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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#94)。

新型コロナウイルスの第6波が確実に広がりつつありますので、無料レポートをお届けしばければならない頻度が高くなってまいりました。僕のレポートは、一部の政治家の方々にもチェックしていただいていると思うので、ぜひお役立ていただければ幸いでございます。

命を守るための情報は無料であるべきだという精神で、今回も無料でお届けしておりますが、無料だと僕がメシを食っていくことができませんので、もし余裕がございましたら、こちらの本を予約していただければ幸いでございます。


■ 流行を「オミクロン株」と断定するのは危険

昨夏の東京五輪の頃に猛威を振るったデルタ株が自然減衰し、今回の第6波では「オミクロン株」が流行るものだと多くの方が思っているかもしれませんが、実は、現段階では本当に「オミクロン株」が流行するのかどうかはわかりません。沖縄県ではほとんどが「オミクロン株」に置き換わっていると考えられるものの、各地で感染が確認されているのは「デルタ株」と「オミクロン株」の2種類だからです。自然減衰の末、ほとんどいなくなったと思われた「デルタ株」が再び流行するようになってきているというのが、現在の状況です。世界ではオミクロン株がデルタ株を駆逐するような動きになっているものの、まだすべてがオミクロン株に置き換わっているわけではありませんので、慎重に見極める必要があります。つまり、現時点で「オミクロン株は軽症だから大丈夫だ」というのは、アホの発想です。丸山穂高のようなN国脳のアホは、永久に政治家に戻ってはいけません。


■ 沖縄県は危険水域に達している

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沖縄県では、急速に「オミクロン株」の流行が進んでいます。12月26日時点ではシェア率15%だったのが、12月30日にはシェア率97%に達しており、12月17日に米軍キャンプ・ハンセンの従業員からオミクロン株の感染が確認されてから、わずか2週間ほどでオミクロン株に置き換わったことになります。そして、これまでにも指摘している通り、オミクロン株の倍化時間は「2日」なので、今日が623人だとすると、その2日後には1246人になり、その4日後には2492人に達する計算です。沖縄県は今、国に「マンボウ(まん延防止等重点措置)」を要請しようとしていますが、この時点で「緊急事態宣言」を発令しなければペースとしては間に合いません。今日の時点で1週間でもいいから外出を控えてもらい、感染の拡大を防がなければなりません。僅かでも時間を稼ぎ、医療体制を含め、少しでも感染が広がらないための対策を打たなければなりません。


■ オミクロン株に「無症状者」は少ない

急速にオミクロン株が流行している沖縄では、先行してデータが取られることになり、1日までに感染が確認された50人のうち、発熱が72%、せきが58%、全身倦怠感が50%、呼吸困難が6%となりました。無症状だったのは4%に留まり、ほとんどの人に何らかの症状があったことになりますので、「どうせ無症状」とか「どうせ軽症」という考え方は捨てなければなりません。

有症状:50人中48人(96%)
無症状:50人中 2人( 4%)
   発熱:50人中36人(72%)
   せき:50人中29人(58%)
全身倦怠感:50人中25人(50%)
 呼吸困難:50人中 3人( 6%)

確かに言われているように、デルタ株のような肺炎を伴う呼吸困難というのは少ないのかもしれません。それでも発熱や全身倦怠感などの症状は相変わらずで、後遺症のリスクが3割ほど高い可能性が疑われています。今後、さらにデータが揃って、およその症状がわかると思いますが、十分に気を付ける必要があるのです。


■ 成人式の前に抗原定性検査はほぼ無駄

成人式を前に、千葉県や沖縄県などの「知事の参謀がアホ」の地域では、成人式の前に「抗原検査キット」を配り、それで感染者を見つけようとしていますが、その精度はPCR検査に比べると著しく劣るため、原則として「PCR検査」にする必要があります。ほとんどの国民が、これだけ猛威を振るっている新型コロナウイルスにさえ無関心なので、PCR検査と抗原定性検査の区別もつきません。なので、抗原検査キットを使って「陰性だったから大丈夫だ」と言って、みんなで飲み会をやって集団感染が起こるリスクがあります。空港検疫で使われている「抗原定量検査」でさえ、PCR検査の1000分の1の精度しかないのに、「抗原定性検査」はさらに精度が下回るため、陽性になる時には既に症状が出ていると思われます。「抗原検査キット」が無症状者の炙り出しには使えないことは厚生労働省も認めているはずですが、ほとんど意味のない検査で「飲み会に行っても大丈夫」というお墨付きを与えてしまうのは、非常に危険なことです。沖縄県ではオミクロン株が流行しており、数日のうちに新規感染者が1000人を超える可能性がありますので、沖縄県では「緊急延期」を検討するべきです。どのみち数ヶ月後には第6波の過ぎ去ると考えれば、成人式は少し遅れてできるはずです。


■ 5歳未満の子供たちは要注意である

ニューヨークのデータでは、5歳未満の幼児たちの入院が急増していることが明らかになりました。年齢的にワクチンを接種できていないこともあると思いますが、従来株(武漢型)とは大きく異なり、もはや完全に「小さな子供たちには感染しない」という話ではなくなりました。オミクロン株は小さな子供たちほど無防備で危ないため、もし地元の小学校や幼稚園などで感染が確認された時には、早めに登園させないなどの措置が必要になるかもしれません。


■ 全国の感染状況まとめ(1月5日版)

全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で完結に状況をまとめております。

北海道:34人。19日連続で10人以上を上回る。札幌市が26人。
青森県:6人。米軍三沢基地の感染者56人が市に報告漏れ。
岩手県:4人。クラスターに認定。クラスター発生は4か月ぶり。
宮城県:6人。県内で初のオミクロン株市中感染を確認。
秋田県:0人。31日まで検査無料。検査場所も拡大予定。
山形県:14人。31日まで検査無料。妊婦を優先。
福島県:13人。感染者が2ケタになるのは12日ぶり。
茨城県:16人。野外フェス「ロッキンジャパン」が千葉県に会場変更。
栃木県:30人。1月24日からの国体冬季大会の中止を検討。
群馬県:24人。31日まで薬局など70ヶ所で無料検査、予約不要。
埼玉県:82人。今週に入ってから毎日約2倍ずつのペースで増加。
千葉県:69人。感染者数が60人を超えるのは去年の10月以来。
東京都:390人。マンボウの適用を視野に調整に入る。
神奈川:93人。米海軍横須賀基地では80人が感染。
新潟県:10人。株式会社魚がし、関連の五洋水産が破産申請準備。
富山県:0人。現在療養者も1人となっており、なぜか守られている。
石川県:4人。帰省していた20代女性がo株感染で県内初確認。
福井県:4人。地域の異なる20代の会社員の男女4人が感染。
山梨県:7人。10代から40代の男女。無料検査を拡大方針。
長野県:26人。うち2人はオミクロン株の感染を確認。
岐阜県:40人。40人台になるのは9月30日以来。
静岡県:27人。米軍海兵隊キャンプ富士隊員が年末から計41人感染。
愛知県:73人。河村たかし市長がイベルメクチンの治療に注力と発表。
三重県:3人。昨日は岸田総理の軍団が伊勢神宮にお参り。
滋賀県:54人。感染者数が50人以上になったのは9月17日以来。
京都府:92人。病床確保のため、軽症と無症状は自宅療養や宿泊療養に。
大阪府:244人。200人以上になるのは10月6日以来。
兵庫県:59人。7人がオミクロン株。3ヶ月ぶりに50人超え。
奈良県:54人。o株の市中感染を初確認。全員ワクチン2回接種済。
和歌山:4人。4人以上が感染するのは10月7日以来3ヶ月ぶり。
鳥取県:3人。昨日は53日ぶりに県内で感染者を確認。
島根県:6人。9日連続で感染者を確認し、「第6波」と断定。
岡山県:11人。岡山市7人、倉敷市2人、井原市と高梁市で各1人。
広島県:138人。宿泊療養施設では現時点で44人が療養中。
山口県:104人。米軍岩国基地で新規182人感染。累計671人に。
徳島県:1人。20代と40代の会社員がオミクロン感染疑い。
香川県:7人。1日の新規感染者が5人以上となるのは98日ぶり。
愛媛県:6人。今治市の40代男性がo株感染で、初の感染確定。
高知県:5人。県外に帰省したり、旅行した人が感染していた。
福岡県:46人。40人以上となるのは3か月ぶり、前週の6倍。
佐賀県:15人。オミクロン株の疑いが9人。
長崎県:16人。米軍佐世保基地からは16人の感染報告。
熊本県:4人。うち2人はデルタ株陰性のため、オミクロン株の可能性。
大分県:2人。20代男性が帰省先でオミクロン株感染。
宮崎県:3人。えびの市で2年ぶりの成人式が行われた。
鹿児島:19人。オミクロン株が発見された場合は無料検査を実施。
沖縄県:623人。600人を超えるのは8月28日以来。

感染が急拡大しているところではオミクロン株が流行している可能性があるため、本当なら現時点で「緊急事態宣言」を出していないと間に合わないタイミングです。しかし、今になって「マンボウ」と言っているので、相変わらず政府や自治体の対応は遅いです。


■ 1月の選挙取材の中止を決定

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ご存知の通り、オミクロン株の倍化時間は約2日です。東京都の新規感染者数の伸びがご覧の通りですので、沖縄と同様、この数日内にオミクロン株に置き換わる可能性があり、そうなると沖縄と同様のスピードで感染が拡大することになります。そうなった場合、東京都のPCR検査の能力から察するに新規感染者数が7000人くらいのところで飽和状態に陥るのではないかと考えられます。今から始まっているとすると、第6波で緊急事態宣言が必要ではないかと考えられる所に到達するまでの時間は僅かで、1月15日頃になろうかと思います。ただし、これは今から順調に伸びた場合なので、実際には、ちょうど1月20日頃に危険な状態に突入しているのではないかと思います。

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まさに「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」が発売される頃に大惨事になっている可能性が高く、立花孝志の不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪の3つの刑事事件の大判決のニュースが小さなものとして扱われてしまう可能性があるばかりか、せっかく「渋谷ロフト9」でやらせていただく出版記念イベントが無観客開催になってしまう可能性が高くなっています。ついでに、1月23日には名護市長選、南城市長選、八重瀬町長選が行われる見込みですが、飛行機を使った取材はもちろん、草津町長選などの取材にも行けるかどうかがわかりません。オミクロン株の場合には外出そのものがリスクになる可能性があるため、見合わせる可能性があります。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

昨夏の東京五輪の最中に起こった第5波では、まだ十分にワクチンが行き渡らない間に感染が広がってしまったため、重症化を防ぐことができず、自宅で放置されて亡くなるケースもありました。今回の第6波ではワクチンの免疫系を回避してしまうため、感染してしまうことは避けられませんが、前回よりは重症化しなくなっています。これはオミクロン株の特徴と見ることもできますが、ワクチンの効果かもしれません。そして、この免疫系を回避してしまうため、抗体カクテル療法が効きません。その代わり、メルク、ファイザー、塩野義製薬などが新型コロナウイルスのための経口薬を開発しており、もうすぐリリースされる予定です。メルクには発がん性や催奇性が指摘されているものの、高齢者の命なら救えるかもしれません。若い世代の皆さんにはファイザーや塩野義製薬に深刻な副反応が認められないことを願うばかりですが、やっぱり第6波には間に合いそうにありません。なので、どうにかこの2ヶ月ぐらいを感染せずに乗り切ることを考えてもらうしかありません。僕は頑張ってステイホームします。

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