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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・北多摩第四選挙区レポート。

ついに、このレポートをもちまして、2021年の東京都議選のレポートは終了となります。8月に新型コロナウイルスの第5波の地獄が広がりましたので、「災害情報」の一環として、ほぼ1ヶ月にわたって、毎日のように新型コロナウイルスの最新情報を無料でお届けした時期がありましたが、無事に40本のレポートをお届けすることができ、感無量でございます。ひとまず、これで「フランス10」に文句を言われることもないでしょう。ちなみに、これまでマガジン化したレポートで、約束した本数のレポートが欠けたことは一度もありません。さて、6月25日告示、7月4日投開票の東京都議選。北多摩第四選挙区は清瀬市と東久留米市のエリアですが、ここは定数2に対して3人が立候補しました。かなりの大激戦です。

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細谷 祥子 67 現 都民ファーストの会(元都会環建委長)
原 紀子  55 現 共産党(都会総務委員)
渋谷 信之 52 新 自民党(元清瀬市会議長)

現職は、都民ファーストの会と共産党です。前回、都議を4期務めた無所属の現職と自民党の現職が敗れ、新しい勢力が議席を獲得したエリアです。今年は自民党が議長経験のある清瀬市議の男性を擁立。現職の女性たちが議席を守れるのかどうかが見どころです。取材も頑張りましたが、それぞれの選挙区で5000文字以上のレポートを書くことをルールにしており、なんだかんだで記事を書くのも大変だったのですが、これでノルマから解放されます。


■ 細谷祥子候補の主張

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細谷祥子さんは、都民ファーストの会の現職です。東久留米市議だったこともあるようですが、本職は「音楽コーディネーター」だそうです。選挙ポスターのキャッチフレーズは「コロナ対策に全力!」です。こうやって言っていただけるのは大変心強いですが、選挙公報を見ても、具体的に何をするのかはまったく書いていません。せめて「PCR検査の拡充」ぐらいは書いてもらわないと困るのですが、選挙公報を見ると、小池百合子のコメントとして、実に衝撃的な話が掲載されているのです。

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小池百合子のイラスト付きで、「小池百合子です。ウィズコロナを見据え、都民の皆様と共に新たな未来を作り上げていく時代。細谷しょうこさんの即戦力に期待し、応援しています」です。これから第5波の地獄が広がろうとしている瞬間に、小池百合子が「ウィズコロナ」と明言しているのです。こんな奴にコロナ対策なんてできるはずがないでしょう。これまで人類は1年半以上も新型コロナウイルスに翻弄されてきたわけですが、世界中のどこを見渡しても「ウィズコロナ」に成功した国はありません。ゼロを目指してもゼロにならない国はたくさんあって、結果的にウィズコロナ状態になっていますが、「ウィズコロナ」を宣言して突き進んだ国は、ブラジルにしろ、イギリスにしろ、スウェーデンにしろ、どこもかしこも失敗しています。成功している国は「ゼロコロナ戦略」をうまく成し遂げたところだけです。こんな頭の悪いコメントを言ってしまう知事のもとで、こんな頭の悪い知事から期待されている同じ思想のバカ議員なんかに、新型コロナウイルス対策を全力で進められたら、余計に死者が出るという話です。結果として、細谷祥子さんが落選したことは「よかった」のではないかと思います。もっとも、その代わりに当選した自民党の議員は猛烈にポンコツなのですが。


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