見出し画像

【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#126)。

世の中には、「オミクロン株はただの風邪」と言っているアホがたくさんいますが、こうなってしまう理由は単純で「情弱だから」です。ネット上で繰り広げられる「同じ周波数のアホとの交流」により、数字やデータを探しに行くこともなく、思い込みだけで理論を展開していくので、この手のオッサンたちから、ツッコミどころのないデータが出てきたことはありません。ということで、今日も情報をまとめてまいりたいと思います。


■ 夏草先生からコメントが届く

画像1

さっそく夏草先生からナイスなコメントが届きました。見事なまでにラーメンブロガーを彷彿とさせる「おじさん構文」をかまされて、とっても萌え萌えしています。さて、さっそくですが、夏草先生が何を言っているかを見てみましょう。「日本の死者がこれほど少ない抑えられているのは皆んなの感染対策のおかげ!」論は、ネットでよく見るオナジミの主張だが、罰則付き都市封鎖までした欧米で、遥かに大量の死者が出ている時点で論理が破綻と言い出しました。そもそも、罰則付き都市封鎖と言っても、本当の意味で罰則付き都市封鎖ができている国は、おそらくこの世に「中国」ぐらいしかありません。参考までに、中国の死者数のグラフがコチラです。

画像2

ご覧いただければ分かるように、中国より日本の方が圧倒的に人が死にまくっています。もっとも、日本も中国のように「中国共産党様の言うことは絶対」というルールにすれば、同じように死者を抑えられるかもしれませんけれども、その代わりに多くの「自由」を失うことになるので、おそらく日本では「人が死んでも自由は手放したくない」と考える人がほとんどではないかと思います。そして、それは多くの民主主義国家でも同じ。そもそも「都市封鎖」なんて日本のみならず、他の国でもなかなか非現実的なのです。日本だって「緊急事態宣言」が発出されたところで、街に誰も歩かないなんてことは起こりません。それは海外でも同じです。では、実際に海外で行われている「罰則付き都市封鎖」とは、どのようなものでしょうか。

「累計10万人と欧州最多の死者を出した英国は1月29日、新たな新型コロナ規制を敷いた。屋内で15人以上のパーティーを違法に開いた場合、800ポンド(約11万円)の罰金を科す。これまでは200ポンドだったが4倍に増やした。再犯の場合は最高で6400ポンドと高額だ。罰則強化の背景には、規制を破る若者が減らないことがある」(日本経済新聞・2021年2月4日付)

実は、さまざまな罰則は設けられているものの、「外に出ただけで罰金が取られる」というようなシステムを採用している国はありません。イギリスでは、屋内で15人以上のパーティーを開いたら11万円の罰金が取られるというようなルールができましたが、これにも「若者たちが全然守ってくれない」という悩みがあって、罰金の金額を4倍にする始末です。ちなみに、日本はどうかと言うと、まず屋内で15人以上のパーティーをするほどのリア充が絶滅危惧種です。ただ、ホームパーティーをしなくても、居酒屋で忘年会や歓送迎会をすることはあるだろうと思うかもしれません。

画像3

ところが、「大阪維新の会」が牛耳っている大阪では、職員が5人以上で会食をしただけで、ご覧の有り様です。出世に影響する話になってしまいましたので、11万円どころか、下手をすると生涯年収で数百万円規模の差が生じる可能性すら出てくる始末です。ちなみに、松井一郎市長をはじめ、維新の国会議員や市長たちが飲み会をやった時にはお咎めがありませんでした。

画像4

他の政党の場合、ちょっと銀座に飲みに行っただけで無職になります。もちろん、歌舞伎町のセクキャバに行っても無職です。確かに、海外では罰則までつけて「15人以上でパーティーしないように」みたいなことを頑張っていますが、日本は「罰則もないのに処分されてしまう」という謎のルールが適用されるため、この期に及んでノーマスクで遊んでいる奴がいたら、脳味噌がイカれていると思われるだけです。「海外は厳しいけど、日本がユルユルだ」というのは誤解も甚だしい。日本ほど世間様の目が冷たい国は滅多にあるものではないのです。ちなみに、この新聞には他にもニュースがありましたので、ご紹介しましょう。

「チェコでは21年1月、感染対策で閉鎖されているにも関わらず、スキー場に人が殺到し、警察が付近の道路を封鎖する騒ぎがあった」(日本経済新聞・2021年2月4日付)

チェコでは、スキー場が閉鎖される措置が取られたそうですが、雪はあるんだから休業してても遊べるってことで、スキー場に人が殺到してしまったという話です。ちなみに、日本でも「密にならずに楽しめるアウトドア」ということで、今シーズンは特にスキー場が見直され、グランスノー奥伊吹では2月12日に1万人の来場者が見込まれ、開業52年目にして過去最高の来場客数になりそうな予感がしているほど。日本は閉鎖されずに営業中です。

画像16

「オランダでは、政府が23日に夜間の外出禁止を発令したことを受けて一部市民が暴徒化。数日にわたって警察と衝突し、BBCによると、250人近くが逮捕される『過去40年で最悪の政情不安』となった」(日本経済新聞・2021年2月4日付)

これが最も「都市封鎖」のイメージに近いかもしれませんが、オランダでは夜間の外出禁止令が出て、数日にわたって警察との暴動が起こり、過去40年で最悪の政情不安と書かれています。さて、この「夜間の外出禁止」という措置を取ったことで、オランダがどうなったのかをご覧いただきます。

画像5

2021年1月に外出禁止令が出され、同年4月28日に解除されることになりました。日本の緊急事態宣言は「夜に外出してはいけない」というものではありませんので、そういう意味では「日本より厳しい」と言えるかもしれませんが、おかげで日本より死者が少ない時期を作り出すまでに至っています。なお、外出が禁止されていたのは午後9時から翌朝4時までとなっていましたので、日本の「緊急事態宣言」の方がダメージを最小に抑えた状態で効率的に死者数を減らせていると思います。ちなみに、その後のオランダは夜間の外出制限などは実施していません。

画像6

夏草先生はアレなので、「アメリカやブラジルより死者が少ないことを認めてるやーん!」と言っているのですが、そもそもアメリカやブラジルと比べたら、日本の方が圧倒的にルールが厳しいです。なにしろ、アメリカやブラジルは「大統領がノーマスク派」なんです。言ってしまえば、「コロナはただの風邪」と言っている「国民主権党」の平塚正幸や、「マスクの裏にワサビを塗れば大丈夫」と言っている「NHKから国民を守る党」の黒川敦彦が大統領をやっているレベルです。つまり、アメリカやブラジルと比較することは「マスクの偉大さを知るだけの話」です。最近、「新型コロナウイルスなんて存在しないんだ!」と繁華街をデモ行進して、続々と新型コロナウイルスに感染しているでお馴染みの「神真都Q」は、トランプ大統領公認を自称する団体です。マスクをしない人がたくさんいる国で感染が爆発し、死者が続出するのは当たり前でしょうが! 僕は「コロナはただの風邪」と言ってしまう人たちの多い国は、軒並みヤバいと言っているだけです。

画像7

画像8

わざわざ丁寧に赤丸をつけてあげているのに、日本語が理解できないようなのですが、「この部分は何を比較しているんですか?」という話です。説明してもらいたいですね。もしかして、この赤丸の部分も新型コロナウイルスと比較していることになっているのでしょうか。教えて!教えて!!

画像9

それで、グラフの意味がわからないのかもしれませんが、インフルエンザはこの2年ぐらい、ほぼ絶滅に近い状態になっているので、まだ元気だった頃の月間597人という数字を採用し、新型コロナウイルスがどれくらい死んでいるのかを示したグラフなんですけど、こちらで比較をしても「新型コロナウイルスの方が危ない」ということにしかならないのですが、インフルエンザの方が危ない根拠をお示しください。

画像10

そもそもの大前提の話として、新型コロナウイルスがインフルエンザと同程度の毒性や致死率だったら、世界中でこんな大騒ぎになっていません。インフルエンザより圧倒的に致死率が高いから、世界中で困っているのです。なので、比較をして必要な対策の度合いを考えた結果がコレだというのは、子どもでもわかる当たり前の話なんですが、それを分からないのが夏草先生なので、子ども以下です。頑張ってください。

季節性インフルエンザの致死率:全世代で0.001%
新型コロナウイルスの致死率:全世代で1.436%

季節性インフルエンザの致死率は、70代で0.03%となっており、新型コロナウイルスの70代の致死率は4.5%でした。これが80代になると新型コロナウイルスの致死率は12.3%まで上昇してしまいます。致死率が0.001%の感染症は無視できても、致死率が1%を上回る(全人口の100人に1人が死ぬ)という感染症は無視できません。子どもでわかる当たり前の話です。

画像11

画像9

残念な子なので、グラフの読み方がわからないのかもしれませんが、新型コロナウイルスで597人が亡くなっていることにしてあげているじゃありませんか。それでも新型コロナウイルスの方が数が死んでいるという話をお届けしているんですが、「横取り」って何でしょう?

画像13

もしかして、夏草先生は子どもしか住んでいない「こどもの国」の住人なんでしょうか。「子供が死なないから危なくない」というのは、めっちゃビックリ理論なんですが、もしかして老人や持病のある人は死んでもいいという長谷川豊スタイルで生きている人なんでしょうか。ちなみに、何をやっても論破されてしまうでお馴染みのボムジュン先生が「豚インフルエンザ(新型インフルエンザ2009-2010)」を一生懸命掘り起こして情報提供していたのですが、機会があれば解説して差し上げましょう。どうして僕ばっかり、あちこちのニュースを拾い、グラフを示し、致死率の違いまで説明しているのでしょう。ほいで、インフルエンザの致死率はナンボですのん?

画像14

これだけグラフや過去のニュース記事を示しても「感情論」としか考えられない夏草先生なので、僕が「医クラ」は全員島流しにするべきだと思っている人間だとは予想もしないのでしょう。「乱雑にコピーしただけ」と言っていますが、「医クラ」の主張は見るに値しないので、これらはすべて僕がまとめているものです。もう面倒臭いので、インフルエンザの方が危ないとおっしゃるのであれば、これを持ってきていただければ、すべてを納得するという話があります。

季節性インフルエンザの致死率:全世代で0.001%
新型コロナウイルスの致死率:全世代で1.436%

新型コロナウイルスは、全世界で4億人以上が感染し、現在までに576万人がお亡くなりになっています。致死率にして1.4%ほど。うっかり答えを書いてしまっていますが、新型コロナウイルスよりも季節性インフルエンザの方が致死率が高いという証拠を持ってくれば解決です。例えば、季節性インフルエンザの致死率が3%ぐらいあって、「それに比べたら新型コロナウイルスなんてザコやないか!」という話だったら、すべて納得します。季節性インフルエンザの方が危ないと言える根拠を「数字」でお示しくださるのが、夏草先生のやるべき仕事です。感情論ではない「数字を根拠」とした説明をぜひお願いします。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

画像15

さっきから「明らかにインフルエンザの方が危険」と言う割に、ちっとも明らかにしてくれない夏草先生。厚生労働省のWEBサイトで情報を出しているとおっしゃいますが、どこに出ているのでしょうか。もしや「きっと出ているに違いない」ってレベルで、憶測で「調べろ」とおっしゃっているわけではないのですよね。だったら、リンクの一つも貼るのが筋でしょう。「明らかだ、明らかだ」と言うのに、ちっとも明らかにしてもらえないのですから、この人は一体、何がしたいのでしょうか。よく考えてもらったらわかりますが、これまでの季節性インフルエンザで、これほどまでに病床が逼迫したことがあったでしょうか。今、世の中で起こっていることを見ても気づかないのですから、だいぶ重症だと思います。ありがとうございました。

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。