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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#104)。

今月24日に司法記者クラブで記者会見を開かせていただいたのですが、まさかこんなに大々的に報じていただけることになるとは思いませんでした。NHKでは全国ニュースになり、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、共同通信発で全国の地方紙、大手市民メディア「IWJ」などでも報じられ、弁護士ドットコムに書いていただいた記事がYahoo!ヘッドラインニュースになり、一躍「時の人」になってしまいました。NHKのニュースに至っては、僕が記者会見で述べた「批判できることが民主主義にとって大切なんだ」というコメントを採用してくださったため、めちゃくちゃ真面目で仕事ができる超クールでセクシーなジャーナリストみたいな感じに映ってしまい、テレビを見た人のイメージと現実のギャップがトマトソースとハラペーニョソースぐらい離れてしまいました。これまで僕のレポートやツイキャスを見てくださっていた方々は、ニュースを見て「真面目すぎるだろ!」とツッコミながら爆笑していたかもしれませんが、この報道をキッカケに僕のことを知った人もいると思うので、しばらくは初見の皆さんのイメージを壊さないように、めちゃくちゃ真面目で仕事ができる超クールでセクシーなジャーナリスト風にレポートをお届けしたいと思います。


■ 立花孝志代表の「虐殺」発言が取り上げられる

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先日、立花孝志代表が神谷宗幣さんと対談する動画の中で虐殺を容認する発言をしていたことが、朝日新聞、産経新聞、ロイター通信、NHK、TBSなどで報じられました。しまいには共同通信が英語で発信するようになり、ジェノサイドという単語にはハッシュタグがつけられるほどです。これまで数多くの問題発言を繰り返してきた立花孝志代表ですが、そのたびに「計算された炎上商法である」という理屈で言い逃れをしてきて、そのたびにN国信者が「さすが天才、立花孝志様!」と言ってきました。しかし、立花孝志代表は「炎上も計算だ」と言っているだけで、本当はちっとも計算ではありません。NGT48の山口真帆さんに対するセカンドレイプだって、これまで葛飾区議の発言なんて誰も気に留めなかっただけで、国政政党の代表となった今だったら、かなりの問題になっていたことでしょう。それにしても、よりによって「アホみたいに子供を産む国は虐殺して人口をコントロールする」なんて発言をすれば、これはもう「日本の恥」以外のナニモノでもありませんが、世界デビューすることは免れません。立花孝志代表は気付いていないかもしれませんが、あらゆる発言の中で最も冗談では済まされない絶対に言ってはならない発言は、「他民族を虐殺しよう」です。第二次世界大戦で日本やドイツなどファシズムの国々が虐殺をしたことは「人類史上最大の過ち」だとされているわけです。にもかかわらず、何の反省もなく日本の国会議員が「人口をコントロールするためには、犬や猫みたいな知性しかない国々の人々は虐殺だ」と言っているわけですから、こんなに危険な思想を平然と話せる人間は明らかに異常です。一般人が言っていてもドン引きなのですが、これを日本の国会議員が言っているのですから、どれくらいヤバいことなのかに気付いていただきたいです。

「教育はだって、回らないもん。だって、バカな国ほど子供を産むから。バカな民族っていうのはね。だから、そういう人たちって今度甘やかすとどんどん子供産むから。だからそれ、自然の摂理、僕、自然の摂理はやっぱり人間が食物連鎖のピラミッドで、人間の天敵っていないから、結局、人間が人間を殺さざるを得ないっていうのが戦争だと思ってるんですよ。だから、とにかく子供を産まないように、殺し、殺し合いをしなくていいようなコントロールをとにかくかけるしかないのかなと思って。そんな、もう、ある意味、ものすごい大雑把に言うと、そういうアホみたいに子供を産む民族はとりあえず虐殺しろみたいな。いや、そりゃやる気はないけど、いや、それを目指したら、結局そういうことになるのかなと。いわゆる、ある程度賢い人だけを生かしておいて、あとはもう虐殺して、で、ここでよし、あとはこっからはあの子供をコントロールするぞーっていう賢い人がやらざるを得なくて、今、生きている人にそこを理解してもらうっていうのは至難の業かな」

日本の国会議員が、人口の増えている国の人たちのことを「バカな民族」だと罵り、戦争にならないように虐殺するしかないと語っているのです。N国信者たちが「切り取って報道している!」と言っていますが、この書き起こしを見れば分かるように、まったく切り取りではなく、ガチで言っていることは誰の目にも明らかです。擁護できるポイントなんて1つもありません。いろんな人が立花孝志代表の思想を「ナチス」のようだと指摘していましたが、まさに優生思想そのもの。こんな人が一方の口では「NHKの被害者を助ける」などと言っているのです。もはや正義があるとは思えません。


■ 立花孝志代表にくすぶる株券発行詐欺疑惑

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既に「週刊文春」が報じているところですが、立花孝志代表が経営する「立花孝志ひとり放送局株式会社」には、5000万円を増資したことになっているものの、登記をされた形跡はなく、今は株券だけが存在する不思議なことが起こっています。立花孝志代表は「登記をするのが遅れているだけ」という言い訳をしており、お金を返してほしかったら返すということになっていますが、株というのは会社の価値とともに上がるものであり、現在、立花孝志代表はYouTubeで1億円以上の年商があるはずであり、株の価値も発行当時より上がっているはずです。このまま増資の登記がなされないまま、株券を発行して集めたお金を借入金として私的に流用していたとなると、これは詐欺罪に問われる可能性があります。詐欺ではないというのであれば、絶対的に増資の手続きが求められるわけですが、今のところ、この手続きが行われる気配はまったくありません。そんな中、「キングボンビー」というアカウント名の人物が、立花孝志ひとり放送局の株券を購入額+3%という条件で購入することを宣言しており、既に24人から株券を購入することになったとしています。キングボンビーさんの話によると、株券を売却した株主たちからは口々に感謝の言葉が述べられているといい、どうやら株主たちも配当になって返ってくることを半ば諦めていたのではないかと思われます。ただ、もし本当にキングボンビーさんが株券を入手していたのだとすると、これはかなり大きな意味を持ちます。まず、この会社の資本金は150万円です。立花孝志代表は現時点で150万円分の株を最初から持っていると思われますが、残りの5000万円の増資分は、いわゆるN国信者の株主たちが持っていると考えられるため、立花孝志代表が持っている株は3%、世の中に流通している株は97%になる計算です。つまり、株主たちから株券を買いまくることで、かなり面白いことが起こる可能性があるのです。

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僕はこれから新たな警鐘を鳴らさなければならなくなりました。それは、これがあくまで「株券」であるというのであれば、そのまま持っていても配当がつくかもしれません。しかし、これは詐欺である可能性が高い案件です。この株券は2012年に発行されたものですが、詐欺罪の刑事事件の時効は7年。今年が2019年であることを考えると、実は、初期に発行された株についてはまもなく時効を迎えることになります。もしこれが詐欺罪であった場合、この株券はただの紙くずになり、立花孝志代表が逮捕されることもなくなってしまいます。時間がありません。立花孝志代表は「文句があるなら返金に応じる」ということになっていますので、株を持っている人たちは至急、立花孝志代表に返金を求めた方がいいということをお伝えしたいと思います。これは実際に株を買い取ってみたキングボンビーさんが気付いたことですが、発信力は僕の方があるということに加え、今なら僕が伝えることでマスコミの皆さんも取材してくれるかもしれませんので、週刊文春が報じてくれた立花孝志ひとり放送局株式会社の増資株事件について、ぜひマスコミの皆さんも追及していただきたいと思います。その上で、立花孝志ひとり放送局の株券の被害者を救済するために、自分に何ができるかを考えてみたいと思います。


■ マツコ・デラックスさんの裁判も継続する

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27日の記者会見では、立花孝志代表がまだマツコ・デラックスさんを1万人で訴える方針であることを改めて強調しました。立花孝志代表の動画でのコメントが証拠として採用され、久保田学議員と僕の裁判では「スラップ裁判」であると認められ、原告が被告に対して78万5600円を払わなければならないという判決が出ているのです。立花孝志代表は既に札束を見せつけながら、マツコ・デラックスさんを叩いたことで、これだけのお金を稼げたのだと動画で述べています。1万人の有権者でマツコ・デラックスさんを訴えたら、それは大きな話題になるかもしれませんが、スラップ裁判だと認定されたことのある人間が「お金が儲かった」と宣言し、その上で有権者を煽って裁判に参加させるのです。これは「余命三年時事日記」の懲戒請求事件と非常に似たような構造になっており、僕が久保田学議員を反訴したように、マツコ・デラックスさん側も反訴をする可能性が高いです。立花孝志代表は「多忙で証拠資料を出せなかったからスラップ裁判と認められてしまっただけ」だと主張していますが、その理屈でマツコ・デラックスさんの裁判で反訴されても勝てるのでしょうか。立花孝志代表に煽動されて裁判をしたとはいえ、お金を払うのは原告に参加をした人になるかもしれません。それでも熱心なN国信者の皆さんは「NHKから国民を守る党」をさらに有名にするために参加をするのかもしれませんが、悪いことは言いません。立花孝志代表が参加を呼び掛けても、参加をしない方がいいです。もらえたとしても最大で1万円ポッキリの裁判です。そりゃ1万円を小さな額とは言いませんが、ちっとも割に合わないリスクを背負わされることだけは十分に理解した上で裁判に挑んでほしいものだと思います。立花孝志代表のことを「法律のプロ」だと思っているN国信者の皆さんは、だったらなぜ僕との裁判で負けているのかをよく考えた方がいいと思います。


■ マスザワ内閣さん離党という衝撃

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人気YouTuberで、次期衆院選ではNHKから国民を守る党の九州比例ブロックで立候補することを表明していたマスザワ内閣さんが、NHKから国民を守る党を離党することを正式に発表しました。東京大学法学部卒で、かつてはマルチ商法やカルト宗教について批判する動画をアップしていたマスザワ内閣さん。そんな人物がNHKから国民を守る党から立候補すると言っていたので、多くの視聴者が「NHKから国民を守る党はちゃんとしているのかもしれない」と誤解してしまった可能性があります。ところが、この炎上商法には怒りや憎しみといった負の感情を残すだけで、何一つ建設的な議論には至らないことに気づいて、このたびの離党表明となったわけです。これは「NHKから国民を守る党」をウォッチングしてきた人間たちからすると、非常に大きな出来事だと思います。今、「NHKから国民を守る党」の正当性というのは、堀江貴文さん、メンタリストDaiGoさん、マスザワ内閣さんといった一部のインテリ層から称賛されていることによって担保されています。ところが、マスザワ内閣さんが離党して、堀江貴文さんやメンタリストDaiGoさんまで離れることになると、立花孝志代表は完全に孤立してしまいます。「DaiGo」「DIGO」を書いてしまったという、実にくだらない話で謝罪を要求された時に、あれだけ完璧にひれ伏すところを見ても、今、メンタリストDaiGoさんに切られたら終わってしまいます。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

本当は選挙分析レポートをどんどんリリースしていきたいのですが、ちょいと理由ありまして、しばらくN国マガジンをお届けしていくことになりそうです。どうしてN国マガジンばかりになってしまうのかは、やがて話せる時が来ましたらお伝えしたいと思いますが、「抗生物質はきっちり飲みきる」の理論です。もう少しだけお付き合いくださいませ。

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