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【選挙ウォッチャー】 西原町議選2018・分析レポート。

9月9日の沖縄統一地方選の自治体をすべてチェックするんだと意気込んだものの、取材日程の関係で、八重瀬町や南風原町は取材が甘く、なかなか突っ込んだ内容をお届けすることができなかったのですが、なぜか西原町だけは充実した取材ができており、沖縄本島で最も香ばしい選挙を展開していたのが西原町だと言っても過言ではないので、このレポートはなるべく多くの方に読んでいただきたいと思います。レポートの値段は文字数と写真の数で決まっているので、充実した内容になっていることを考えると、八重瀬町や南風原町のような値段にはなりませんが、サブカル的に選挙を見たい人たちにとっては、かなり面白い内容になっているのではないかと思います。

定数19に対して21人が立候補した選挙で、落選するのはたったの2人。ちゃんとした選挙活動ができていれば、だいたい当選できるというハードルの低さです。自民党員ではあるけれど、自民党の公認をもらって立候補できる人は10人ほどしかいないのですが、そのうちの3人が西原町にいるという「自民党王国」です。公認をもらうにはコツが必要で、公認のお墨付きを与えてくれる人とパイプがあるかどうかがポイントとなり、本当は公認をもらえることが素晴らしいわけではありませんが、公認をもらっている人たちはそれをステータスのように語ります。もちろん、今の自民党で公認をもらえる人は、熱烈に佐喜眞淳さんを応援し、もっと言えば、熱烈に安倍晋三総理を支持している人ということになろうかと思います。この説明だけで十分にカオスだと思いますが、この町はいろんな意味でカオスで面白いことになっています。


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