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【選挙ウォッチャー】 参院補選2019・埼玉県レポート。

10月27日に埼玉県で参議院議員の補欠選挙が行われました。これは8月25日に行われた埼玉県知事選に埼玉県選出の参議院議員だった大野元裕さんが立候補したためで、その穴を埋めるために補欠選挙が行われることになりました。なんと、この選挙に立候補したのは、それまで埼玉県知事だった上田清司さんであり、実質的に大野元裕さんと上田清司さんがトレードした形になります。上田清司さんは旧民進党系で、どちらかと言えば国民民主党系の候補者になりますが、上田清司さんが立候補してしまうと、選挙をやる前から結果が決まっているようなものになってしまうため、自民党は候補者の擁立を見送ることを発表しました。無投票は避けたいということで、通常であれば共産党が立候補してくるところでもあるのですが、日本を代表するカルト政治団体の「NHKから国民を守る党」が候補者を擁立する動きを見せており、実質的に「元埼玉県知事vsカルト」の戦いとなりました。上田清司知事にはアンチもいると思いますので、そういう人たちがどれくらいカルト政党に投票するのかが注目すべきポイントとなります。

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上田 清司 71 新 元埼玉県知事
立花 孝志 52 新 NHKから国民を守る党

今回はある意味、選挙をやる前から結果が決まっている選挙であると言えると思います。この国の3人に1人が支持しているとされる自民党ですら勝負を投げているのに、NHKから国民を守る党なんていうカルト政治団体が勝てるはずがありません。僅かな可能性に賭けるとするならば、上田清司さんが3ヶ月以内にお亡くなりになるということなのですが、こればっかりは絶対に起こってほしくありませんので、くれぐれも上田清司さんには健康で、かつ事故にも遭わないことを祈りたいと思います。


■ 他人に厳しく自分に甘い独自の法律解釈

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選挙最終日に立花孝志代表はまた私人逮捕をやらかしました。これだけ法律を無視してやりたい放題の「NHKから国民を守る党」なので、イデオロギーに関係なく、右も左もすべての人がNHKから国民を守る党のテロリズム思想を警戒しており、抗議をしたい人はたくさんいると思います。立花孝志代表に抗議をしたいと思っても、普通の人は選挙の時ぐらいしか抗議ができないので、看板を持って抗議をする人も現れるかもしれません。今回は日の丸を持った人が抗議に来たのですが、この騒動、逮捕されてしまった男性も童貞臭いのですが、それ以上に立花孝志代表が中二病だし、その周辺にいるN国信者のカルトぶりが酷いものでした。

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逮捕されてしまった男性は、立花孝志代表が「売春は取り締まらなくてもいい」と発言したことに対し、「国会議員になろうという人間が法律を守らなくていいと発言していいのか」と抗議に来ていました。売春が蔓延するようになると、性感染症が流行し、街の秩序は乱れるし、女性たちの安全が守られなくなってしまいます。だから、売春は禁止されているのだし、取り締まりもされるのだと思います。ただ、何でしょうか。僕もN国信者から素人童貞扱いされているので、友達になれそうな気がしてならないというか、一緒に鳥貴族で安い焼き鳥を食べながら酒を飲んだら、帰りには肩を組んで店を出てこれそうな雰囲気ではあるのですが、溢れ出す童貞感が半端じゃありません。立花孝志代表に抗議するべきことはたくさんあるだろうに、よりによって「売春を取り締まると言え!」と言っているのです、日の丸を持って。

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今回の騒動、ぜひ皆さんに見ていただきたいのは、今年の統一地方選では千代田区から立候補し、今年の参院選では大分県選挙区から立候補し、現在は通称「牧原会社」と言われる会社を経営し、N国党のポスターやビラの製作から配布までを請け負っている牧原慶一郎さんがどれだけ相手を煽っているかという話です。ちなみに、最近のN国党のポスターは「PowerPointで作ったんかいな?」というぐらいのクオリティーの低さに仕上がっているのですが、これは牧原会社がポスターの製作を請け負うことになってからです。牧原慶一郎さんは自分が殴られたら警察に逮捕してもらえるのがわかっているので、常に挑発的な笑顔を向け、相手を煽っています。他人をムカつかせる笑顔に関しては「天才」と言ってもいい絶妙なルックスなので、普通の人に笑われる30倍は腹が立つのですが、皆さんに牧原慶一郎さんの「ムカつく笑顔」を味わっていただきたいので、牧原慶一郎さんにはこのように赤い矢印をつけてまいります。

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国会議員になろうという人間が売春を容認する発言をしている。その遵法精神の無さに抗議をしてきた35歳の男性ですが、NHKから国民を守る党はカルト集団なので、抗議をした瞬間、どんどんN国信者たちにカメラを持って囲まれます。柏市議選で「嘘つき!」とヤジっただけのオジサンが10台以上のカメラに囲まれてしまったように、ここでも推定10台以上のカメラを向けられ、牧原慶一郎に関しては常に至近距離で腹立たしい笑顔を浮かべながら撮影しています。そして、最後は「俺が逮捕してやろうか?」と言って、立花孝志が選挙カーを降り、また私人逮捕しました。

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「NHKから国民を守る党」は、カルトなのか。先日、長年にわたってカルトを取材し続けている「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎さんと、主筆の鈴木エイトさんとイベントをやったのですが、こうして私人逮捕をしたり、スラップ裁判を仕掛けたりと、こうした手口はカルトの王道を歩んでおり、今回、何よりカルトだと思ったのは、選挙カーの檀上から立花孝志代表が「私人逮捕してやろうか?」と言った時、下で見ていたN国信者たちが「イェーイ!」とリアクションしていたことです。自分は20時を過ぎても公選法違反を承知でマイクを握り、抗議に来た人は選挙の自由妨害罪で私人逮捕していく。まさに「他人に厳しく自分に甘い」の典型だと思います。立花孝志代表は私人逮捕する時に、まるで「警察24時」のように「令和元年10月26日午後5時19分、公職選挙法違反、選挙の自由妨害で逮捕します」と言って、逮捕しています。完全に中二病です。確かに、「警察24時」を見ていると、パトカーから視線を逸らした一瞬の動きが不審だからって職務質問をかけ、大麻や覚せい剤を見つけ、逮捕するシーンなんかはカッコイイと思います。でも、立花孝志代表は警察ではなく、ただの「選挙ビジネス」をしている無職のオジサンなんです。「警察24時」は柳沢慎吾さんの専売特許なので、無職のオジサンが同じことをやっても中二病が出るだけです。

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当然、35歳の男性は「オマエに逮捕する権限があるのかよ!」と抗議をします。実際、私人逮捕の構成要件を満たしているとは思えないので、逮捕する権限はないのですが、立花孝志代表は「それくらい勉強してこいよ」と言います。毎度、私人逮捕のたびに思いますが、「オマエなんだよ!」とツッコまずにはいられません。まるで抗議してきた人の頭が悪いかのように「法律も知らないのにヤイヤイヤイヤイ言うなよ、勉強してから出てこいよ」と言うのですが、弁護士の資格を持っているわけでもない、偏差値38の高卒で中二病のオッサンのニワカ知識でドヤをされても、正直、恥ずかしいからやめてほしいです。

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今回、抗議してきた35歳の男性がなぜそんなに売春を取り締まることに一生懸命なのかはわかりませんが、警察が来た時にも「イェーイ!」と歓声が上がり、立花孝志代表に歯向かう人間が逮捕されることが嬉しくてしょうがないN国信者のカルトぶりがよく表れています。

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何より危険な思想は、このように抗議してきた一般人の顔をガッツリとネットに晒すことです。ここまで党員を除き、すべての人にモザイクがかかっているのは、僕による配慮です。NHKから国民を守る党は、このようにネットに顔を晒すことで、「顔をネットに流したくない」という人たちの言論を封じる作戦に出ています。「こんなふうにされたくなければ批判するな」と言っているのです。明らかに肖像権違反だし、明らかに市民に対する配慮が足りません。このように抗議してきた人たちを悪者として扱い、ネットに垂れ流す行為は「私刑」であり、たかだか「法律を守れ」と抗議してきた男性がこれからずっと就職先などで不利な立場に立たされることになるのです。

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結局、男性は警察に囲まれ、事情を聴くために連行されてしまいました。普通の政党は、抗議に来た男性と話し合い、穏便にお引き取りいただくものですが、立花孝志代表は自分の不法行為を棚に上げ、他人にはすぐに警察を呼びます。悲しいことに、男性は産経新聞に報じられ、新聞に記録されてしまいました。

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立花孝志代表は、この騒動の直後に「これ、ニュースにならへんかな」とつぶやいており、「私人逮捕は話題になるからおいしい」と考えている節があります。これからもちょっとしたことで私人逮捕は続けるのでしょう。立花孝志代表はこの私人逮捕を「自民党や立憲民主党は、ややこしくなるからやらない。それは目の前で犯罪が起こっていても、不都合だから目をつぶる」と主張しています。しかし、普通の人がやらないのは「ややこしいから」ではなく、私人逮捕の構成要件を満たしていないのに逮捕できないからです。普通の人は法律的にグレーだったら自粛するのです。立花孝志代表は法律的にグレーだったら違反だとしてもやるのです。これはそもそもの人間としての教養の問題だと思います。


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