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【選挙ウォッチャー】 三郷市議選2021・分析レポート。

7月4日告示、7月11日投開票で、埼玉県の三郷市議選が行われました。定数24に対し、まさかの34人が立候補する大乱戦。しかも、テレビ改革党、議席を減らします党、つばさの党などが立候補しており、警戒すべきウンコ政党が進出しています。今のところ、「テレビ改革党」については様子を見ていますが、先週の東京都議選で「44連敗中」「NHKから国民を守る党」は、引き続き警戒する必要があり、断固として当選させてはなりません。三郷市は、2年前に尊師・立花孝志が立候補し、上田清司さんが当選した参院補選で立花孝志に投票した人が多かったエリア。これは三郷ICを有していることから、物流倉庫がたくさんあり、トラックドライバーなどが多く暮らしていることもあって、NHK問題に高い関心を抱いている層が多かったのだと推測されていますが、立花孝志に対して好意的な印象を持っている人も多いので、三郷市議選は大変心配されていました。ただ、今の立花孝志にはまったく数字がなく、これまで応援していた人でさえ「ただの迷惑系YouTuber」だとしか見ていないので、「議席を減らします党」にしたところで、当選は難しいだろうと見ています。

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この選挙は、実にたくさんの見どころがあります。なにしろ、東京都議選以来となる「テレビ改革党vsNHKから国民を守る党」の師弟対決が実現するほか、えんとつ町のプペルを固定ツイートにしている自己啓発的に仕上がった若い男性、つばさの党を脱退して無所属で立候補した候補、マウスシールドで立ち続ける自民党推薦の男など、キャラの濃い人たちがたくさん。年末のイベントに向け、いい味を出してきている人たちがたくさん発見されているのです。ある意味、とっても『チダイズム』っぽい選挙だったと言えましょう。


■ 「テレビ改革党」がN国党を落選に導く

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今回の三郷市議選で、最も活躍したのが「テレビ改革党」の中村稔さんでした。どんな選挙運動をしていたのかは全然知らないのですが、「NHK無料化」を公約に掲げ、うっかり「議席を減らします党(NHKから国民を守る党)」に投票するアホの票を吸収。中村稔さん自身は、日高千穂よりも票を取れずに大撃沈してしまったのですが、それでも日高千穂を落選に導くだけの票をしっかりと吸収し、とっても良い仕事をしてくれました。「テレビ改革党」は、NHKから国民を守る党から立候補して当選した豊島区議の沓澤亮治が立ち上げた政党で、沓澤亮治がステージ4のネトウヨなので、「外国人生活保護廃止」も同時に謳うぐらいのヘイトではあるのですが、東京都議選の葛飾区選挙区以来の直接対決で、得票数ではN国に負けてしまったのですが、それでも日高千穂を落選に導くぐらいのパワーがあり、立候補してくれたことを感謝したいぐらいです。おかげさまで、N国党はこの三郷市議選で前人未踏の「45連敗」を記録。昨年4月に無投票当選して以来、今日まで1年3ヶ月も当選者が出ていません。滅亡に向かって一直線です。


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