見出し画像

【選挙ウォッチャー】 福岡県知事選2021・分析レポート。

3月25日告示、4月11日投開票で、福岡県知事選が行われることになりました。これは小川洋知事が病気療養のために長期入院することになり、知事職の継続が難しくなってしまったため、急遽、行われることになったのでした。あまりに急な話だったもので、与党も野党も候補者探しが難航。いろいろな噂があったものの、副知事の服部誠太郎さんが立候補することになったため、自民・公明・立憲・社民が相乗りする形となり、無投票当選を避けるために共産党が候補者を擁立するだけになりました。そのため、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙となってしまい、人々の関心がそれほど高いとは言えないものになってしまいました。

画像1

服部 誠太郎 66 新 自民・立憲・社民推薦
星野 美恵子 70 新 共産推薦

地元の方から話を聞きましたが、まったく盛り上がっていなかったという福岡県知事選。そもそも選挙をやっていることを知らない人もいたのではないかと思います。柳川市や豊前市などでは市長選があったため、少しは投票率が上がったかもしれませんが、それ以外のエリアは絶望的に投票率が低かったと思います。それでも、僕はこういう選挙さえ楽しく見られる人を増やすことができれば、未来はきっと明るいものになると思っています。


■ 国土交通局長は出馬を断念

前回の福岡県知事選が「保守分裂」の酷い選挙になってしまったため、同じ轍を踏まないように、武田良太総務大臣が中心となって擁立しようとしていた奥田哲也国土交通局長は出馬を断念しました。二階俊博幹事長から「一本化に協力してほしい」と言われてしまい、返す言葉がなかったようです。自民党は事前に服部誠太郎さんへの一本化に成功。今回はすんなりと知事が決まりました。


ここから先は

4,336字 / 7画像

¥ 140

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。