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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#19)。

先日、感染症学の第一人者である岩田健太郎さんが、横浜に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の内部の状況を暴露し、大きな話題となりました。なにしろ3000人以上乗っているうちの500人以上が感染しているのです。ましてや、検疫官や救急隊員、DMATで参加した看護師までもが感染し、あげく看護師に至ってはウイルスを持ったまま新幹線に乗っているのです。これは現場があまりに無能すぎて、余計にウイルスを拡散している状態であると言っていいと思います。どうやら国会議員としての責任者は厚生労働政務官である橋本岳さんであることがわかり、これがまたウルトラ級のアホであることがバレたばっかりですが、このたび、現場で指導していた感染症の専門家なる人物が明らかになりました。それが高山義浩さんという方なんですが、Facebookで岩田健太郎さんに反論しており、これがまた酷いことになっています。

岩田 健太郎先生の動画(コメント欄にリンク)を拝見して、まあ、「岩田先生らしいなぁ」と思いつつ、あまり気にしていなかったんですが、しっかり炎上しているようです。

もう「しっかり炎上している」と言っている時点で、性格の歪みが半端じゃありません。「炎上」というのは批判コメントが多く殺到する状態で、岩田健太郎さんは炎上しているのではなく、「大きな話題になっている」と言った方が正確です。みんなが「そうだったのか!」とビックリしている状態ですから、それを「炎上」と表現している時点で、こいつは岩田健太郎さんのアドバイスをまったく聞くつもりがなく、むしろ悪者にしようとしていると言っていいと思います。

岩田先生をご存じない方々には、ちょっと刺激が強すぎたのかもしれません。ただ、下船していく乗客の方々、現場で頑張っている方々を追い詰めかねない内容なので、事実は事実と認めつつも、動画のなかに登場する当事者として、勘違いされていること、抜けているところは修正させていただきたいと思います。

こいつが言いたいことは、「岩田先生っつーのは、日頃からスパイシーな人なんっすよ!」です。しかし、「下船していく乗客の方々を追い詰める」と言っていますが、岩田健太郎さんが批判しているのはゾーニングをできていないオペレーションのクソ加減なので、乗客が悪いなんて一言も言っていませんし、現場で頑張っている方を批判しているというより、むしろオマエの無能さを批判していると言った方がいいのではないでしょうか。

>1日で追い出されてしまいました。

事実です。正確には、船内におられたのは2時間弱ですね。ご覧になったのは、ラウンジ周辺のみと認識しています。

>厚労省で働いている某氏から電話がきて「入ってもいいよ」と、「やり方を考えましょう」ということでした。

これ、私ですね。ただし、「入ってもいいよ」とは言ってません。その権限はないので。ただ、「やり方を考えましょう」とは申し上げました。そして、環境感染学会が活動していたので、そこを通じてなら活動できるかもしれませんとアドバイスしました。でも、申し込むも(しばし放置されたのちに)断られたとのことでした。

>DMATのメンバーとして入ってはどうかというご提案を厚労省の方からいただいた

これ、私です。その通りです。

>DMATの職員の下で感染対策の専門家ではなく、DMATの一員としてDMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげる

これ、私。ただし、「入れてあげる」とは言ってません。その権限はないので。ただ、「DMATとして入る以上は、DMATの活動をしっかりやってください。感染管理のことについて、最初から指摘するのはやめてください。信頼関係ができたら、そうしたアドバイスができるようになるでしょう」と申し上げました。

というのも、現場は乗客の下船に向けたオペレーションの最中であって、限られた人員で頑張っているところだったからです。そうしたなか、いきなり指導を始めてしまうと、岩田先生が煙たがられてしまって、活動が続けられなくなることを危惧したのです。まあ、クルーズ船とは特殊な空間ですし、ちょっと見まわしたぐらいでアドバイスできるものではないとも思ってました。

もちろん、岩田先生の豊富な経験を否定するものではありません。ただ、DMATや自衛隊、検疫所など多様な組織が重層的に活動している特殊な環境ですから、まずは慣れていただくことを優先するよう私は求めたのです。

>「分かりました」と言って現場に行きました。

というわけで、岩田先生は約束してくださいました。

>DMATのチーフのドクターと話をして、そうすると「お前にDMATの仕事は何も期待していない、どうせ専門じゃないし、お前は感染の仕事だろう、感染の仕事やるべきだ」という風に助言をいただきました。

これ事実です。岩田先生は、これで自分は感染対策についての活動ができるようになったと理解されました。ただ、船には、DMATのみならず、厚労省も、自衛隊も、何より船長をはじめとした船会社など、多くの意思決定プロセスがあります。その複雑さを理解されず、私との約束を反故にされました。せめて、私に電話で相談いただければ良かったんですが、そのまま感染対策のアドバイスを各方面に初めてしまわれたようです。

結果的に何が起きたか・・・、現場が困惑してしまって、あの方がいると仕事ができないということで、下船させられてしまったという経緯です。もちろん、岩田先生の感染症医としてのアドバイスは、おおむね妥当だったろうと思います。ただ、正しいだけでは組織は動きません。とくに、危機管理の最中にあっては、信頼されることが何より大切です。

全部オマエじゃねぇか! 一番大事なのは「現場での信頼」ではありません。患者を増やさないことです。テメエらのオペレーションができていないせいで、船に閉じ込められている人たちが次々に感染してしまうのではまったく意味がありませんし、あんなに危険なところに閉じ込めておいて、一度は陰性だったので検査をしないまま、世の中に解き放つというのは、市中感染のリスクをさらに高めるだけです。経験豊富なスペシャリストにダメ出しをされると困るのはオマエだろうって話です。オマエが話を聞いて取りまとめるべきなのです。

>アフリカに居ても中国に居ても怖くなかったわけですが、ダイアモンドプリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました。

これは岩田先生の感受性の問題ですから、否定するつもりはありません。また、船という特殊な閉鎖空間において、新興感染症が発生しているわけですから、怖くないはずがありません。ただ、そのなかで継続して頑張っている人たちがいることは、ぜひ理解してほしいと思います。ちなみに、私は明日も船に入ります。

「怖い」と表現したのは、オマエのオペレーションがグダグダ過ぎて、身の危険を感じたからです。もっと危険なウイルスが飛び交っている現場に行っている人です。その人の「怖い」というのはオペレーションのグダグダさ加減であって、「船は狭いですからね」じゃねぇんだよ。オマエが明日も船に入るかどうかなんて、知らんがな! 知・ら・ん・が・な!!

課題は多々ありながら、これまで少しずつ改善させてきました。まだまだ改善の余地はあります。ただ、乗客がいる以上は逃げ出すわけにはいかないのです。少なくとも全てのオペレーションが終わるまでは、乗客を下船させて地域に、世界に放つわけにはいきませんでした。

最優先事項は身を守ることだと感染症医の端くれとして私も思いますが、2週間にわたり船のなかで頑張っている人たちは、乗客を支えながら日本と世界を守ることを最優先としているのです。

そういう事態になってしまったことについて、政府を批判することは構いませんが、解決を与えないまま現場を恐怖で委縮させるのは避けてほしかったと思います。逃げ出せない以上は・・・。

はっきり言いますが、「日本と世界を守ることを最優先としている」と言っていますが、日本と世界を危険に晒しているのは、テメエの無能なオペレーションです。その「一生懸命やってるんだから文句を言うな」という姿勢でやっているユルユルのオペレーションが、最終的に「一度検査をした人は下船してOK」ということにしているのです。下船して日常生活に復帰した人たちの中から新たに感染が見つかる人が現れるのは火を見るより明らかではありませんか。「現場を恐怖で委縮させるのは避けてほしい」とか言っていますが、解決策を考えるべきはオマエと違うんか、ボケ!!

>ダイヤモンド・プリンセスの中はグリーンもレッドもグチャグチャになっていて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別かつかない。

感染症医として「グチャグチャ」と表現されるのは、分からないこともありません。でも、この表現はゾーニングがまったく行われていないかのような誤解を与えます。しかしながら、実際はゾーニングはしっかり行われています。完全ではないにせよ・・・。

「完全ではないにせよ」じゃねぇんだよ! マジで、テメエは何を言っているのか分かっているのでしょうか。ウイルスを取り扱う施設で、「完全ではないにしろ、密封されているはず」とか言われたら、どうするつもりなのでしょうか。限りなく完全に近い状態にして、初めて対策ができるってなものです。完全ではないという自覚があるなら、完全に近づけなければならないわけで、そのユルユルのオペレーションに対して危険だと指摘されているのと違うのでしょうか。アホでしょうか。もう一度言います、アホでしょうか。

たしかに、先進国の病院であれば、あるいは途上国でセットされるNGOや国際機関による医療センターであれば、もっと洗練された感染対策が実施されるでしょう。でも、いきなり、約3700人の乗員・乗客(しかも高齢者が多い)において新興感染症が発生した船舶・・・ というミッションは極めて複雑なのです。

私は海外でのNGO活動に関わったことがありますし、現在も国際NGOの理事を務めていますが、どんなNGOであっても、あるいは国際機関であっても、これが混乱状態から始まることは避けられないでしょう。この2週間が反省すべきところがなかったとは言いませんが、ここまで現場はよく頑張ってくれたなと私は思います。精神論と嘲笑されるでしょうが・・・。

「なんだ、こいつ!」が止まりません。批判されているのは、ゾーニングができていないという、そもそもの基本的な対策ができていないという話であり、最新の設備が整っていないことに対する批判ではありません。やるべきことは病院だろうが、船舶だろうが、場所はどこでも同じでしょう。まるで特殊だから仕方がないんだと言いたいようですけど、基本的なオペレーションができていないというのは仕方がないわけではないのです。「よくここまで頑張ってきたな」とか言っている場合じゃありません。オマエがアホだから、これだけ感染しているという自覚がないのでしょうか。世界中がこのマヌケな光景を見て唖然としているんですよ?

>検疫所の方と一緒に歩いてて、ヒュッと患者さんとすれ違ったりするわけです。

さすがに、これは違います。そのような導線にはなっていません。患者ではなく、乗客ではないかと思います。乗客ですら、そのようなことは稀だと思います。

その乗客が感染しているかもしれないから隔離されているわけで、患者と同等に扱わなければ危険です。「患者ではなく、乗客なんですよ」と説明している時点で、オマエの無能さが一目瞭然です。クソ・オブ・クソです。マジで、オマエだぞ! オマエがバカだから、こうなってると思うぞ!!

>話しましたけど、ものすごく嫌な顔されて聞く耳持つ気ないと。

感染症医はコンサルタントとしての能力が求められます。それは聞いてもらう能力でもあります。私は聞いてもらえなかったとき、相手がダメだとは思いません。自分の説明の仕方が悪かったと思います。

>でも僕がいなかったら、いなくなったら今度、感染対策するプロが一人もいなくなっちゃいますよ

これは間違いです。毎日、感染症や公衆衛生を専門とする医師が乗船して指導しています。ご存じなかったんだと思います。まあ、ご自身に比べればプロのうちに入らないと言われると、返す言葉もありませんが・・・

「感染症医はコンサルタントとしての能力が求められるんっすよ」じゃねぇんだよ! だって、聞く耳を持たなかったのは、オマエだろ? 自分の説明の仕方が悪かったとかじゃなくて、オマエの性格が歪んでいるから、聞く耳を持たず、「一生懸命頑張ってるのに論」を垂れ流しているんだろ? オマエが有能だったら全部解決してる話だろうが!!

>シエラレオネなんかの方がよっぽどマシでした。

シエラレオネにおいて、先進国が運用する医療センターのことだと思います。最貧国の市中病院の感染管理の悲惨さと同一視させることのないようにお願いします。

>エピカーブというのがあるのですが、そのデータを全然とっていないということを今日、教えてもらいました。

これ間違いです。岩田先生のせいではありません。教えた人が知らなかったんでしょうね。感染研がエピカーブを公表しています。新たな報告を加えてバージョンアップされるでしょうが、すでに公表してますし「全然とっていない」わけではありません。

以上、私なりに感じたことを述べました。見解の相違もあれば、私が間違っているところもあるでしょう。ぜひ、ご指摘ください。ともあれ、私は岩田先生の「志」を否定するつもりはありません。クルーズ船の対応についても教訓としていけるよう、きちんと検証して活かしていくべきです。

岩田健太郎さんが言いたいことは、貧困ゆえに対策らしい対策を打てない市中病院ですら、豪華な設備があるわけではないからこそ、しっかりとした安全管理が行われているのに、ここは先進国であるにもかかわらず、安全管理がちっともできていないということを言いたいのだと思います。だいたいからして、なんでオマエはダメ出しをされて上から目線なのでしょうか。志を否定するつもりはないとかの次元じゃありません。

そもそも、こんなことは初めての取り組みです。失敗がないわけがありません。それを隠蔽するようなことがあれば、それは協力してくださった乗客の皆さん、仕事を放棄しなかった乗員の方々、自衛隊の隊員さんたち、そして全国から参集してくれた医療従事者の方々を裏切ることになります。

ただ、いま私たちの国は新興感染症に直面しており、このまま封じ込められるか、あるいは全国的な流行に移行していくか、重要な局面にあります。残念ながら、日本人は、危機に直面したときほど、危機そのものを直視せず、誰かを批判することに熱中し、責任論に没頭してしまう傾向があると感じています。不安と疑念が交錯するときだからこそ、一致団結していかなければと思っています。

一生懸命やっていることは分かりましたが、結果として、感染者が続出しているという現実を見ていただきたいのです。今はまったく管理できていなかった人たちを下船させるタイミングになってしまったのです。誰かを批判することに熱中しているなどと言っていますが、どれだけ罪深いことをしようとしているのかを思い知るべきです。あのクルーズ船でウイルスを培養し、世の中に解き放っているとしか言いようがないのです。頑張ったかどうかなんて、これだけ莫大な感染者を出している時点で意味がありません。なぜ感染を食い止められなかったのか。これだけオペレーションがグダグダだったら当たり前じゃないでしょうか。


■ 現場は頑張ってるから混乱させるな論

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そして、国民民主党の代表である玉木雄一郎さんは、またしてもヌルいツイートをして、世の中に「大丈夫大丈夫理論」を振りまいています。NHKから国民を守る党の立花孝志代表とYouTubeでコラボをするぐらいに頭がユルいので、「冷静かつ客観的な記述だ」とかホザいてしまうのです。最大会派の野党の代表がコレなんですから、日本の終わりっぷりが半端ではありません。やっぱりアホです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

岩田健太郎さんがあまりに杜撰なオペレーションを暴露してしまったものですから、「現場で頑張っている人に罪はない」とか「乗客を不安にさせてはいけない」という話がワイドショーの論調の主流になってしまいました。しかし、感染者を続出させていることが一番の不安であり、今、このタイミングで感染が確認されている人は、明らかにオペレーションがグダグダだったがゆえに、こんなことになっています。おそらく、岩田健太郎さんが動画を削除してしまったのは、いろいろな所から圧力がかかったからだと想像しますが、こうやってダメだったことを認めず、指摘した人を黙らせて「頑張っているから大丈夫」と精神論で固めるところが、いかにも日本です。中国と何も変わりません。僕が言いたいことは、たったの一つ。「この悲惨な感染者の数を見ろ、バカ野郎!」です。

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