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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#115)。

先日、自称・国際政治学者の三浦瑠麗というオバハンが、田原総一郎さんのオキニということで「朝まで生テレビ」に出演していたのですが、「日本の今の状況は、医者がコロナを自分事だと思っていない。普通の医者がコロナを怖がり過ぎている」と発言。これに医師の上昌弘さんが猛反論。「1日に何十人と患者さんを見れば怖いんです。事実、お医者さんは世界中でたくさん亡くなっているんです。最前線には一般のクリニックのお医者さんが立っているので、怖くないお医者さんなんていないんです。それだったら三浦さん、立ってこられたらいいんですよ!」と言ったのですが、三浦瑠麗というオバハンは「私、医者じゃないから!」と言い放ちました。三浦瑠麗というオバハンほどコメンテーターという仕事を自分事として考えていない人間はいないと思います。さて、今日も新型コロナウイルスの最新情報をまとめてお届けいたします。


■ 「BA.2」へのワクチンの効果は減っていない

従来のオミクロン株に比べて感染力が18%高いと言われる「BA.2」というニュータイプのオミクロン株ですが、ワクチンによる重症予防効果は失われていない(むしろワクチンの効果は「BA.1」より少し高い)ことがわかりましたので、免疫系を回避して重症化する人が増えるということはなさそうだということがわかりました。

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詳しくは、引用元の論文(リンク)をご参照ください。これは少しだけ安心できる材料かもしれません。ワクチンを打っていない子供たちへの影響が引き続き心配されるところではありますが、ほとんどの人はワクチンを接種しているので、今より劇的に酷くなることはなさそうだと言えます。


■ ポピュリズム政府は死亡率が2倍高い

これは「選挙ウォッチャー」としては、かなり興味深い研究です。ドイツのシンクタンク「キール世界経済研究所」が国際学術誌「政治機関・政治経済ジャーナル」に掲載した論文で、世界42カ国を比較した結果、ポピュリズム政府の新型コロナウイルスへの対応能力が大いに劣ることが明らかになりました。研究チームは、トランプ前大統領の時の米国をはじめ、英国(ジョンソン首相)、ブラジル(ボルソナロ大統領)など11ヵ国をポピュリズム国家に分類。新型コロナウイルスが流行した初年度の2020年、この11ヵ国の平均超過死亡率は18%に達しました。残りの31ヵ国(8%)より2倍以上高かったという結果です。このような差が生じた背景に、ポピュリズム国家の国民の移動が多かったことを挙げました。グーグルのデータを利用して食料品店や公園など混雑する場所の訪問者数を分析した結果、ポピュリズム国家では移動が2倍多かったといいます。研究チームは、「移動制限など人気のない規制は減らし、新型コロナウイルスの深刻さを軽視するようなメッセージを国民に伝えたためだ」と説明しました。日本でも「5類感染症にするべきだ」と言っているところは「ポピュリズム政党」にあたりますので、この人たちがトップになると死亡率が高い傾向にあると言えます。ぜひとも大阪の惨状をご覧ください。


■ 都内の自宅療養者の3%が入院相当

厚生労働省が、自宅療養者と宿泊療養者の健康状態について、健康管理ツールを通じて集約したデータを分析したところ、血中酸素飽和度が95%を下回るレベルにある人が、東京都では3~4%に上るとみられることが明らかになりました。血中酸素飽和度が94~95%の人が2%程度、93%以下となり、酸素投与が必要な人が1%程度いることがわかりました。自宅療養や宿泊療養の3%程度は入院が必要で、後遺症が心配される状態にあることがわかりました。1月30日の集計前時点で、宿泊療養者は3204人、自宅療養者が6万4391人、入院・療養等調整中が4万3453人となっていますので、このうちの3%とした場合、「3331人」が本当は入院が必要なのに放置されていることになり、「1110人」が酸素を必要とするレベルになっているにもかかわらず、それができていないということになります。ちなみに、大阪も同じ割合で入院相当の人が自宅療養させられていると考えた場合、1月30日の集計前時点で、宿泊療養2402人、自宅療養3万2148人、入院・療養等調整中が4万1419人となっており、このうちの3%とした場合は「2279人」が入院できずに放置されていて、「759人」が酸素を必要とするレベルにもかかわらず、それができていないということになります。


■ 重症化率が低いことから楽勝ではない

いろんなテレビ番組に出演して適当なことを言っている三浦瑠麗というオバハンがいるんですが、オミクロン株はデルタ株に比べて重症化率が25分の1だから、行動規制する必要がないんだという論調を振りまいています。しかし、感染者数がデルタ株の比ではないことに加え、高齢者層の重症化率はそれほど大きなインパクトにならないというCDCのデータもあります。なので、「重症化率が低いから楽勝だ」という話にはならず、むしろ今まで以上に気を付けなければなりません。しかも、酸素不足の状態が長く続いてしまうと、後遺症のリスクが高まるのではないかという懸念があります。先程もお伝えしましたが、本来は入院しなければならないレベルの人を自宅に放置しなければならない状態になっているので、「重症化率」という部分だけを見て議論をするのは、とても頭が悪いです。コメンテーターとしてテレビに出る資格がないぐらいに頭が悪いので、デタラメな解説ばっかりしている害悪オバハンは、テレビに出さないでもらいたいです。


■ 島根県益田市の感染者数の推移

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島根県益田市では、1月21日(金)から部分休校を実施し、小学4年生から中学2年生までを10日間の休校としています。なので、小学1年生から3年生までと中学3年生は通常通りの登校となっています。実は、益田市では「部分休校」を実施する前から感染者数が減少にあるように見え、学校で新たなクラスターが発生していないという点では評価できるかもしれないのですが、この現象が部分休校による影響が大きいのかと問われると、いまいち判断しきれない部分があると思います。茨城県水戸市が1月31日から2月10日まで小学校を臨時休校にすると言っているので、感染者数の推移を確認したいと思います。比較できるように、1月20日から1月30日までの感染者数をまとめておきます。

1月20日: 47人(学生・生徒・児童・未就学児:23人)
1月21日: 71人(学生・生徒・児童・未就学児:26人)
1月22日: 59人(学生・生徒・児童・未就学児:19人)
1月23日:102人(学生・生徒・児童・未就学児:40人)
1月24日: 64人(学生・生徒・児童・未就学児:23人)
1月25日: 59人(学生・生徒・児童・未就学児:35人)
1月26日: 76人(学生・生徒・児童・未就学児:27人)
1月27日: 84人(学生・生徒・児童・未就学児:35人)
1月28日:106人(学生・生徒・児童・未就学児:46人)
1月29日: 97人(学生・生徒・児童・未就学児:34人)
1月30日:112人(学生・生徒・児童・未就学児:38人)

島根県益田市は、年齢などが公表されていなかったので、データとしては不完全なものでしたが、茨城県水戸市は、年齢別・職業別を細かく出してくれていますので、休校によって、どこまで感染を抑えられるのかを、より詳しく見ることができると思います。他にも計画的に休校する自治体を見つけてデータをまとめたいと思います。


■ 全国の感染状況まとめ(1月30日版)

全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。

北海道:2782人。3人死亡。札幌市1692人、旭川市109人。
青森県:306人。八戸市72人。小学校と中学校、児童施設で感染。
岩手県:105人。宿泊療養施設は300室用意しているが、残33室。
宮城県:525人。仙台市371人。小学校で16人、幼稚園で13人。
秋田県:204人。秋田市103人。保育園と小学校で集団感染を確認。
山形県:257人。鶴岡市104人、酒田市69人、山形市20人。
福島県:431人。複数の小学校の先生が感染しており、休校になる。
茨城県:1086人。明日から水戸市の小中学校で10日間の休校措置。
栃木県:524人。倉持仁先生の病院が外まで行列ができ、駐車場混雑。
群馬県:871人。前橋市は3つの小学校で児童・教員計21人感染。
埼玉県:5315人。初の5千人超え。当面は保健所のケアを継続方針。
千葉県:4258人。柏市504人。1万1718ppmに到達した。
東京都:1万5895人。自宅療養者は明日から自分でセンターに連絡。
神奈川:6141人。検査キットなどで自主療養した人は140人。
新潟県:453人。新潟市252人、長岡市50人。幼稚園で集団感染。
富山県:271人。年代別では10歳未満が56人で最多。園児集団感染。
石川県:359人。金沢市115人、白山市53人、野々市市47人。
福井県:208人。福井市42人。学校関連45人、児童関連31人。
山梨県:256人。こども園35人感染。甲府市や県の職員も5人感染。
長野県:498人。長野市151人、松本市86人、安曇野市30人。
岐阜県:707人。岐阜市146人。基礎疾患のある20代が重症に。
静岡県:1390人。熱海市や焼津市の高齢者施設、沼津市の病院で感染。
愛知県:4426人。2人死亡。名古屋市1930人、豊田市200人。
三重県:524人。四日市市110人、鈴鹿市95人、桑名市87人。
滋賀県:860人。大津市247人、長浜市92人、草津市87人。
京都府:2548人。宇治市140人、長岡京市110人、舞鶴市59人。
大阪府:9135人。5人死亡。担当「市販の薬を買え」。菅直人FUCK!
兵庫県:4450人。コロナの陰でノロウイルスが過去5年で最も流行中。
奈良県:817人。同調圧力に屈せずに断固としてマンボウ出さない宣言。
和歌山:471人。岩出市74人、橋本市60人とともに過去最多を記録。
鳥取県:175人。県立中央病院で看護師感染、一部病棟の入院を停止。
島根県:55人。出雲保健所管内の児童福祉施設でクラスターを認定。
岡山県:924人。今になってクラスで感染者が確認されたら学級閉鎖に。
広島県:1376人。安佐南区選出の椋木太一市議を5類信者として捕捉。
山口県:383人。下関市111人、宇部市79人、岩国市38人。
徳島県:127人。医師が感染した鳴門病院は救急の受け入れを停止。
香川県:351人。Vチューバーがバスガイドのオンラインツアー開催。
愛媛県:258人。累計感染者数が1万人超え。コロナ病床増強を準備。
高知県:169人。高知市で結婚式で参列者100人以上は40万円助成。
福岡県:4345人。日曜最多。福岡市1873人、北九州市838人。
佐賀県:260人。年齢別最多が10歳未満で47人、次が10代46人。
長崎県:469人。佐世保市159人、長崎市130人、諫早市35人。
熊本県:902人。熊本市では保育園・こども園でクラスターが多発。
大分県:411人。別府市の医療機関、大分市の幼児教育施設で感染。
宮崎県:345人。宮崎市155人。延岡市の医療機関でクラスター。
鹿児島:564人。鹿児島市327人。薩摩川内市水道局で職員全滅。
沖縄県:838人。米軍89人。o株の死者は1人しかいないらしい。

全国の新規感染者数は7万8128人。全国の死亡者数は31人となりました。オミクロン株による致死率が0.4%だとした場合、234名が亡くなる計算になります。ただし、大阪府では死者が増えているのに、沖縄県ではこの3ヶ月の死者が1人しかいないことがわかり、この差が何なのかがわかりません。沖縄ではピークアウトしていると思われますが、島根県でも新規感染者数は減少傾向にあり、数字を見守りたいです。

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そして、今日から最も重要だと思われる「5つの提案」をまとめることにしました。現在、自主的に受けたPCR検査で陽性になっても、医療機関でPCR検査を受けて陽性を確認して初めて認められる二度手間となっていますので、街角にあるPCR検査センターで陽性になった場合には、その結果をもって「陽性」として認めるべきだと思います。2回もPCR検査を受けなくて済めば、より必要な人にPCR検査が回るというものです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

1月30日から川口市長選が始まりました。オミクロン株による第6波の最大値に近い状態にありますので、取材は選挙ポスターだけになる見込みですが、情報は十分に揃っていますので、街頭演説の様子を撮影する必要はないと思います。なので、今週はトイレに行かずに車で安全に取材します。

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