
尊師・立花孝志は、党員に月額10万円、年間で120万円に及ぶ政党交付金の分け前を約束しています。なので、地方議員は自分の議員報酬とは別に120万円のお小遣いがもらえるので、尊師・立花孝志に忠誠を誓うシステムです。大橋昌信や佐藤恵理子などが辞めていきましたが、月額10万円を払ってもつなぎ止められない何かがあるようです。
それまでは政党支部という形にしていましたが、それだと会計の面倒を尊師・立花孝志が見なければならなくなって面倒臭いということで、それぞれに政治団体を作らせ、そこに寄付をするという形でお金を入れることになりました。毎月10万円(3ヶ月に1回30万円)のほかに、120万円というお金を受け取っている人は、党員が党に120万円を寄付して、党が党員に120万円を寄付するというマネーロンダリングにより、税金を回避する狙いがあるとみられます。
ここからは借入金返金(借金の返済)の項目です。
かねてから指摘しているように、政党助成金を借金の返済に充てることはできませんので、尊師・立花孝志の説明は「借金の返済に政党助成金は使っていない」ということになるはずです。では、何を原資に借金を返しているのかと言えば、それは「借金」です。まさに、借金の返済に借金したお金を充てていますので、紛れもなく「ポンジ・スキーム」だということになります。
なお、尊師・立花孝志も、党にお金を貸し、お金を返してもらったことになっています。ただ、尊師・立花孝志に2000万円のお金があったとは思えませんので、一体、どこから湧いてきたお金なのかということは非常に気になります。
このページでは、尊師・立花孝志に1200万円、立花孝志ひとり放送局株式会社に2000万円を「返金」しています。会社にも2000万円があったとは思えませんので、一体、どこから湧いてきたお金なのかということが気になります。
あと、さりげなく岡本介伸に600万円を返金しています。これには利子がついていませんが、岡本介伸は離党し、今はまったくNHK党の活動には関係なくなっているようです。
今度の統一地方選では杉並区議選に立候補してくる梶谷秀一が8万円の利益を得ています。ということは、党に160万円貸しているという計算になるでしょうか。
ここからは「お金が儲かると聞けば、あっさりお金を出してしまうアホのリスト」になっています。アホの住所と名前が割れているので、どこかで悪用される可能性すらあると思います。
この貸付には現職議員も参加していました。習志野市議の宮城壮一と、海老名市議の三宅紀昭です。宮城壮一が10万円ということは200万円を貸し付け、三宅紀昭が15万円ということは300万円を貸し付けている計算になります。
ここには粟飯原美佳の文字もあり、5万円の利子を受け取っているということは、これもまた100万円を貸し付けている計算になります。なお、住所として登録されているのは、尊師・立花孝志が借り上げているとみられる新橋のマンションで、粟飯原美佳は家賃を払っていないとみられます。つまり、元カノということで、かなりの優遇を受けています。
この他に、来年の杉並区議選に立候補する梶谷秀一、豊島区議選に立候補する堀川圭輔、那須愛美と書かれているのは遠西愛美のことではないかと思います。これらの人たちは、NHK党に貸し付けをするぐらいにはズブズブのN国信者であると言えます。
さて、次回で政治資金収支報告書の検証は終わりますが、この他に立花孝志個人の債務状況などを検証したいと思っており、追及はまだまだ終わらない感じになっています。あと、NHK党や尊師・立花孝志については、まだまだスクープが渋滞しています。少なくとも、東谷義和よりはめくってまいりますので、ご期待ください。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
これまた不思議な価値観なんですが、尊師・立花孝志は「お金に汚い」と思われることを異常に嫌います。YouTubeでも、尊師がことさら強調していることは、「自分は金儲けのためにやっているわけではない」ということです。実際、この政治資金収支報告書を見れば、尊師がお金儲けなんてできるはずがないことが一発で分かります。というのも、圧倒的にドンブリ勘定だし、圧倒的に領収書の管理が杜撰だからです。
ですから、そんなに一生懸命にならなくても、「オマエに経営は無理だから、金儲けの心配は何もしていない」という話でしかないのですが、本人は自分の才能を信じて疑わないので、自分には経営センスがありまくると思い込んでいます。この状況だと潰れる未来しか待っていませんが・・・。
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