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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#336)。

 ついに、18日間に及ぶ激闘の参院選も、本日が最終日です。泣いても笑っても今日が最後になります。選挙のボランティアなどに参加し、誰かを当選させるために一生懸命だった人たちもたくさんいますが、僕はこの18日間を「NHK党」という「反社会的カルト集団」が当選しないように、皆さんに呼び掛けてまいりました。
 総走行距離5000km以上、取材をしながら、それでも「NHK党」に関する最新情報を出し続け、今日まで休みなく駆け抜けることができたことを喜ばしく思います。この調子で最終日も、事故と感染に気を付けて取材したいと思います。


■ 最終的にNHK党は議席を取れるのか

 かねてから言っていますが、「NHK党」が1議席取れるかどうかは、かなり微妙です。情勢がかなり激しく変化しているため、「1議席取られてしまう」と思ったら「やっぱり大丈夫かも」という感じになり、「やっぱり大丈夫かも」と思ったら「やっぱり1議席取られてしまいそうだ」という感じになり、僕の評価もまったく安定していません。
 それでも「3日攻防」と言われる「当落を決めるのに最も重要な最後の3日間」に突入し、最新の情勢はどうかと聞かれたら、「0議席に近づいている」と分析しています。このまま行けば、理論上は「落選する」ということになるということです。もちろん、最終日に起こった突然の事件などによってNHK党に最大瞬間風速が吹いてしまう可能性もゼロではないので、まったく油断はなりませんが、矢印が上向いているか下向いているかという単純な話をするならば、NHK党の矢印は「下」です。

楽天の三木谷社長を攻撃し続けている尊師・立花孝志と東谷義和(引用元リンク

 選挙も終盤に入り、尊師・立花孝志と東谷義和は、「楽天」の三木谷浩史社長を攻撃対象としました。それまでは俳優の綾野剛さんをターゲットにしていたのですが、そのターゲットをより政治や経済の世界に近い人物に切り替えることで、自分たちの支持を拡大しようと目論んだのです。
 巨大な既得権益と戦う国政政党をアピールするため、幹事長の黒川敦彦が楽天本社前でゲリラ街宣をしたり、こうやってネットで三木谷浩史社長を攻撃したり、やっている行為はほとんど名誉毀損と業務妨害ですが、今からご新規で「N国信者」になるくらいのバカで情弱な人たちを取り込む作戦を展開していたのです。
 しかし、ガーシーの暴露に夢中になり、NHK党を支持するコア層は、若者ではなく「40代・50代のうだつの上がらないオッサンたち」です。いわゆる「氷河期世代」で冷遇されてきたオジサンたちが、世知辛い世の中を変えてくれるのではないかと期待して、日本を丸ごと破壊しかねない「NHK党」に期待をしているという構図です。俺たちのダークヒーローとも言える「ガーシー」が、この世の成功者どもを次々と被弾させ、その地位から引きずり下ろされる姿を見ると、なんだか胸がスッとする。だから、俳優の綾野剛さんに「淫行だ、淫行だ」と大騒ぎするガーシーやNHK党の人たちを見て、「悪いことをしているなら落とされるべきだ!」と考え、40代や50代で初めて選挙に行き、知性を表すかのような汚い文字で「ガーツー」と書いて、SNSにアップするのです。ガーシーに投票する人たちの文字がもれなく汚いことは、ちょいちょい話題になっていますが、まともな知性があったら「NHK党」には投票しないので、そういうことです。

たった4文字の「ガーシー」という文字に知性が滲み出る(引用元リンク

 NHK党を支持しているコア層が、「氷河期世代の負け組」にあたる40代・50代のうだつの上がらないオッサンたちなので、攻撃対象が綾野剛さんから三木谷浩史社長に変わったことで、その心理にも微妙な変化が生まれてしまいました。
 綾野剛さんのことは敵に回せても、三木谷浩史社長まで敵に回すのは、なんだかヤバい気がする。綾野剛さんが相手なら、ガーシーや立花孝志らと一緒になって「おーい、この淫行野郎! スポンサーに撤退されて、今、どんな気持ちぃ? 立花さんを相手に勝てると思ってるのか、このザコがぁ!」と調子こいていられたのですが、まさか大企業の社長様にまでケンカを売ってしまうとは思わず、こうなってしまうと、さすがに勘の鈍いバカでも「さすがに、これは勝てるのか?」と思うようになり、ご新規のN国信者たちは「自分、関係ないんで! N国信者じゃないんで!」と言うようになってしまいました。

楽天本社前にケンカを売りに行くNHK党幹事長の黒川敦彦(引用元リンク

 世間から「中東の遠吠え」と言われているガーシーというオッサンは、相変わらず関西弁で「おい、三木谷!」と威勢良く吠えていますが、「今に見てろよ!」と言いながら、TwitterアカウントをBANされ、InstagramがBANされ、とうとうYouTubeが検索に出てこなくなり、発信力と収入を失うことになりました。「おい、三木谷のザコ!」と言いながら、顔面をボコボコにされながら鼻血を出し、前歯が全部折れている状態です。
 うだつの上がらない人生を変えるため、ある意味、「革命」を求めてN国信者になったのに、弱者が強者をひっくり返すのではなく、弱者が強者にフルボッコにされている様子を見せつけられ、「自分の能力を勘違いしたバカがイキっていただけ」というシンプルな構図に気づかされたN国信者たちが急速に引いています。「ニコニコ動画」のアピールタイムでは「立花さんに何を言ってもいいと言われているから」と言って、いつものイキっているだけの「ガーシー」を発揮。日本で最も成功している部類に入る三木谷浩史社長に対して売っているケンカの内容が酷すぎて、コア層であるはずの、うだつの上がらない40代・50代をただドン引かせました。
 このままだと7月10日の投票日には、NHK党に投票してもいいかもしれないと思っていた人たちが、こぞって他の政党の名前を書くことになると思われ、NHK党は議席を獲得できず、政党要件を満たすための得票率2%超えも困難になるのではないかと見ています。


■ NHK党は参政党潰しに躍起になっている

選挙最終盤のNHK党の戦略は「参政党潰し」のフェーズに入っている(引用元リンク

 選挙も最終盤に突入し、NHK党は「参政党」を攻撃し始めました。
 というのも、NHK党が最も票を奪われているのが「参政党」で、特に都道府県選挙区では、NHK党の候補者より参政党の候補者の方がたくさんの票を取りそうだという情勢です。全国に70人以上を擁立し、とにかく2%以上を取るために躍起になっているNHK党なので、各選挙区に1人ずつ候補者を立てている「参政党」に票を奪われるのは痛恨です。なので、少しでも「参政党」に入る票を抑えなければならず、最終盤は「楽天」より「参政党」を攻撃する戦略を取り始めています。

参政党の演説会場に凸をした動画をアップする黒川敦彦(引用元リンク

 残念ながら、「参政党」も陰謀論に染まっており、その主張は黒川敦彦と五十歩百歩といったところですが、それでも「法やモラルの内側で活動している」という点では、NHK党と同列ではありません。
 僕は「参政党」を応援する立場にはありませんが、「NHK党だけは絶対に殲滅する」という立場にありますので、「参政党」の支持者の皆さんにアドバイスしたいことがあります。それは、たとえ「NHK党」から何を言われようと、凸をされようと、断固として「応じないこと」です。一般の有権者の方々に対しては丁寧に対応された方が良いに決まっていますが、NHK党の人間たちには、何を言われても、何をされても、「NHK党には対応しませんので、お引き取りください」の一点張りで良いということです。有権者とNHK党員は明確に異なる存在なので、NHK党に対応をしなかったからといって、「有権者に酷い対応をしている」ということには全然なりません。
 なので、これから彼らに返す言葉は「お引き取りください」「お帰りください」「お答えすることは何もありません」「御党に対応する時間はありません」を繰り返すだけでOKです。
 なんなら、彼らに最も有効な言葉があります。それは「紙でください」です。NHK党は、僕の質問には一切答えず、「紙でください」と言ってきます。なので、まったく同じフレーズをNHK党の奴らに言ってやればよろしいのです。「紙でください」です。もしガタガタ言ってきたら、「一部のジャーナリストに紙じゃないと応じないNHK党さんが、どうして紙じゃダメだと言うんですか?」と言えばおしまいです。ぜひお使いください。


■ 【速報】安倍晋三元総理、暗殺される

 7月8日、断固として許してはならないテロ事件が起こりました。
 大和西大寺駅前で街頭演説をしていた安倍晋三元総理が、41歳の無職の男性に後ろから自作の銃で撃たれ、亡くなりました。犯人の動機、何に影響されて凶行に及んだのかは、これから検証されていくことでしょう。
 犯人は生きたまま身柄を確保されており、これから時間をかけて丁寧に供述を取っていくことになると思われますが、犯人は「安倍晋三元総理の政治的思想や信条に反対しているわけではない」といい、「特定の宗教団体とのつながりを危惧していた」とも供述していると報じられていますので、NHK党を追いかけている僕としては、無視できない内容の供述です。

安倍晋三が統一教会とつながっていると述べる黒川敦彦のTwitter(引用元リンク

 というのも、黒川敦彦は日頃から安倍晋三元総理と統一教会を結びつけるような陰謀論を述べており、これが127リツイート、314いいねが押されていることからしても、これを正しい情報だと思い込んでしまう人たちが一定数いたのではないかと推測されます。
 NHK党の黒川敦彦は、6月26日の「日曜討論」に出演した際にも安倍晋三元総理と統一教会・CIAを結びつけるような発言をしており、「ここで一節」と言うと、「アベノセイダー」と歌い出しました。こうした発言と安倍晋三暗殺事件との因果関係は分かっていませんので、これが犯人の動機につながっていると言い切ることはできませんが、こうした発言が日本の社会で緩く受け入れられてしまったことは、直接的な因果関係がなかったとしても、テロのリスクを高めてしまったのではないかと考えています。小さな問題行動の一つ一つを無視し続けてしまうと、それがやがて大きな事件へと発展してしまう可能性がある。事件を止められなかったことは痛恨の極みです。
 こうした根拠に乏しい陰謀論がテレビやインターネットで何度も放送されてしまうことは、やがて大きな事件につながる環境的要因になり得ると考えます。これまでNHK党が何度も問題行動を起こしてきたのに、今日まで無視し続けてしまったことは、最終的に民主主義の破壊につながっている可能性があります。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 僕が「選挙ウォッチャー」になった動機は、みんなが「選挙」で世の中のことをきちんと考えて投票してくれれば、ちゃんとした明るい方向に世の中が導かれるのではないかと考えているからです。テロや暴力によって生み出されるものは、「不幸」「絶望」「深い悲しみ」であり、世の中にプラスになることは一つもありません。
 まさに「民主主義」の象徴とも言える「選挙」の真っ最中に、このようなテロ事件が起こったことは最も強い言葉で非難されるべきであり、断固として許されるものではありません。今は多くの国民が深い悲しみと混乱の中にあるため、7月10日の参院選で冷静な判断ができなくなっているかもしれませんが、一人でも多くの方に冷静さを取り戻していただき、事件とは関係なく、まっすぐに政治や政策を見比べて、投票先を決めていただきたいと思っています。

当時の安倍晋三総理の政治的決断を批判していた人たちを悪者にする堀江貴文(引用元リンク

 それともう一つ重要なことを言っておかなければなりません。
 大切なことは、「負の連鎖」を起こしてはならないということです。安倍晋三元総理の暗殺事件が、次なる事件の呼び水になってはなりません。当時の安倍晋三総理の「政治」に対して批判をしていた人たちを、まるで悪者のように扱い、犬笛を吹く行為は、極めて愚かな人間のクズがやることです。こうした蛮行に対しても、一つ一つ丁寧に「黙れ、クソ!」と言っていくことが大切だと思います。悲しみに暮れる民を分断し、民主主義を破壊するのは、こういう人たちなのです。

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