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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#140)。

 今月はとても選挙が忙しいため、毎週日曜日にお届けしている「新型コロナウイルス最新情報」は、次回の5月1日までお休みになってしまうのですが、日本を取り巻く環境は「再び悪くなっている」と言えます。選挙で忙しい毎日に一段落着いたら、書かなければならないニュースだらけになっているのではないかと心配です。
 せっかく春休みになり、子どもたちの感染が落ち着いたのに、年度末や歓送迎会、お花見の季節にマンボウを解除し、世の中はすっかり「コロナが明けた」という雰囲気になっているので、第6波が下がり切らない間に第7波がやってくるのではないかと心配です。


■ さらに感染力の高いオミクロン株が生まれた

日本とイギリスの100万人あたりの感染者の比較(Our World in Dataより)

 イギリスで、また新たな変異株が発見されました。
 現在、日本はオミクロン株「BA.1」から「BA.2」に置き換わろうとしていますが、新たな変異株は「オミクロンXE」と呼ばれています。
 これまで最も感染力が高いとされてきた「BA.2」は、「BA.1」より30%ほど感染力が高いとされてきましたが、その「BA.2」より10%感染力が高いとされています。
 今のところ、日本での市中感染は確認されていませんが、イギリスの健康安全保障局によると、「オミクロンXE」は1月中旬にイギリスで初めて検出され、その後、600件以上の将来が確認されたということです。
 日本は空港検疫がPCR検査ではなく、「抗原定量検査」というザル加減なので、「オミクロンXE」が国内に入ってしまうのは時間の問題で、せっかく「BA.2」の感染の山が収まったとしても、今度は「オミクロンXE」に支配されることになりかねません。
 性質としては、「BA.1」「BA.2」の中間くらいではないかと言われているようですが、詳しいことはわかっていません。引き続き、感染力の高いオミクロン株があるということを認識し、警戒するしかありません。


■ ついに「神真都Q」に逮捕者が出る

4月16日は「ロフト9渋谷」で、「カルトーーーク!」の第2弾にゲスト出演

 まさに第一線で「神真都Q」を取材してきた藤倉善郎総裁と「日本会議の研究」の著者である菅野完さんのイベント、「カルトーーーク!」にゲスト出演することになりました。
 これまでもワクチン接種会場で暴れていた「神真都Q」ですが、このたびワクチン接種会場を妨害する目的で不法侵入した容疑で、ついに逮捕者が出てしまいました。かねてから過激な行動が目立っていましたので、心配していましたが、「とうとう出てしまった」という感じです。
 実は、「神真都Q」のメンバーらは、元N国党メンバーで立花孝志の弟子である平塚正幸率いる「国民主権党」などから夏の参院選に立候補する可能性が高いです。このあたりを詳しく解説したいと思います。かなり旬のトピックスを扱うことになってしまったイベントです。もしよろしければ、オンラインで楽しんでみてください。


■ 政府が「ワクワク割」を実施を検討中

 いよいよ日本政府が3本目のワクチン接種を推奨するため、ワクチン接種者のスポーツや映画のチケットが2割引になる「ワクワク割」なるものを検討していることが明らかになりました。
 ネーミングセンスも含め、イカれているとしか言えませんが、免疫系回避能力があるオミクロン株に変わり、ワクチンの感染防止効果がほとんど期待できない中で、「ワクチンを打てばイベントやスポーツ観戦に格安で参加できる」というのは、より感染者を増やす方向に進んでいるとしか言いようがありません。確かに、オミクロン株になって従来の新型コロナウイルスよりも死亡率は低くなったかもしれませんが、後遺症は引き続き深刻です。今のところ、後遺症のリスクを避ける方法は見つかっていない上、後遺症に対する治療やケアも不十分なので、「新型コロナウイルスに感染しないための努力」が求められるのに、政府は無策どころか、余計に感染が広がってしまうような政策を推し進めているのですから、アホだとしか言いようがありません。
 なお、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、現在のワクチンがオミクロン株「BA.2」にはあまり適合していないとの見解を示しました。


■ ワクチン4回目の接種に推奨の証拠なし

 日本や韓国は早くも4本目のワクチン接種について検討が始まっていますが、欧州医薬品庁(EMA)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6日、ファイザー製とモデルナ製のワクチンの4回目接種については、一般接種を勧める証拠(エビデンス)がないとしました。60歳から79歳の成人においては、ワクチンによる重症化防止効果が大幅に低下しているという明確な証拠がないといいます。ただし、80歳以上の人は4回目接種が可能だとの見解を示しています。
 日本の場合は、効果的であるという確かなエビデンスがあるとは言えない子どもへのワクチンも推奨してしまうくらいに非科学的なので、それでも4回目のワクチン接種に向かってしまう可能性があります。


■ コロナ禍でストレス増えた人は79%

 長野県の世論調査協会が実施したアンケートによると、長野県内に住む18歳以上の男女604人から回答を得て、コロナ禍でストレスが増えたとする人が79.3%にのぼることが明らかになりました。
 ストレスの要因になっていることは、複数回答で「自分や家族の感染の不安」が82.5%で最も多く、「感染防止対策に気を遣う」が77.7%となり、「気軽に遊びに行けない」が73.1%でした。
 さらに、新型コロナに感染する不安について「大いに感じている」「ある程度感じている」と答えた人は90.7%。人々の心理に黒い影を落としていることが明らかになっています。


■ 全国の感染状況まとめ(4月9日版)

 さて、全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。

北海道:2274人。1人死亡。札幌市1067人。4日連続の2千人台。
青森県:555人。むつ市の芦崎湾での潮干狩りは昨年に続き中止になる。
岩手県:378人。12検体中6検体が「BA.2」であり、置き換わり進む。
宮城県:567人。仙台市317人。再拡大防止期間5月15日まで延長。
秋田県:285人。本荘グランドホテルが光触媒の空気清浄機を全室導入。
山形県:185人。バスケ佐賀バルーナーズで6人感染、山形戦が中止に。
福島県:654人。累計4万人超え。県警や市役所など8組織で感染確認。
茨城県:1505人。常磐線とつくばエクスプレスの沿線で感染止まらず。
栃木県:761人。県の「感染再拡大防止期間」10日で終了、旅行推奨。
群馬県:502人。警戒レベル2を維持しつつ、宿泊割引を神奈川と連携。
埼玉県:3661人。県教育委員会が擁護学校の教諭向けに対策集を配布。
千葉県:2941人。熊谷知事「コロナ対策の過度な制限見直す」と発表。
東京都:8102人。6人死亡。3日連続で前週上回り、リバウンド懸念。
神奈川:3792人。4人死亡。川崎市1331人、横浜市774人感染。
新潟県:775人。土曜最多。佐渡市の市職員3人と市議会議員1人感染。
富山県:186人。海外の自転車愛好家にコロナ後のサイクリングをPR。
石川県:301人。コロナ禍で建設が止まったホテル予定地に屋台村登場。
福井県:223人。県独自の特別警報の期間を10日で解除し、引き下げ。
山梨県:263人。生活資金無利子融資破産者相次ぎ、7千万円回収不能。
長野県:740人。長野市200人、松本市99人、上田市68人が感染。
岐阜県:579人。岐阜市の全公立保育所に昼寝ベッド導入で、感染防止。
静岡県:999人。営業中止されていた南アルプスの山小屋3年ぶり再開。
愛知県:2726人。コロナワクチンへの副反応には県が見舞金を支給へ。
三重県:555人。300年の歴史持つ熊野大花火大会が今年も開催中止。
滋賀県:523人。びわ湖大花火大会3年連続中止。50代含む2人死亡。
京都府:992人。南丹市の小学生ら19人が自転車で琵琶湖1周を実現。
大阪府:4200人。15人死亡。3月の倒産件数が103件で全国最多。
兵庫県:1833人。ウクライナからの避難民1世帯に214万円を支給。
奈良県:445人。吉野山の桜が見ごろ、客足回復で観光バスが700台。
和歌山:242人。コロナ禍で自転車が人気に、サイクリストを呼び込む。
鳥取県:93人。累計感染者数が1万人超え。病床使用率は12.6%に。
島根県:152人。5日連続の100人超え。第7波が来たと宣言された。
岡山県:642人。伊原木知事は第7波否定するも感染再拡大に懸念示す。
広島県:1205人。広島市550人、福山市195人、呉市63人感染。
山口県:345人。東亜大学の学生、初夏実感ネイルシールを空港で配布。
徳島県:107人。3日連続で100人超え。高校ラグビー大会は中止に。
香川県:351人。4月8日から宿泊の県民割割引対象者を近隣県に拡大。
愛媛県:312人。人口約千人の興居島の空き家に都会から30人が移住。
高知県:154人。コロナの再拡大があることを前提に感染対策を求める。
福岡県:2734人。16日連続で前週を上回る。個人タクシーが苦境に。
佐賀県:406人。宿泊療養施設のスタッフが入居者の個人情報を誤送信。
長崎県:389人。4月11日から福岡在住も対象に旅行割引を受付開始。
熊本県:609人。豪雨で被災した球磨村の鍾乳洞「球泉洞」が観光再開。
大分県:465人。第6波のピーク時の水準、湯布院自衛隊で5度目感染。
宮崎県:609人。過去2番目の多さ。昨日は過去最多の610人が感染。
鹿児島:735人。感染者累計5万人超え。鹿児島大は入学式出席22人。
沖縄県:1524人。沖縄本島のコロナ病床使用率は78.2%で増加中。

 全国の新規感染者数は5万2741人となりました。早期に治療薬が使われるようになった影響なのか、死者数は減少傾向にあり、69人となっております。ただし、最も多いのは大阪府で15人の死亡が確認されています。
 今日のニュースの中で、特筆すべきは「大阪の倒産件数が全国最多」だということです。東京都が99件だったのに対し、大阪府は103件。企業の本社が所在している都道府県で見ると、東京都が25万5000企業、大阪府が11万企業となっていますので、大阪府の倒産がどれだけ多いのかが分かると思います。つまり、維新のようなアホに政治をやらせた結果、新型コロナウイルスで死者数が多いばかりでなく、企業の倒産件数も異常に多いことが判明しました。
 にもかかわらず、アホの吉村洋文知事と松井一郎市長は、先日までドバイで「視察という名の旅行」に行っており、3年後にショボめの万博を展開しようとしています。こんなに人が死に、こんなに企業が倒産しているにもかかわらず、ほとんど有効な手を打てないまま、ただひたすらにテレビ出演を繰り返すだけ。いよいよ多くの人が「維新」がウンコであることに気づいてきたため、「維新」に追い風は吹いていません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 実は、4月は注目度の高い選挙が非常に多いこともあって、今月の「新型コロナウイルス最新情報」は、これで終わりです。次回は5月1日(日)にお届けする予定ですが、このまま感染力の高い「BA.2」による第7波がやってくることは確実で、ゴールデンウィーク明けぐらいまでは深刻な状況に陥るのではないかと見ています。
 本当は、もっと無料で新型コロナウイルスに関する最新情報を皆さんと共有するべきだと思いますが、参院選に向けた取材経費の確保が必要になりますので、収益性も大事です。なので、今月はこれが最後になってしまいますが、皆さん、感染しないように気を付けてください。

 もう一つ、本当は無料でお届けするべき話が「N国党」です。4月17日には春日部市議選、4月24日には参院補選・石川県選挙区に、N国党員が立候補してまいりますが、反社会的カルト集団である「N国党」に投票してはいけません。N国党幹事長の黒川敦彦は「神真都Q」と同じ思想のワクチン陰謀論者です。

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